【ランサーズ】フリーランス実態調査2018年版」はアメリカの調査を参考に、国内のアンケートサービスを使用して、2018年2月13日~15日にオンラインで実施されたものです。調査対象は過去12か月に仕事の対価として報酬を得た、全国の20~69歳の男女3,096名。そのうちの1,550名がフリーランスとして活動中であると回答しました。

 

日本のフリーランスによる経済規模は20兆円超に

 

調査結果から想定される、日本における広義のフリーランス人口は1,119万人。昨年実施された同様の調査では1,122万人という結果でしたから、ほぼ横ばいということです。

 

フリーランスは働き方のスタイルによって、企業などに雇用されながら副業としてフリーランスの仕事をする「副業系すきまワーカー」、雇用形態を問わず複数の企業と契約して働く「複業系パラレルワーカー」、特定の勤務先を持たずに仕事を受注する「自由業系フリーワーカー」、個人事業主や法人経営者として活動する「自営業系独立オーナー」の4つのタイプに分けられます。ここでは4タイプを包括して、広義のフリーランスと呼んでいます。

 

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【ランサーズ】フリーランス実態調査2018年版調査結果より

 

広義のフリーランスの内訳とそれぞれの人口は、

 

・副業系すきまワーカー  454万人

・複業系パラレルワーカー 290万人

・自由業系フリーワーカー 53万人

・自営業系独立オーナー  322万人

 

となっています。

 

本業・副業を区別しない複業パラレルワーカーを含む副業フリーランスの数は744万人にものぼり、特に複業系パラレルワーカーの人数は昨年の276万人から5%増加しています。

 

一人あたりの年間報酬額は週平均17時間の労働時間に対して186万円となり、昨年の165万円から9%の増加。生産性が向上していることが分かります。2018年現在、調査結果から想定されるフリーランスの経済規模は20.1兆円となりました。中でも自由業系フリーワーカーと副業系すきまワーカーの年間報酬額は昨年比20%以上と成長めざましく、副業経済は8兆円規模に到達する計算です。

 

フリーランスのオンライン化率は15%

日本において、フリーランスのオンライン化はまだまだ進んでおらず、今後伸びていくことが期待されます。日本でフリーランスとして働く人のうち、インターネットを利用して仕事を見つけて受注・納品をしたことのある人の割合は全体の15%、169万人にとどまりました。前年のデータと比べると、2018年は9%増加していることになりますが、アメリカの59%という数字に対してはかなり低い割合と言えるでしょう。

 

ネット上のクラウドソーシングサービスの利用者は増加傾向にあるものの、仕事の経路についての質問では、知人の紹介などオフラインの人脈からという回答が最も多いことが分かりました。

 

多くのフリーランスがワーク・ライフ・バランスが向上したと回答

フリーランスで働く人の仕事に対する満足度は、全体的に高い傾向にあります。その理由として最も多かったのは「自分の能力を活かせていると感じる」というものでしたが、「ワークライフバランスが良くなった」「家族との時間が持てるようになった」などの回答も目立ちました。自由な働き方をすることで、仕事以外の時間に充実感を得ている人が多いようです。

 

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【ランサーズ】フリーランス実態調査2018年版調査結果より

 

フリーランスとして働くことに満足している理由に「ワークライフバランスが良くなった」と回答した人の割合は、前年の28%から31%に増加しています。フリーランスで働くモチベーションとしても、「時間や場所に縛られず、自由で柔軟な生活ができる」と回答した人の割合が最も多く、全体の44%を占めています。「友人や家族との時間を増やすことができる」と回答した人の割合は、前年の19%から21%に増加しました。

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【ランサーズ】フリーランス実態調査2018年版調査結果より

 

一方で、自由な働き方を続けていくうえで障壁になっているものとしては、「収入がなかなか安定しない」と答えた人の割合が最も多く、45%にものぼります。

 

フリーランスの未来

回答者のうち特定の勤務先があり、かつ副業をしていないワーカーを対象に「勤務する企業/組織の本業以外で稼げる仕事があるとした場合副業してみたいと思いますか?」と質問したところ、「はい」と答えた人の割合は70%でした。また、回答者のうち現在フリーランスとして仕事をしている人を対象にした「あなたの今後の働き方として あてはまるものを選んでください」という項目では、「今後も現在の働き方を続けたい」と回答した人が59%、「副業(兼業)として続けたい」が19%という結果になりました。

 

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【ランサーズ】フリーランス実態調査2018年版調査結果より

 

フリーランス未経験者のうち副業をしてみたいという個人が70%、経験者のうちフリーランスを継続したい人が78%という数字は、かなり大きなものと言えるでしょう。広義のフリーランスは、今後さらに増えていくことが予想されます。

 

正社員で働きながらの副業すきまワーカーを経て自由業系フリーランスや個人独立オーナーに転身するケースが見られる一方で、フリーランスを経験した後に再び雇用に戻るというケースも一定数生まれているようです。多様な働き方の選択肢が増えれば、雇用体系も流動化していきます。この先はオンライン化もますます進み、仕事と余暇の境界線は曖昧になっていくでしょう。

 

出典:【ランサーズ】フリーランス実態調査2018年版

文・Cue編集部

 

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