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”どう働くか”は、”どう生きるか”の一部だから、納得のいく選択を。リモートワークで叶える海外移住

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インド人のパートナーに出会い、結婚。そしてベルギーへ移住

ーところで、旦那さんのお仕事で、ベルギーに行かれるんですよね。

申:はい、11月からベルギーに行きます!
実は以前、マレーシアでお仕事をいただけるチャンスがあったんです。ただ、彼はマレーシアで仕事を探すのは難しい状況で。そのときに今後の2人の仕事について色々と話し合いました。
彼には「プロダクトエンジニアとして成長したい」という目標があって、私はリモートで仕事ができるぶん融通がきくので、彼の仕事がある場所に私が一緒に行く、という結論になりました。
日本では一つの会社に勤め続けることがまだまだ一般的ですが、彼のようなエンジニアにとっては、何年かに一度仕事を変えることでまた新しい技術を身につける、という働き方の方がキャリアアップに繋がるんだそうです。

ー柔軟な選択ができるのは、フリーランスならではかもしれないですね。ところで、旦那さんはインドの方と聞きました。どんな風に出会ったのですか?

申:友達とお酒を飲んでいる席で出会いました。私は前々職を辞めて「再スタートしたい!」と思っていたタイミングで。漠然と新しいことへの心の準備だけはできていたので、「いいじゃないか!」と(笑)
1年半ほど経った頃に、インドにいる彼のご両親に結婚したいと挨拶に行きました。色々と驚かせてしまいましたが、最後には温かく迎えてくれました。
インドの星回り(?)で良い日取りを調べてもらったら3ヶ月後のある日だということで、慌てて準備をして3ヶ月後にインドで挙式しました。

ー「プレ花嫁」期間や準備を楽しむ間もなく、激動ですね!

申:彼の方の家族や親戚とのコミュニケーションが難しかったので、「せっかくなら、ヒンディー語も勉強しよう」と思い立って、式の前の1ヶ月間は1人インドで語学学校に通いました。
夫は日本で5年勤めていたので、日本語が流暢なんです。それで私の家族は安心してくれたんですが、私は彼のご両親に同じ思いをさせてあげられず、申し訳ないなという気持ちもあって。留学生活、かなり楽しみました。「大人になっても留学できるんだ!」って。新鮮でした。

ーその状況を楽しめるバイタリティが素晴らしいです。

申:1ヶ月間で話せるようになったことは本当に限られていたのですが、結婚式ではヒンドゥー語でスピーチもさせてもらいました。
私の家族が日本から来て出席してくれたのも有難かったです。「こういう家族の元で育ったんだな」と皆さんに知ってもらうことができたし、一緒にタージマハルを見に行ったり、インドの衣装も着たりして、家族旅行としてもいい思い出にもなりました。

ーインドでの結婚……未知ですが、大変でしたね。

申:インドの結婚式は1日では終わらなくて、数日間やるんです。踊るタイミングもたくさんありました。そしてドレスとアクセサリーがとても重かったです(笑)

5年後どうなっているか分からないから、「今」を楽しみたい

ー国際結婚、海外への転職と、大きな変化を乗り越えてきたお2人ですが、決断時に揉めたりしなかったのですか?

申:くだらない言い合いはしますが、致命的な喧嘩はしていないですね。
彼のベルギーでの仕事が決まったときには、私もリモートワークを始めてしばらく経っていたので「なんとかなる」という予感がありました。今ある仕事がもしなくなっても、次を探せばいいとも。フリーランスの場合、途切れることなく働き続けたいという制約がなければ、次の仕事はいずれ見つかると思ったんです。

ー焦りはないんですか?

申:自分でも呑気だと思うんですが、何がなんでも仕事が一番大事だとは思っていないから焦らないのかもしれないですね。
それよりも「環境や動物をできるだけ傷つけないように」とか「どう生きたら自分も世界も幸せか」をあれこれ考えながら暮らしたい。
自然や動物のドキュメンタリー番組を見るのが好きなんですが、自分が生きていることで何かに負担をかけることをできるだけ小さくできたらいいなという思いがどこかにあって。自分が働いて豊かになるのってあくまで自分だけで。そういうのは、ある程度満たせていればそれでいいかなと思うんです。

ーなるほど。

申:私よりも夫のほうがよりその考えが強いから、少し影響されてるのかも。「え、そのシャツ透けてない…?」と感じるほど着古してたりします。エコです(笑)どういう働き方をするかは、どういう生き方をするかの一部でしかないと思っていて。もちろん仕事は一生懸命やるんですが、仕事に関して自分にプレッシャーを与えすぎてはいないのかなと思います。

ーベルギーの生活、楽しみですか?

申:やってみたいことはいっぱいあって。住む地域がオランダ語圏なので、まずオランダ語を習ってみたいです。
あとは、行ってみたらやりたいことも色々変わっていくんでしょうね。今5年後を考えても仕方がないので、今のお仕事を頑張りつつ、土地に馴染むことを目標にしたいです。

ーいろんな可能性がありますもんね。でも、楽しまれているのがいいですね。

申:想像が追いつかなくて、いつも流れに身を任せてます。でも自分1人では決して起こらないことが起こるから、結婚って面白いな、ありがたいなと思います。

20代後半を過ぎたあたりから、知らず知らず「自分はこのくらい」と見限って変化を恐れてしまうもの。
「こうありたい」という気持ちに向き合い、しっかりと考えて叶えていく申さんのお話を聞いて、動いてみなくちゃ分からないなと勇気をもらいました。
「本当は、どうしたいのか」前提条件や制約はいったん取り払って、自分に問いかける時間を意識的に作ってみるところから、始めませんか。

(撮影/菊池 美紅・執筆/松岡 永里子)

海外で働きたくなったら

 

 

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Cue 編集部

さまざまな女性たちの生き方を紹介するライフストーリーメディア。 変化を受け入れてしなやかに生きる彼女たちの物語が、ほかの誰かにとって小さなきっかけ、「はじま...

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