フリーランスはじめました。~国家公務員からフリーランスに転身~

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大学卒業後、国家公務員一筋で職務に邁進してきた一見さん。仕事をしてきた14年のうちに2度の産育休を活用しながら、仕事と子育てを両立してきました。守られた『公務員』という立場から一転、人事系の『フリーランス』へ。4月からエージェント(人材紹介会社)を通してマッチングした大手コンサル会社と業務委託契約を結び、フリーランスとしての一歩を踏み出しました。そんな、一見さんにこれまでのこと、これからのこと聞いてみました。

一見さんがフリーランスになろうと思ったわけ

Q.どうして超安定した「国家公務員」を辞めようとおもったんですか?もったいないような・・!?
これまで担当してきた仕事は楽しかったです。国家公務員ならではの経験も積めたし、成長もできる環境でした。でも、『子育て中の女性』への過剰な配慮に違和感を持つようになったんです。

Q.過剰な配慮とはどういったものですか?
周りの話を聞くとやっぱり民間よりも働くお母さんにとってはありがたい制度がたくさん整っていました。でも、その制度を利用すると同時に「働く現場」の第一線から外された感覚もあったんです。子育て中の人は、その日その日で終わる仕事に寄せ集められたり、子どもがいるから参加できないだろうと、研修にも声すら掛けてもらえないこともありました。かといって、配慮をなくしてもらうには、残業や当直、泊りがけの研修もこなせる働き方に戻ることになります。

Q.マミートラックというやつですね。
会社側も嫌がらせではなく、大変だからと気遣ってもらっていたのも分かるんです。感謝もしています。でも、このままだと会社のせいにしてしまう。私が思い切り仕事ができないのは会社の体制が問題だって。そんなことを言いながら働いてる姿を子供たちに見せたくなかったんです。子供が保育園で頑張っている時間は、自分も、限られた時間でも最善の結果をだして成長していきたい思いがありました。

Q.いち社員から、働くお母さんというラベルが貼られてしまうんですね。
たまたまうちは子どもが二人とも健康で毎日学校に行ってくれるから、もっと挑戦し続けたいという気持ちがわいてきていますが、もしも子どもや自分の健康状態などに支障がある人にとっては、これだけ手厚く配慮をしてもらえる、本当にいい会社なんだろうなって思います。

Q.合う合わないは状況によってもかわりますもんね。子育て中の女性で活躍されている方はいらっしゃらなかったんですか?
無理しない範囲で地道にお仕事を続けている多数派ではなく、目立って活躍されている方もいますが、そういう方はやっぱりどこか家庭を犠牲にされていて。子育てを外注されていたりするので、私が実現したい生活スタイルとは違うかなって。昇進に関わったり、専門を深める研修が、2~3か月間、泊りがけで開催されるんです。特別なバックアップもない普通のお母さんは参加できないですよね。

Q.勤務先を民間企業に変えるという選択肢はなかったのですか?
最初は民間企業への転職活動も検討していたんですけど、正社員だと転勤とか残業の話がついて回るから、私の求める働き方で100%コミットするのは難しいと思いました。なので、業務委託や時短案件も紹介してくれるエージェントも含めて4社登録しました。でも、エージェントから紹介されるのは週5フルタイム勤務の正社員か派遣の仕事ばかり。

Q.なぜ正社員の仕事を勧められたのでしょう?そっちの方が向いてるよってことでしょうか。
事業会社の経験がないのも一因かもしれません。「公務員経験しかないんですね・・・」と応募した案件の担当者の方から渋い反応が返ってきたことが複数回ありました。まずは正社員かフルタイムの派遣で事業会社経験を積んだ方がいいのでは、と悩みつつも、あきらめずに時短案件に応募しては書類選考で落ち撃沈する日々が続きました。そんな時、Warisさんから大手コンサル会社での業務委託の仕事を紹介してもらいました。コンサル経験はないので、自分目線の検索ではなかなか引っ掛からない案件だったのですが、職務経歴書には書いていない行間を読んで、スキルや強みを見出して、マッチングしてくれました他のエージェントさんより、私が目指す働き方の真意を読み取ってくださるその能力が凄いと思いました。これがWarisさんにお願いしてよかったところですね。

フリーランスを選択した時の周りの反応

Q.そういえば、ご主人は会社員ですか?
はい。ちなみにすごい安定思考の持ち主です。公務員だった私よりずっと。

Q.一見さんがフリーランスになる!って話したときのご主人の様子はどんな感じでした?
主人とは一時期同じ職場で働いていたこともあって、元々働くことが好きだった妻が、ここ数年は、思い切り仕事ができずにモヤモヤしている状態であるのを近くで見ていたので、反対することなく、生暖かく見守ってくれていました。

