フリーランスのプロ人材を積極的に登用している企業の経営者や人事担当者は、どんなきっかけでフリーランスを採用し、どんなメリットを感じているのでしょうか。

今回は、株式会社ギフティの小林理生さんにお話をうかがいました。

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―プロダクトマネージャ 小林理生 様

Q 現在どのようにフリーランス人材を活用されていますか?

当社は2010年に創立したベンチャーで、コーヒー1杯、ケーキ1つといったカジュアルギフトをオンライン上で贈れるサービス「giftee」を展開しています。

―gifteeサイトより

 

事業開始から数年間はサービスを作り上げていく時期。その後ようやくサービスの形が見えてきて、事業を“運営”して成長させていくフェーズにさしかかった時、そこを担える人材がいないという課題に直面しました。“事業会社でサービス運営の経験があり、数字意識の強い人材”を条件に正社員採用を試みましたがなかなか難しく、正社員でなくても条件に見合う優秀な人がいるのならぜひという思いで、経験豊富なフリーランスの方に参画してもらいました。現在は主に「giftee」運営における目標値の設定、それら数字の見える化、達成していく上で必要な仕組み作り、年間計画のプランニングなどを引き受けてもらっています。

 

Q フリーランスに依頼するうえでの懸念点、それを払拭するために工夫された点はありますか?

就労形態は基本週3日勤務、うちチームミーティングのある1日は出社し、その他はリモートで仕事をするスタイルになっています。フルタイムではないことで、実は仕事の振り方に試行錯誤していた時期もありました。というのも、サービス運営という事業柄、予期せぬトラブルが起きたり業務の波が読めないことが多々あるため、時間や場所に制約がある働き方ではコミットさせづらいし、本人もしづらい部分があったのです。

 

そこで、メイン人材ではあるけれど実戦部隊ではなく司令部で作戦を練る役割だと彼女の立場を捉え直し、最大限効率よく課題に取り組める仕事の切り出し方を探ることで、やりにくさを払拭しました。

 

Q リモートでの働き方に関して、心がけていること、心がけてもらっていることは何ですか?

週1日のミーティングに出社してもらうのがひとつでしょうか。コミュニケーションの機会がないと社内のチームメンバーはどうしても「彼女は何をしているんだ?」と思ってしまいますよね。それではお互いにとってマイナスですから、ミーティングにはメンバーとして参加してもらい、本人の口から仕事の現状や考えていることを報告してもらうようにしています。

もうひとつはセキュリティの問題です。重要なデータを扱うこともあり、制限をかけることは当然なのですが、とはいえ業務に差し支えても困る。設定をいろいろと試して、最終的にはリモートデスクトップで社内のPCに制限付きでアクセスしてもらう方法に落ち着きました。制限の範囲内で行えない作業に関しては出社時にやってもらうようにして、外にPCを持ち出さないことを徹底しています。

 

Q フリーランス人材ならではのメリットをどのような点に感じますか?

私たちの事業は、まだ道半ばです。カジュアルギフトの文化が定着して、スマホのデフォルトにgifteeが入るくらいまでになれば成功したと喜べるんじゃないかと思っています。そこに辿り着くまでのビジョンやアイデアを私が描いていく側で、それらをどう実現していくのか、という部分を柔軟な思考と豊富な経験を生かしながら一緒に考えていってほしいと期待しています。また、今後事業が成長していく過程で、時々のフェーズに合わせて必要なフリーランス人材、能力を活用していくことも視野に入れています。

 

取材・文/横山さと 撮影/Cue powered by Waris編集部


株式会社ギフティ

“ありがとう”、“おめでとう”などのメッセージに添えて、個人間で小さなギフトを贈れるカジュアルギフトサービス「giftee」を運営。そのほか、デジタルギフトの販売システム「e-Gift System」の開発、企業からユーザーへの景品や謝礼としてデジタルギフトチケットを贈れる「giftee for Business」サービス、地域通貨などを電子化して流通させる「Welcome! STAMP」など、ギフトに関わるさまざまな事業を展開しています。

本社所在地:東京都品川区

ウェブサイト:https://giftee.co.jp
■設立/2010年8月10日
■事業内容/インターネットサービス事業
■従業員数/41名

 

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