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「自分の選択を正解にしていく」走り続けたからこそ見えた、えりたさんの自分らしい生き方

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「なんでクライアントに理解してもらえないんだろう?」「仕事に向いていないのかな……」まわりが妙に順風満帆に見えて、自分だけがイマイチで辛い……。そんな風に考えていた新人の頃。やっと慣れて自信もついてきて「仕事、たのしいかも?」と、思えてきた30歳目前。仕事が整ってきたら、今度は結婚・出産とライフステージの変化を求められる。気にしないふりをしていても、SNSを見ては比べて焦って落ち込んで……。アカウントを消す勇気もなく、タイムラインを追いかけて消耗してしまう……。

Instagramで9.5万人の読者を集めるえりたの絵日記
作者であり主人公のえりたさんが、求人広告の営業として忙しく働き迷い成長していく様子がリアルに描かれ、働く女性の救いやヒントになる人気の漫画です。
また、2019年から「働くこと」についてあれこれ考える「ブログ」 を開設。若手営業マンや女性の働く悩みに、寄り添う、作者のえりたさんにインタビューしました。

成功エピソードばかりじゃない「えりたさん」のリアル

―編集部(以下、ー)2年以上前、仕事でクヨクヨ悩んでいたときに、親友にすすめられてインスタで漫画を読み始めて以来ずっとファンで。今日はお時間いただきありがとうございます!

えりたさん(以下、えりた):ありがとうございます。インスタで漫画を描いていると、いろんな声をいただけるんです。「私も同じ境遇です」や「元気がでました」とか。
実際、漫画のなかのえりたは、逆境・辛いこと・困難を乗り越えて成長するイメージがついていて……それに応えるように、過去の出来事のなかから「乗り越えた」エピソードを多く描いてきました。

でも、本当は「立ち向かいたいけど、できなかった」「乗り越えられなかった」「乗り越えないことにした」みたいなこともたくさんあって。
「乗り越えた」「成長した」だけではなくて、「乗り越える」を選ばなかったことも1つの勇気のいることだよなと思っています。

ーなかったことにしない強さも必要ですよね。

えりた:はい。仕事を通じて成長したり克服することだけではなく、自分で考えて自分の思う方向に進むことが大事なんだよということを伝えたくて。これまで、漫画を読んでくれる方が元気になってくれたり、共感してくれたりすることをすこし意識的に描いてきたのですが、失敗したり、へこんで終わり……みたいなエピソードも今後は描いていく予定です。

もちろん今までのお話も、実話で。割と登場人物の方々にもバレています(笑)「読んでいるよ」と連絡をもらったりしますよ。

えりたさんの手描きの漫画

それぞれの人生だから、「ロールモデルになれ」と言われるのが嫌い

ー今まで女性のリアルな働き方のコンテンツってあまりなかったような気がします。

えりた:嬉しいことに漫画を読んだ方から「えりたさんみたいな上司がほしかった」という声をいただくこともあります。
でも、営業として働いているときは『女性社員のロールモデルになれ』と社長に言われるが一番嫌いでしたね(笑)

私は私の生き方を選んでいて。それを若手の女性みんなに押しつけるわけにはいかないと思っていました。誰かを目標にするのはいいと思うんですが、人生はその人のもの。
結婚、出産、子育て、フリーランスになる、パートとして、正社員として働く……本当いろんなパターンがあって……。

ーどれも間違っていない、比べることのできない、別のものですもんね。

えりた:「これがいい」と思ったことが、正解で。あるいは、それを正解にしていくのが大事だと思うんです。
女性は、既婚・未婚/子あり・なしなどと分類・対立されてしまうけれど、それぞれを行き来したり、その時その時の生き方があると思います。

漫画の通り、求人広告の営業マンとして活躍していたえりたさん。
今は、旦那さんと二人三脚でデザイン会社を営んでいるそう。どのようにして、今のような働き方になったのでしょうか。

ー今の働き方になったきっかけは?

えりた:会社員時代を辞める直前は、睡眠時間を確保するために会社の近くに単身赴任して働いていました。当時は、相当な激務でした。忙しいし、パワハラのストレスもあるし、生理が数止まっちゃって。会社も休めない、半休すら取れなくて……。

ちょうど営業アプローチしている婦人科に営業ついでに行ってみたら多嚢胞(※)で。
「治療しないと大変ですよ」と言われて。このまま働き続けていいのかな?と思って仕事を辞めることにしたんです。
※多嚢胞性卵巣症候群(PCOS):排卵が起こりにくくなる、排卵障害の1つ。

ー身体が悲鳴を上げて「そこまでして働くのか?」と考えたんですね。

えりた:はい、がむしゃらに働いているときには気づけないんですが、いざ病気になると「ここまで頑張ることないんじゃないかな」って。
とくに30代になると、できることが増えて脂が乗って「仕事が楽しい」と思えてきて。仕事に没頭して、自分の身体のことをおざなりにしてしまうんですよね。

ーインスタで仕事に関する漫画を始めたきっかけは?

えりた:会社をやめてから、在宅ワークできるようにとWEBデザインの学校へ通いはじめました。
街中で営業マンが目につくようになって。「何か自分にできることがないかな」と思ってインスタで漫画を描き始めてみたんです。2016年9月から、今は週1〜2ペースで投稿しています。

ーどんな風に漫画を描いているんですか?


えりた:まずスマホのメモ帳でストーリー・セリフを文字起こしするんです。それから、ページ区切りを決めて、紙やiPadで漫画にしていきます。

漫画にしたのは、営業先の学習塾の先生に、営業ツールとして描いた漫画を褒められたり、漫画経由で受注したことがあって。「もしかして漫画が褒められる?」「需要あるのかも?!」と。
思うと、小学校1年生ごろからクラスの子を主人公にした漫画を描いてました。みんなに喜ばれるのが嬉しかったんです。
小学校高学年から大学までは吹奏楽に夢中で、その頃は漫画から離れていたのですが、吹奏楽も練習すればするほどうまくなって、スランプを経てまた上達するんです。
こういう続けて乗り越えた体験も、今の私の原点かなと思っています。
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続けていくうちに「好き」が仕事に。今のえりたさんの働き方は?

 

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松岡 永里子

Cue新編集長(2019/3〜)1988年生まれ。広告代理店で法人営業、不動産ディベロッパーでマーケティング・営業サポートを経て、ITベンチャー企業・エンフ...

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