Q.フリーランスでも大手企業でのスタートっていうのは、安心材料になりますよね。ご主人との育児や家事のバランスってどんな感じですか?
協力的ですが、夜は遅くなることも多く、月に何回か急な出張も入るので、朝の支度と保育園への送り以外はワンオペ状態ですね。その代わり、土日はもう付きっきりで子供を見てくれる良いパパです。

Q.一見さんのフリーランス転向について、公務員仲間の方とは何か話されました?
同じ境遇のママさんからはもちろん、意外と男性からも話を聞かせてほしいと言われましたね。『公務員以外の自由で新しい世界に行くのもいいな~なんて妄想してた時に、一見さんがフリーランスになるって話を聞いて、自分のキャリアプランも改めて考えたし、何よりその英断を尊敬します!』って。

Q.英断(笑)!!辞めるって言うことがすごい勇気とみなされる。これを捨ててまでと言うか、そこはもう民間よりも強そうですよね。
どうやったらフリーランスになれるの?というより、今どうして決断できたの?っていう質問が多いです。その勇気の源はどこに?みたいな(笑)

Q.自由な働き方を推進する風潮もあって、昔ながらの仕事の仕方や組織体制を変えられないことを息苦しいと感じている人、言わないだけど結構いるのかもしれませんね。一見さんの周りにフリーランスの方はいらっしゃいますか?
保育園のママ友が自宅でサロンを、あと元同期がドッグトレーナーとして活動しています。

Q.手に職系ですね。総合職系フリーランスという選択肢を知っていましたか?
知らなかったです。民間に転職するだけじゃ働き方の根本的な解決にはならないと思って、私がこれからも長く関わっていきたい「人事」の仕事がフリーランスで出来たらいいのにな、そんな人いるのかなって思って検索したんです。「人事 フリーランス」で。そしたらWarisさんにたどり着きました。

一見さんのこれから

Q.ぶっちゃけ『国家公務員』の安定を捨てることに抵抗はないんですか?
ありますよ!でも、もうちょっと楽しく、自分らしく仕事したいっていう気持ちの方が勝っちゃいました。今のままだと、制度に甘えて逆に何も出来なくなってる。縮こまっている自分がいる気がします。

Q.すごいです!大半の人が絶対捨てないんじゃないかな。せめて、子供が大きくなるまでは・・・って待ってる人が多いと思うんですけど、その原動力も仕事が好きだからなんでしょうね。
わくわく60%、ちょっとこわい40%って感じです。

Q.フリーランスとしての生活を目の前に今の率直な気持ちを!
一気に楽しくなってきました。だって、今まで平日のワークアワーを自分の意思で組み立てて会社以外の人に会えたことも一切ないですし。実はヨガ講師の資格も持っているので、今後はこちらも活かしていきたいと思ってます。

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一見さんがヨガを楽しむ様子(一見さん提供)

Q.本業以外にも自分の好きなことでお金を稼げるって凄いことだと思います!フリーランスになったからできることですよね。
複数の道でお金を生み出せる道があるのは自分の可能性が広がっていいなって思ってます。まずは4月からスタートした案件でしっかり実績を作って、フリーランスの人事として複数案件をこなせるようになりたいです。

お話を伺って

一見さんを一言で表すと、とにかくポジティブ。生き生きと働くお母さんの姿を見て育つお子さん達は、働く大人に希望を持って成長していくのではないでしょうか。半年後、1年後・・一見さんがどんなフリーランスになっていくのか楽しみです!

取材・文・撮影/中野麻衣(Cue編集部)

※一見さんにお仕事をご依頼されたいなどご連絡を取られたい場合はCue編集部までお問い合わせください。

 

一見さんがヨガ講師を務めるイベント情報 ※イベントは終了しています。
HIMERA GAMES Vol.55月12日(土)・13日(日)にお台場で開催されるCHIMERA GAMES Vol.5のイベント会場にて、芝生の上で青空キッズヨガ(親子参加もOK)レッスンが行われます。是非チェックしてみて下さいね。

 

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Cue 編集部

さまざまな女性たちの生き方を紹介するライフストーリーメディア。 変化を受け入れてしなやかに生きる彼女たちの物語が、ほかの誰かにとって小さなきっかけ、「はじま...

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