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「働きマン」な私に、32歳既婚子持ちの彼女が教えてくれた「がんばりすぎない」幸せ

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「仕事は“それなり”で、私は満足だよ」

ランチセットのサラダを口に運びながら、彼女は言った。
同い年の彼女がさらりと口にした言葉に、私は危うく、持っていたスプーンを取り落としそうになった。

仕事って、「全身全霊で」「自分のすべてを賭けて」突っ走るものじゃないの!?「それなり」っていう選択肢、ありなんだ・・・
全身の力が抜け、自然体でほほ笑む彼女が、急に眩しく見えた。


仕事が好き、家族ももちろん大切 どっちも得たい欲張りなわたし

私は、仕事大好き人間だ。
学生時代は安野モヨコ先生の『働きマン』に憧れ、恋愛よりも仕事を優先してしまうキャリアウーマンの主人公に自分を重ね合わせた。

―再開しないかな。続き、読みたいな・・・。

 

就職してからも仕事が楽しくて、寝なくても全然平気。
結婚して子どもが生まれてもその気持ちは変わらない。むしろ、働く時間に制限がかかってから余計に「仕事」にとりつかれた。子どもがいても働ける環境を必死で守らなきゃと、躍起になっていたのかもしれない。(もしその時の自分に会えるなら、「落ち着け」と言いたい。「君はまだ28歳だよ」と。)

 

子どもは説明するまでもなく、私の命よりも大事な存在。
夫のことも愛しているし、世界でたった一人の私にとって運命の人だ。

仕事もしたい、家庭も大事にしたい。ワガママな話だ。二兎追って、二兎得たい。そんな自分は結局中途半端なのかもと、凹む日ばかり。

SNSで流れてくる理想のライフワークバランスが実現できている人の記事を読んでは、羨ましいと思う反面、『でも、実際、私はこんなに頑張ってますけどね?実現できてるのは、私の努力のたまものですよ!』という心の声が聞こえてくるようで、なんだか気が遠くなる。好きなものを得るためには、それ相応の忍耐が必要。やっぱり頑張り続けなきゃいけないんだ、と。

頑張りつづけるの疲れるな、その先に本当にわたしが実現したい未来があるのかな・・・
そんなことをいつも頭の片隅で考えながら、それでも立ち止まることのできなかった私にとって、彼女が口にした「仕事はそれなり」という言葉は、ポジティブな意味で素直に羨ましかった。

 

 

むしろ、私の考え方が古いのかもしれない 固定概念に気づかされた同じワーママとのランチタイム

高校時代の友人である彼女は第一子を出産以降、時短勤務を続けている。私は彼女と仕事をしたことはない。けれど、気遣いもできて頭の回転の速い彼女はきっと仕事ができると思う。
優良企業に勤めているからこそ、整った制度の恩恵を受けられるのだが、実力もある彼女ならもっと働けるだろうに…もっと働けばいいのに!もったいない!と思っていた。

 


彼女「昔から仕事好きだよね?ってか、学生の頃からその片鱗あったよね。尊敬するよ、子どもがいてそんなに一生懸命働けるの。」

わたし「子どもが大きくなったらお母さんの役割が減るじゃん?そうなったときに、妻でもない母でもない自分で人生を楽しむために、今からしっかりキャリアを築いていきたいじゃん。

彼女「そんなの10年以上先の話(笑)!!大丈夫だよ、将来のために、「今」疲れるほど頑張らなくても。未来は未来で絶対楽しいよ。その時になったら、きっとお茶飲んでるだけだって楽しいよ。」

わたし「え・・・。」

彼女「私は完全に仕事を辞めて専業主婦になる選択肢はないけど、仕事はそれなりで、育児しながら適度にやりがい持って働ければそれで満足だよ。「今」は、そこまで先のことは考えてないよ。例えば、あのおばあさんたち、ただお茶飲んでるだけに見えるかもしれないけど、それが楽しくないなんて他人が決めることじゃないよ。価値観はひとそれぞれ。」


 

彼女は『今』を生きていた。
私はもしかすると、『未来』のために生きていたのかもしれない。

子どもが巣立った後のことを考えて、自分のキャリアを築く。
それは決して間違っていないけど、30代の今は、今しかない。
一生懸命ママだけを見てくれる4歳の息子の今は、今しかない。
今日あった些細な幸せを夫と共有できる今は、今しかない。

いつかくる未来ばかりに目を向けず、「今」を大事にすることが生きることなんじゃないのかな。彼女と話して本当に当たり前のことに気づかされた。

 

「ま、単純に働くのが好きなんだろうね!昔からつくるの好きだったからね。」と、彼女。

そう、色々書いてしまったけど、結局のところ、単純に私は働くのが好きなんだと思う。ワークライフバランスを取ろうと思っても、結局はまた両方に押しつぶされそうになるんだと思う。
子どもがいるから、100%の力で働けないと思われたくないって変なプライドも邪魔しているのかも。そんなの周りがどう思っても、自分がちゃんと優先順位をつけられていればいいだけの話なのに。

ワークライフバランスに疲れ果てていたら見逃してしまう「今」という宝物

周りを見渡すと、張りつめた糸のように、ギリギリな状況で働くお母さんが多い。
共働き世帯が7割を超え、都市部では保活戦争が続き、右も左もワーキングマザーだらけ。先輩ワーママ達が頑張ってくれたおかげで、いまの私たちアラサーワーママは、きっと10年前よりずっと働きやすい環境にいるんだと思う。
そのことには心から感謝しているけど、それでもなお、『子どもを産んで育てて働く』ことを日常にするのはとてもとても大変。

仕事と家庭の両立の難しさを解決するには、会社の制度やこれまでの常識を見直したり、新しい働き方への周りの理解が大切だと思っていたけど、自分自身がしっかり「今」を生きること、方法論じゃない「自分の本当の気持ち」を大切にすることも忘れちゃいけない。

 

人生100年時代。
選択の連続で、備えておかなきゃいけないことは山ほどある。でも、そんな時代だからこそ、思い切ってシンプルに、自分の感覚を信じて、『今』を生きる時間を大切にしたい。
同級生とのランチは、私にとって、そんなことを思い出させてくれるきっかけになった。

今日、子どもを迎えに行ったら、テレビは消して、PCも開かないで、夫と、子どもと話をしよう。
「今日はどんな一日だった?」
「何か嬉しいこと、あった?」って。

 

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文・中野麻衣(Cue編集部) 編集・髙橋実帆子

 

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Cue 編集部

さまざまな女性たちの生き方を紹介するライフストーリーメディア。 変化を受け入れてしなやかに生きる彼女たちの物語が、ほかの誰かにとって小さなきっかけ、「はじま...

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