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時給5000円も夢じゃない!?「変革型フリーランス」になるには

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Warisが実施した「変革型フリーランス実態調査」の結果を交えながら、「フリーランスが幸せに働くこと」について小崎さんと一緒に考えてみました。2回目は、調査結果から考える「変革型フリーランス」。一体どんな人たちなのでしょうか?

―変革型フリーランスで幸せに働く―

第1回:小崎さん、「フリーランスになれば幸せ」って本当ですか?
第2回:時給5000円も夢じゃない!?「変革型フリーランス」になるには
第3回:企業に「選ばれる」フリーランスから、キャリアを「選ぶ」フリーランスへ

スキルと専門性を持つ「変革型フリーランス」

― 前回のお話の最後に出てきた「変革型フリーランス」とは、どんな人のことを指すのですか?
私たちが「変革型フリーランス」と呼ぶのは、企業の総合職で培ったプロフェッショナルなスキルと専門性を持ち、取引先の企業と対等な関係で仕事を行い、企業の組織変革やイノベーション創出の触媒としての役割を担うフリーランスです。

― なるほど。そのレベルに至るには、フリーランスになるまでにある程度の経験が必要ですね。
そうですね。今回、調査で自分自身を「変革型フリーランスだと思う」と回答した方(※1)に対し、どのような経歴で、現在どのような働き方・どのような業務をしているのかなど、実態を知るための質問をいくつか投げかけました。
※1「Warisでは、専門性を持ち、課題を把握する力・本質を見極める力を備え、事業を主体的に創造し推進し、企業の課題解決に貢献している人を「変革型フリーランス」と呼んでいます。

その中で「会社員の経験(※2)」をお聞きしてみたところ、5年未満の方は8%と少なく、約7割の方が10年以上の会社員経験を経ていることがわかりました。やはり、少なくとも10年程度の期間を会社員として組織で働き、その経験を生かして変革型フリーランスで活躍する人が多いということでしょう。

※2  Waris変革型フリーランス実態調査2018・P.5にある質問「ご自身のことを変革型フリーランスだと思いますか?」の問いに「はい」もしくは「どちらかといえばそう思う」と回答した人を対象(n=168)「Warisでは、専門性を持ち、課題を把握する力・本質を見極める力を備え、事業を主体的に創造し推進し、企業の課題解決に貢献している人を「変革型フリーランス」と呼んでいます。ご自身のことを変革型フリーランスだと思いますか?」と質問。この問いに「はい」もしくは「どちらかといえばそう思う」

限られた時間でも、高い価値を発揮するプロフェッショナル

― 気になる報酬はどの程度なのでしょうか?
まず報酬ですが、時間単価にして22%の方が2,000円〜2,999円、47%の方が3,000円〜6,999円の単価を得ており、中央値は3,000円となりました。

Waris変革型フリーランス実態調査2018・P.6より

全国平均のパートタイム時給が1,135円、正社員時給が2,250円(厚生労働省「毎月勤労統計調査」から算出)であることを考えると、変革型フリーランスの方というのは比較的報酬が高額であることがわかります。
つまり、クライアントにとってそれだけ高い価値を発揮しているということが考えられます。

 

― 重責を担う仕事をしているぶん、労働時間も長いのでは?
そんなことはありません。どれだけの時間働いているのか。一般の正社員の基準時間である160時間以内で働く人は多く見られますが、160時間を超える人はガクンと減ります。

Waris変革型フリーランス実態調査2018・P.7より

Waris変革型フリーランス実態調査2018・P.7より

 

月間160時間は単純計算すると年間1920時間。経団連の調査では労働時間が年間2000時間以上の企業の割合が半数以上ですから、変革型フリーランスは相対的に労働時間が少ないですね。高い報酬を得るだけの付加価値の高い業務を行いながらも、決して労働時間が長いわけではなく、生産性高く働けていると考えられます。

