仕事の役割がプレーヤーからリーダー的ポジションへ変化したり、プライベートでも結婚や出産を考えるようになったり何かと転機に差し掛かるアラサー世代の仕事のお悩み。キャリアカウンセラーの中村さんに聞いてみました。

私がアラサー世代のキャリアカウンセリングをさせていただく中で、特に多い相談がこちら。

 

「今の職場には大きな不満があるわけじゃないけど、なんだか違う気がする・・・。」

「転職やフリーランスも興味はあるけど、いまいち、やりたいことが分からない・・・」

 

だったらまず、やりたいことを見つければいいじゃない!と思うかもしれませんが、それができるのは時間と心に余裕がある人だけ。

仕事にプライベートに忙しいアラサー世代は、毎日が選択の連続です。

前に進み続けるので精一杯。なかなか自分自身と向き合えてない人が多いのではないでしょうか。

 


 

そんな悩めるアラサー女子に試してほしいのが、『ワタシの言語化4ステップ』

自分をよく観察し、特徴を理解しながら言語化することであなたのやりたいことのタネが見えてきます。

タネさえ手に入れば、あとはそのタネを植えて育てるだけ!心のモヤモヤがちょっとすっきりするはずですよ。

 

さぁ、紙とペンを用意して、レッツトライ!

 

 

ワタシの言語化4ステップ

大学生の頃、就職活動のエントリーシートを書くために自己分析しませんでした?

(絶対内定とか流行っていましたよね~)

『ワタシの言語化』は、その自己分析に社会人経験も盛りこんでアップデートするようなイメージです。

転職活動や、フリーランスとして独立する時などにも役立ちます。

 

自分が元々持っていた特徴に、社会人経験が加わって強化されているところや、軌道修正が必要なところが出てきていることでしょう。

自分自身について改めて整理して言語化することで、新たな発見に出合い、心のモヤモヤが晴れいきます。

 


『ワタシの言語化4ステップ』

Step1:自分の気持ちが何で動くのか?(感情面)

Step2:自分の得意なことは何か?(能力面)

Step3:自分が解きたい課題は何か?(分野)

Step4:やりたいことのタネを決める


 

 

Step1:自分の気持ちが何で動くのか?(感情面)

仕事はもちろん、プライベートなことも含め、嬉しかったこと、やりがいを感じたこと、喜びを感じたことなど、

あなたがワクワクしたことを書き出してみましょう。

 

人によって気持ちが動く感覚は様々。

ワクワクという言葉がしっくりくる方もいれば、“手応えがあること”とか、“じんわりと嬉しい感じ”など

控えめな表現の方がしっくりくる方もいるかもしれません。

 

例えば、こちらは実際にあった例ですが、

プライベートも含め、あなたが最近ワクワクしたことは?

 

と、いったようにエピソードを挙げていきます。

 

ある程度書きだしたら、それらのエピソードがなぜ嬉しかったのかを分析します。

上記の例でいえば、それぞれ、

「自分がきっかけで知り合い同士がカップルになったとき」
→自分がマッチングの機会を作れた!

「自分が機転を効かせてお客様のトラブルを未然に防げたこと」
→先回りした自分勘が当たった!

「チームで一つの製作物を作り上げたこと」
→チームで作り上げる一体感!

「友達の悩みを聞いてありがとうと言われたとき」
→自分が目の前の人の視点を変換できた

と、いったようなキーワードをできればたくさん、具体的に書き記してみましょう。

自分の気持ちが動くキーワードが見えてきます。

 

 

Step2:自分の得意なことは何か?(能力面)

続いて、褒められたり、成果を上げたりしたエピソードを書き出してみましょう(Step1と同じエピソードでもOK!)。

 

ここで注意してほしいのが決して遠慮しないこと。

エピソードを書き出す中で、「でも、これはもっと得意な人がいるし・・・」

と、消極的にならないで!

