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フリーランスがクライアントから信頼される方法って?――フリーランス活躍中の3人が語る

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2017年12月、「ビジネス系フリーランスの活用」をテーマとした企業経営者・人事担当者向けのイベントが、表参道セミナールームOTSで開催されました(主催:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会)。

 

イベントでは、リクルートワークス研究所による「フリーランサー活用の現状」紹介や、NTTドコモとパイオニアによる外部人材活用の事例紹介などが行われました。今回のレポートでは、フリーランサー・パラレールワーカーとして活躍されている正能茉優さんと角田夕香里さん、黒田悠介さんのトークセッションの内容を中心に紹介します。

登壇者プロフィール

正能茉優さん
大学在学中に友人と2人で「ハピキラFACTORY」を起業。大学卒業後、広告代理店に入社。2016年にソニーに転職。現在もハピキラでの事業を継続しながら、ソニー勤務を続ける。

角田夕香里さん
大学院の理工学研究科を修了後、ソニーに研究職として入社。その後、新規事業の社内ビジネスコンテストで入賞。プランニングや量産、マーケティングなど一連のプロセスに携わる。量産化が決まった時点でソニーを退社。フリーランスとしてその事業のマーケティングに携わりながら、他企業の新規事業プロジェクトにも参加。

黒田悠介さん
「フリーランスを実験し、世に活かす」という活動ビジョンを掲げて、自分自身を実験台にしている文系フリーランス/フリーランス研究家。新しい『事業』と『働き方』を生み出すことが生業。スタートアップから大企業の新規事業まで「ディスカッションパートナー」として、年間30社の事業立ち上げを支援。

なぜフリーランスになった? それぞれの理由

トークセッションでは、最初にそれぞれがフリーランス/パラレルワーカーになった経緯を説明。事例として紹介されたNTTドコモの新規サービス開拓には正能さん、パイオニアの新規事業開発には角田さんが、それぞれ外部人材として携わっています。

正能さん:大学のときに創業した会社がある状況で、就職活動を迎えたのですが、就職するかどうか迷ったんですよね。私はミレニアル世代の26歳、父親はバブル世代で「仕事以外は、定年退職後にやる。家族は“いつか”大事にする」みたいな人で。でも「そのいつかって、いつくるの?」と思いました。見えない“いつか”に何かを託したとして、もし地震や事故で死んじゃったりしたら、後悔する。だからこそ、仕事、友達、家族、彼氏、趣味をバランスよくこなしていきたい世代なんです。

そう考えたときに、今社会で活躍している大人に比べると、私は仕事に対して相対的に時間がとれないなと思って。でも稼げなくて良いのかと考えたら、それは嫌だなと。すごくお金持ちになりたいわけではないけど、紅茶飲むときはロイヤルミルクティーが飲みたいし、ハンバーガー食べるときはアボカドをトッピングしたいとか(笑)。

だから、自分の1時間あたりの価値を最大化するにはどうしたら良いかを考えたときに、オンリーワンの存在になろうと思い、パラレルワーカーになりました。

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―正能さん

 

角田さん私の場合、2つきっかけがありまして。1つ目は仕事の関係で、主人と年に1~2回しか会っていなかったことです。主人が転勤族で、私も研究開発職だったので地方へ転勤や長期出張に行ったりすることが多くて、ほとんど家にいなくて、年に数回しか合わない夫婦でした。30代半ばになって「このままでは家庭の形としてまずいのでは」と思いまして、フリーランスになる決意をしました。

もう1つは新規事業で日々走り回る中で、毎日、その日のアウトプットを求められる状況が続いてしまい、関係ない本を読むといったインプットの時間がなくなってしまったことです。仕事に関係のあることだけを学ぼうとしている自分がいて。いったん走りを止めて周りを見渡す時間を作ろうと思い、フリーランスという道を選びましたね。

 

黒田さん:私は8090歳まで働きたくて、そのために自分のスキルをアップデートしなければと思っていました。だから1つの会社にいるのではなく、将来に投資する時間を作りながら、色んな会社の仕事を体験したかったのがフリーランスになるきっかけです。

信頼されるフリーランスになるには?

続いて、フリーランスのメリット/デメリットや信頼性について3人が語りました。

正能さんパラレルワーカーのメリットは、中長期的にやりたいことを考えられること。毎日食べていくための収入はあるので、あとは「やりたいかどうか」「楽しめるかどうか」を基準に仕事を選べるんです。もう一つは、やはり安心感が増すので、新しい仕事が始めやすいことです。「○○の正能です」という一言で皆を安心させることができるのは、パラレルワーカーならではだと思います。

黒田さん:フリーランスの信頼性を上げる方法は3つくらいあって。1つは実績をWebサイトなどに公開すること。2つ目は過去に仕事をした人からの口コミ。3つ目は、人材会社などのプラットフォームから紹介してもらうことです。これらを実践すれば、信頼性とかの心配はしなくていいんじゃないですかね。

角田さんデメリットでいうと、地方の企業は情報も限られているからか、フリーランスと聞くと「適当に好きなことだけやって、ダメだったら逃げられるのでは」と思われてしまうことは多いですね。パイオニアさんの場合は契約前に合宿を行ってくれて、どのような課題を持っているかを事前に把握できました。それを基に、自分が何に貢献できるのかを企画書にまとめて契約前に提出したことで、互いに信頼感が生まれた気がします。

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―角田さん

同じ釜の飯を食ってるかどうか問題

クライアントとの関係性や、成果にどうコミットするかも、フリーランスにとって気になる話題です。

正能さん:フリーランスとして仕事をしていると、どうしても同じ釜の飯を食ってる感が少ないですよね。どれだけ仕事にコミットしたとしても、所属していない事実に寂しさを感じることもあります。でも同じ釜の飯を食べていないから、異物感を保つことができるし、そこに私の存在意義があるのかなと。

角田さん:私は事業会社出身で、モノづくりをずっとしていたこともあり、自分が関わった商品は、子どものようにかわいいくて。クライアントの商品でも全然変わらないんですよ。今も4社のクライアントさんと仕事をしているのですが、どこの釜の飯も食べている気持ちでやっています。同じゴールが見えてさえいれば、心地よく仕事ができるのかなと思います。

正能さん:NTTドコモの場合、点じゃなくて、面で接してもらっている感覚がすごくあります。日々、Facebookグループでメッセージのやりとりは日々あるるので、一緒にいないのに一緒にいる感じがあって。よそ者に対する温かさがあるんです。シリアスな部分もあるけれど、どうにか場に貢献をしたいという気持ちが私自身にもあるので、いつも楽しみにしていますね。

黒田さん:私の場合、リアルの場で会っていないときでも、価値を提供する工夫を行っています。例えば、クライアントに役立ちそうなデータを毎日のように送るとか。距離を感じるということではなくて、自分から距離を詰めていくようにしています。

 

トークセッションの最後、正能さんは次のような言葉で締めくくってくれました。

 

正能さん:よく、フリーランスを活用するのが怖いという声を聞きます。でも実際やってみると、その過程で互いの役割分担が見えたり、会う頻度が見えてきたりとか、やり方が分かるんですよね。だから、とりあえずやってみたら良いんじゃないかと思っています。

―会場の様子

 

フリーランス/パラレルワーカーとして実際に活躍している3人の言葉に、真剣に耳を傾ける来場者の姿が印象的でした。主催したフリーランス協会では、フリーランスによる“働き方改革”を推進するため、イベント開催やベネフィットプランの提供を行っています。ご関心お持ちの方は、ぜひHPをご覧になってみてください。

 

取材・文・写真/庄司智昭

 

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