会社の看板ではなく、「自分」というブランドで仕事を獲得していくフリーランス。

「セルフブランディング」の必要性を感じたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

フリーランスやフリーランスに興味がある方を対象に、実際にフリーランス経験を持つ先輩ゲストにお招きし、みんなで一緒に幸せな働き方、生き方を考える『フリーランスサロン』。

 

6回目となる今回のテーマは、「セルフブランディング術」。

マーケティングプランナーの河合優香理さんをお迎えし、やりたい仕事を獲得し、さらに次の仕事に繋げていくための方法をお伺いしました。実際にどうしたらセルフブランディングに繋げられるのかが分かるグーループワークも大好評!

SPACES大手町で開催された、イベントの様子をレポートします。

 


▼これまでのフリーランスサロンの様子

第1回:先輩フリーランサーが語る、”幸せになるための”自分働き方改革術
第2回:2年目フリーランスが語る!フリーランスの始め方と軌道に乗せるまで
第3回:先輩フリーランスが伝授!仕事獲得のためにやっておきたい、フリーランスのキャリアアップ法
第4回:6年目フリーランスに学ぶ!仕事を獲得し続ける3つの秘訣
第5回:フリーランス転向から再び会社員という働き方を選んだわけ


立ち止まれない忙しさと満たされない承認欲求-フリーランスの道へ

大手メーカーを経て外資系企業でマーケティングの経験を積んでいた河合さんが、働き方を見直すきっかけとなったのは、出産・育児でした。

 

仕事と育児で立ち止まる時間もないほど忙しく、次第に「自分ばかり忙しい」という思いや、「こんなにやっているのだから認めてほしい」という承認欲求が高まる日々。モチベーションは下がる一方でした。

 

そんな中で、「人生は自分が主役であるはずなのに、自律せず会社に自分の大切なキャリアをゆだねていいのだろうか」と考えるようになり、会社を退職

 

会社員とフリーランスの違いを旅行に例えるならば、会社員=パッケージツアーフリーランス=一人旅と、語る河合さん。道なき道を自分自身の力で進む一人旅は孤独に感じるけれども、実際にフリーランスになってみると、仕事をする自分の周りには大切な仲間達がいることにも気づいたそうです。

 

ブランディングの基本は自分のファンをつくること

フリーランス転向後、河合さんが活動を軌道に乗せるまでには3つのステップがありました。

 

ステップ1:興味があることからスタート

趣味で関わっていた団体に、「何でもやりますよ」と自ら声をかけて、仕事を獲得。できること/できないこと、得意なこと/苦手なこと、好きなこと/嫌いなことを見極め、「できること」「自分の価値」を明確化。

 

ステップ2:できることで生計を立てる

人脈や紹介で複数の企業のマーケティング案件を獲得。自分のスキル/経験を切り売りし、生計を立てる。

 

ステップ3好きなこと、自分の成長につながることに挑戦

エージェントであるWarisからの紹介や人脈からの紹介で「CEO付新規事業企画」「CEO戦略パートナー」案件を獲得。自分のポジショニングを確立。

 

振り返るとステップ1からステップ2のフェーズが自分自身の「ブランドづくり」、ステップ2からステップ3のフェーズは「ブランド磨き」でした。自然とセルフブランディングをしていたのです。

 

ブランディングとは、自分の「ファン」を作ることクライアント、仲間、関わる人すべてが自分のファンだと言えるでしょう。自分でなくてはならないと言ってくれるファンがいる限り、価格競争には陥らず、仕事がなくなることはありません

だからこそ、セルフブランディングが必要なのです。

 

セルフブランディングのポイント1:確認する

WHAT×HOWの掛け算でつくる<セルフブランディンググループワーク>

 

河合さんが考えるセルフブランディングとは、「WHAT(スキル・経験)」と「HOW(人間力)」の掛け算です。WHAT(スキル・経験)だけだと、無限に競合が存在します。セルフブランディングには、HOW(人間力)との掛け算が大事なのです。

 

フリーランスサロンKawai
当日資料より(河合さん作成)

 

まずは、WHAT(スキル・経験)を書き出し、『得意/不得意』、『好き/嫌い』を洗い出しします。

それらを以下の3つに分類することが重要です。

 

・Life Works:やりたいこと!経験を積みスキルを磨く。→明日から強化すべきポイント!

