弱ったあなたに聴いて欲しい。胸に響く、効くSAKANAMONの音楽

SAKANAMON藤森元生さんインタビュー
special

音楽は思い出を真空パックにしてくれる。
「今は迷わない様に」と「変わらない様に」と合言葉のように口ずさんだメロディを聴くと、必死にもがいていた情けない自分を思い出す。恥ずかしい思い出を打ち消すかのように、顔をあげると、街ゆく人はみんなイヤホンをしている。
「彼女は、どんな音楽を聴いているのだろう」
Cue編集部から、あなたのきっかけになるかもしれない音楽のお話をお届けします。

今回インタビューしたのは、2017年に本メディアCueと同じ名前のアルバム「cue」を発売し、10周年イヤーを経て、11年目に突入中のバンド・SAKANAMON。

「聴く人の生活の”肴”になるような音楽を作りたい」という思いからSAKANAMONと名付けられたスリーピースバンドが生み出す楽曲は、まさに”肴”のような、スルメ曲がたくさん。
ちょっと弱った心に、そっと寄り添ってくれる。それもエナジードリンクみたいに一過性のものではなく、じんわりと効いてくるサプリメントのような音楽たちです。

“実は駄目だと思っちゃいない 特別だとも思っちゃいない”「追伸」(2016年)
“自分に見定め付いちゃって 勝ち目が無いと分かってても 期待をせずにはいられないだろう”「PLAYER PRAYER」(2015年)
“迷走してるとか言うけど 走る力がまだあんだろう”「クダラナインサイド」(2017年)

悩んだり迷ったりしているとき、弱った心に響くストレートな歌詞。3人のハイスキルな演奏。聴けば聴くほど好きになる歌声。
唯一無二のユニークなジャケットにMV……。
音楽について、自分らしく生きていくことについて、Vocal/Guitar藤森元生さんが、Cue読者に向けて特別にお話ししてくれました。

SKANAMONがくれる等身大の応援歌

―女性向けメディアの取材を受けていただけると思わず……今日は、ありがとうございます!
挫折までいかないとしても、人間関係や将来を考えると、むなしくなったり、ちいさく傷ついたりすることってたくさんあるのですが……そういうときにSAKANAMONの歌を聴くと「まあ、いいや! がんばろう!」って思えるんですよね。
SKANAMONがくれる等身大の応援歌
藤森さん(以下藤森):僕も歌詞を書いているとき、精神的に追い詰められるんです。歌詞を書きながら「自分に言ってほしい言葉は何か」を考えています。
だから、みなさんが辛いときに、SAKANAMONの歌を共感してもらえるのかもしれないですね。

SKANAMONがくれる等身大の応援歌ーSAKANAMONの生々しい心情などの歌詞は実体験がベースですか?
藤森:言葉一つひとつは、僕が考えていることだったり、自らを励ますために選んだりしています。
でも、曲のテーマは別に設定しています。

たとえば、「クダラナインサイド」は、社会人の人たちの応援ソングになったらいいなというテーマに沿って書きました。
とはいえ、僕自身は社会人という認識があまりなくて(笑)サラリーマンの人たちをイメージして応援ソングを書いています。
ーテーマに合わせて、ご自身の想いを言葉にしているんですね。
「クダラナインサイド」のなかにある「迷走している」という表現は、(とくに女性が)自虐的に使うことがあると思うんですが、たしかに「余力があるから迷走できてるんだ!」と励まされました。

藤森:そうですね。こういうこと言うとちっぽけに聞こえてしまうかもしれないですが、「うまいこと」を言いたいんです(笑)

「うまいこと」を言いたいんです(笑)世の中にはたくさん応援ソングがあって、スーパースターがかっこいい応援ソングを歌ってくれたら当たり前にみんな勇気づけられるだろうと。
でも、僕みたいな「ダメな奴」から発せられてグッとくるような言葉選びをしているというか……僕だからこそできる応援の仕方みたいなものを歌詞にできていたらいいなという意識はもっていますね。
ーだからこそ、綺麗事や理想だけではなくて身近というか、等身大に近いんですね。
藤森:なるべく格好つけすぎず、オリジナリティのある励まし方ができたらいいなと思いながら作っています。

ーSAKANAMONの楽曲は、似ている曲がなく、バラエティ豊かなことも魅力的ですが、歌のテーマは毎回ありますか?
藤森:すべてではないんですが……テーマがないと歌詞がもう書けなくなっちゃいましたね。なるべく、かぶらないように、飽きられないように……という意識が無茶苦茶強いので。テーマ選びは苦戦しています。
昔は、メロディに引っ張られて、抽象的な言葉を並び替えてテーマが見えてくる……みたいなことがあったんですけど、最近はテーマ決め打ちで曲作りが始まります。

ー歌詞はどのくらいかけて制作するのですか?
藤森:基本めっちゃかかりますね。最新ミニアルバムに入っている「矢文」は2か月くらいかかりました。
ずっと歌詞に向き合っているわけじゃないんですけど、思いついては書き足し……みたいな感じです。
ー「矢文」は、情景が目に浮かぶような(青春時代の)ラブソングなのに、曲の最後に好きと言わずに「貴方が……」で止めるところが、とても印象的でした。

―勇気づけられたり、しんみりしたり、そしてユニークな歌も多いですが、アラサー女性をテーマにした楽曲はありますか?
藤森:ないですね(笑)女性目線がないですね。そういう意味では、女性に共感してもらえるかなという意識がどこにあったのか……。何考えていたのかな……。
女性とコミュニケーションをとった経験が少ないので、分からないです(笑)

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SAKANAMONが音楽を続ける理由

 

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松岡 永里子

Cue新編集長(2019/3〜)1988年生まれ。広告代理店で法人営業、不動産ディベロッパーでマーケティング・営業サポートを経て、ITベンチャー企業・エンフ...

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