プロジェクトの中で相対的に優れていれば、思いもよらない他の仕事につながることだってあります。

 

例えば、私はキャリアカウンセラーですが、地方のプロジェクトでは WEB周りを担当しています。

 

 

あわせて、やり続けることが苦ではない行動も整理しておくといいと思います。

仕事とは「日々の行動の積み重ね」なので、苦がなく続けられる行動も一つの強みになるんですよ。

 

例えば、

あなたが得意なこと、当たり前にできることって何でしょう?

 

などなど。

 

そして、それはどうして褒められたのか、成果を上げた要因は何だったのか分析してみましょう。

「窓口としておじさま世代の融資の相談を聞いていたので、おじさま世代の対応に可愛がられる」
→愛されるキャラクターと気配り

「新しい企画を実現するときに、自分が絡むとスムーズにことが進む」
→最短ルートを思いつくのが得意

「いい文章を書くなぁと褒められる」
→人の心に寄り添った文章を書ける

「話していると自然と考えていることがスッキリする」
→人の気持ちを察して、話を整理するのが得意

など、あなたが得意なことに繋がるキーワードが浮かび上がってきます。

 

 

Step3:自分が解きたい課題は何か?(分野)

Step1〜2で整理した自分に関することをどの分野で活かしていくのか、社会のニーズと結びつけていきましょう。

 

あなたにとって、日々の暮らしのなかで、放っておけないもの、気になってしまうことはなんでしょう?

それがあなたの解決したい課題に繋がります。

これは、職場でのできごとなど比較的新しいものもあれば、子どもの頃に原体験がある場合もありますので、

昔まで遡ってみてもいいかもしれません。

 

例えば、

ついつい頭で考えちゃうこと、ありますよね?

 

と、いった具合に挙げていきましょう。

 

 

Step4:やりたいことのタネを決める

あなたが解きたい課題(Step3)を、心がプラスに動く状態(Step1)で、あなたの得意な方法(Step2)で解決していくことが

「やりたいことの種」ということになります。

 

例えば、今まで挙げた例をそれぞれ繋げてみると、

一見関係のないことでも、繋げてみると仕事になる・・・!

 

という形で、やりたいことのタネが出てきます。

 

ここで重要なのは、出てきた「やりたいことのタネ」を重く捉え過ぎないことです。

この時点では、それがやりたいことに繋がるのか自信がもてないことが普通です。

一旦「やりたいことのタネ」を心に決めて人に話してみたり、情報収集してみたり、

趣味レベルで始めてみたり、実際に行動をしてみないと、本当に「やりたいこと」に育っていくかは分かりません。

 

 

 

心を満たしてモヤモヤ解消

自分を活かして働くためにStep1で感情面を、Step2では能力面について整理しました。

キャリア理論では人が後悔しない意思決定をするには、

感情や直感などのいわゆる“右脳的“な側面と、能力や待遇など条件を合理的に考える”左脳的“な側面、

両方を考慮することが大切だとする「全脳的アプローチ(Gelatt, H.B.)」いう考え方があります。

 

キャリアについて考えるとき、つい“左脳的”な側面ばかりで、感情など“右脳的”なことを置き去りにしてしまうことも多く、

それが原因で現状のモヤモヤが発生しているというケースも見受けられます。

 

 

『ワタシの言語化』は友達や家族など、信頼のおける誰かと一緒に取り組む方がオススメです。

一人で行うよりも、自分と他の人との違いが明確になったり、自分ではない視点から考えることができたりするので、より自分と向き合いやすくなります。

 

皆さんが自分らしく、行動して、刺激を受けて「やりたいことのタネ」を育てていけますように。

 

 

文/中村文香 編集/中野麻衣(Cue編集部)

キャリアカウンセラー/中村文香

北海道大学総合化学院修了。電子機器メーカーに入社し、ディスプレイの研究開発に従事。30歳という節目を目前に、以前より関心のあったキャリア支援の分野への転向を決意し同企業の人事部に異動、人材開発の企画・運営を経験する。その後、キャリアカウンセラーとして独立。現在は、東京と熱海の2拠点で企業研修、ワークショプ、キャリアカウンセリングなどを通じて、仕事はもちろんプライベートも含めた自然体で自分らしいキャリアを築くためのサポートを行っている。

HP:となりのキャリア研究所

 

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