また、働く場所の自由度も高く(66%が基本的にリモートワークのスタイル)、当然の結果かもしれませんが、非常に高い満足度を示していることも変革型フリーランスの特徴です。

変革型フリーランスになるには? 3つの鍵

― では、会社員経験が10年以上ある人がみんな変革型フリーランスになるかというと・・・
もちろんそうではありません。いくら会社員経験が長く給与が高くても「得意な業務は議事録作りです」ではムリです(笑)。では、変革型フリーランスになる人はどんな人物像なんだろう?と私たちも考えて、今回の調査で数人にインタビューしてみました。すると、やはり共通項があるんです。

 

― どんな点が共通していますか?
変革型フリーランスの人というのは、主に3つの柱が相互に影響を与え合っているという仮説に行き着きました。
まずひとつめの柱が「ビジョン・モチベーション」なぜ自分がフリーランスになったのか、どのような仕事で、どのようなことにコミットしていきたいのかといったビジョンをしっかりと持っています。そして、そのビジョンに縛られすぎることなく、時には仕事領域を広げながら、仕事を通してどんどん学んでいける柔軟さを持っているように感じます。

Waris変革型フリーランス実態調査2018・P.6より

― ビジョンに縛られすぎず、というのも大事なのですね。残りの2つは何ですか?
2つめの柱が「ヒューマン・キャピタル」、そして3つめの柱が「ソーシャル・キャピタル」です。専門性があり案件をこなすスキルを備えている=「ヒューマン・キャピタル」は言うまでもなく重要なのですが、「ソーシャル・キャピタル」の重要性もインタビューの中で際立っていました。自身であえて仕事を探しにいくというより、みなさんインバウンドで多くの仕事を獲得しています。「弱いつながりの強さ」といった社会学者マーク・グラノベッターの有名な表現がありますが、まさにその弱いつながり、緩いネットワークをたくさん持っている人たちではないかと思います。そんなことを言うと「社交的な性格じゃないとダメなのね」と思うかもしれませんが、性格だけが寄与している話ではありません。意識して、そういったつながりを作ることができているかどうか、ということなのです。

 

― 柱がどれか1つではうまくいかなくて、やはり3つ揃ってこその「変革型フリーランス」なのですね!
おそらくそうだと思います。それぞれの柱がエコシステムを作り、その中に身を置いておけることがポイントです。「ソーシャル・キャピタル」があれば幅広い仕事やチャレンジの場が増え、自然と「ヒューマン・キャピタル」が磨かれていきます。その経験で得られたことが、自身のビジョンや価値観の再発見にもつながり、モチベーションを維持していく下支えとなります。そんなふうに3つの柱のサイクルがポジティブに影響し合いながらうまく回り続けることで、トライアングルが立体的になっていくのが、変革型フリーランスの成長のイメージです。

 

― ただ平面を回り続けるだけでなく、立体を成していくのがポイントですね。

 

小崎亜依子さんプロフィール
Waris Innovation Hub プロデューサー/Warisワークアゲイン事業統括
野村アセットマネジメント株式会社を経て、留学・出産育児により5年のキャリアブランクを経験。NPOでのアルバイトを経て2007年に株式会社日本総合研究所へ転職。企業のESG側面の評価分析を行い、社会的課題解決を投融資の側面から支援。「なでしこ銘柄」における企業分析等を担当した後、2015年株式会社Warisに参画。自身の経験を活かし、キャリアブランクのある女性を対象としたインターンシップ事業を手掛けるとともに、プロフェッショナル女性を対象としたプロジェクト型ワークの創出・マッチングを行う。日本テレワーク学会所属。

取材・文/横山さと 編集/髙橋実帆子 写真/Cue編集部

 

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Cue 編集部

さまざまな女性たちの生き方を紹介するライフストーリーメディア。 変化を受け入れてしなやかに生きる彼女たちの物語が、ほかの誰かにとって小さなきっかけ、「はじま...

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