・Rice Works・お金稼ぎの手段。①で食べていけるようになったら切り捨てる。

・プロに任せる:苦手なことは信頼できるプロに任せる。

 

 

続いてHOW(人間力)を見つけるために、参加者同士でこれまで一番楽しかった経験や、一番苦しかった経験を話します。相手からのフィードバックを通して「自分で思う強み」と「他人が思う強み」を確認することができました。

 

さらに、それらの強みを3つに分類し、以下のように強化をしていくのです。

・自他ともに認める強み:今のままでOK。

・自分しかわからない強み:じわじわとアピールする。

・他人が思う強み:自信を持って発揮する機会を作る。

 

 

HOW(人間力)を見つけるためには、第三者視点を取り入れることが重要自分から人の強みを見つけて伝えてみると、相手も必ず言ってくれるようになります。そうして、自分の強みを知ることができるのです。

 

人見知りだった河合さんは、人前で話すことに苦手意識があったそうです。けれども、周囲からは「堂々としていてプレゼン上手」だと言われることが多く、プレゼン・登壇などの機会も積極的に引き受けるようにし、強みを磨いていったのです。

 

河合さん登壇の様子
河合さん登壇の様子

 

WHAT×HOWが分かると、どういうポジションが向いているかがわかります

チームの一員か、チームリーダーか、CEOの右腕か、等のポジションです。そこが明確になると自分が営業をかけるべき人=ターゲットが分かるのです。

 

河合さんは、会社員時代は常にチームで動く事に違和感がありました。フリーランスになって、CEOと1:1で戦略を考える右腕的なポジションを担うようになってからは自身の強みが発揮できていると感じます。

それ以降、CEOや事業戦略に関わる役員の右腕業務を積極的に獲得すべく動くようになりました。

 

 

セルフブランディングのポイント2:発信する

自分ブランドを発信するには、相手に自分のアピールポイントを”体感”させることが大切です。

例えば、

・企画力が強みであれば、イベントを企画してみる。

・誠実さが強みであれば、1:1で話す機会を作ってみる。

・推進力が強みであれば、まずは1か月仕事をやってみることです。

フリーランスだからこそ「1か月やらせてください」という提案もできるはずです。

まずはやってみること、そうして相手に知ってもらうことがフリーランスには大事なのです

 

 

セルフブランディングのポイント3:強化する

なぜ、その仕事をやっているのか。将来どうなりたいのか。

自分なりのWHY(哲学/理念/ストーリー)をもつと、共感するファンがつきます

 

 

河合さんは会社員時代、お子さんに「なぜ働いているの?」と聞かれて戸惑ったことがありました。理念のない人と一緒に仕事をしたいと思う人はいないだろう…自分のWHYはいったい何だろうと一晩中考えました。

 

そうしてフリーランスになって、自分自身の生き方のWHYを明確にしたことで、ファンが増えて「一緒にやろう」という仲間も増えたのです。

 

自分ブランドとは、「WHAT(スキル・経験)」と「HOW(人間力)」の掛け算です。そして、自分なりのWHYを持つことで、共感するファンがつきます。それが自分ブランドの強化になるのです。

 

 

イベントを終えて

参加された方からは、「自分のキャリアを人に預けるのではなく、自分ブランドを自分から発信するというお話に励まされた」「スキルの切り売りではなく、ライフワークをもっと膨らませて新たな自分ブランドを作りたい」など、たくさんの感想をいただきました。

貴重なお話を聞かせてくださった河合さん、参加された皆様、ありがとうございました。

 

会場の様子
会場の様子

 

場所提供/SPACES大手町

文/島谷美奈子 編集/中野麻衣(Cue編集部)

 

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