フリーランスと言うと、カメラマンなどクリエイティブな職種のイメージが強いかもしれませんが、最近では、営業や商品企画、広報、人事など「普通の会社員=文系総合職」としてキャリアを積んできた方が、働き方の選択肢のひとつとしてフリーランスに転身することも増えています。

 

前回の記事:『どうしたら会社員からフリーランスになれる? 総合職系フリーランスに求められる6つのスキル』では、文系総合職フリーランスに求められる6つのスキルについてお届けしました。

 

今回も引き続き、Waris共同代表・田中美和の著書『普通の会社員がフリーランスで稼ぐ【フリーエージェント新時代の到来】』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の中から、総合職系フリーランスとして稼ぐためのマインドや心得について、詳しくお伝えしていきます!

 

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1.自分の「市場価値」を正しく把握する

 

「自分の強みは何か?」

「自分には何ができるのか?」

「相手は自分に何を期待しているのか?」

 

市場価値を知るということは、これらを明確にし、自分を客観視するということ。自分の価値が正しく把握できていないと、仕事を獲得するのも難しいですし、仮に獲得できたとしても相手の期待に正しく応えることができず、仕事に対する評価が下がる要因になりかねません。

 

ひとつの組織で仕事をするだけでは自分の「市場価値」は見えてきにくいもの。客観的に自分の価値を見定めるために、転職活動や週末起業をしてみたり、NGOやNPOのボランティアとして自分の特技やキャリアを活かすなど、行動範囲を広げてみるといいでしょう。

 

2.クライアントとの「ゴール設定」をしっかり行う

 

クライアントから仕事を受注したら、最初の打ち合わせが非常に重要です。特に文系総合職フリーランスの場合、成果がはっきりと見えにくい場合が多いもの。クライアント側が、文系総合職が担うような業務を外部のプロフェッショナル人材に依頼することに慣れていない場合もあります。

 

「クライアントが依頼したい業務は具体的に何なのか?」

「その業務は今現在、どういう体制で誰が行っているのか?」

「どういった課題を感じているのか?」

「業務自体にかかる工数(時間)はどれくらいなのか?」

「どういう状態にできたら理想的か?」

 

クライアントが依頼したい業務の中身を細かくヒアリングして「整理」「分解」し、求められている成果の「内容」や「レベル」を正しく把握した上で、しっかり言語化して自分の業務を切り出す、というコミュニケーションスキルが求められます。最初に「ゴール設定」を明確にしておくことは、フリーランスとして納得がいく仕事をする上で非常に大切です。

 

3.「できること」と「できないこと」をはっきりさせる

 

自分が「できること」と「できないこと」は、業務開始前のクライアントとのすり合わせ時点ではっきりさせておく必要があります。

 

フリーランスが「できる」と言ってしまうとクライアントは「期待」し、その期待に応えられなければ仕事の評価は下がり、次からの発注にも影響が出てしまいます。

 

一方で、自分で自由にキャリアをデザインできるフリーランスは、経験のないジャンルにチャレンジすることも可能です。その際はクライアントとの業務開始前の「期待値調整」が重要になります。未経験のジャンルの業務の打診を受けた場合、未経験であることをクライアントに伝えた上で、類似する業務や応用できそうな経験を示し、自分が自信を持って「できる」ことを伝えるようにしましょう。

 

4.「自走性」と「確動性」を持つ

 

フリーランスとして非常に重要な資質のひとつが、「自分で適宜判断して仕事を推進する姿勢」です。これを私たちは「自走性」「確動性」などと呼んでいます。「確動性」という言葉はリクルートの社内用語のようです。株式会社Waris【編注:コーポレートサイトへのリンク挿入】を創業した3人のうち2人はリクルートグループの出身のため、社内では「確動性」という言葉がよく使われます。文字通り、「相手の意するところを正確に把握し、確実に動く」という意味で使います。この言葉はフリーランスとして必要な心得をよく表していると言えます。

 

プロフェッショナルとしての豊富な経験と専門性を活かし、その成果に対して報酬をもらうフリーランスにとって、限られた時間と環境の中でクライアントの要望をくみ取り「確実に動く」「確実にやり遂げる」ことは、非常に重要なポイントです。

 

5.成果への高いコミットメントを持つ

 

クライアントとの間で約束した「成果」を実現するために、責任を持ってやり遂げるマインドを持つ、ということです。

 

納期までにクライアントが求める成果を達成することはもちろんですが、納品した後にクライアントから修正依頼などが来た際にも、納得してもらえるものに仕上げるために誠意を持ってやり遂げようとする前向きな気持ちが大切です。

 

成果への高いコミットメントを持つ人材は、クライアントに“サプライズ”を与えることができます。よりよい成果を出したい、クライアントに満足してもらいたい、というマインドは、クライアントとのきめ細やかなコミュニケーションを生み、求められている以上のアウトプットを出すなど、クライアントの期待を越える“サプライズ”になるのです。こうした成果へのコミットメントの高さがクライアントの信頼を生み、新たな仕事の獲得へとつながります。

 

フリーランスとしてより自由にやりたい仕事をこなしていくためにも、ぜひ「5つの心得」を意識して取り入れてみてくださいね。

 

※この記事は、上記の書籍の内容を基に、出版社と著者の許諾を得て編集・構成しています。

田中美和プロフィールPH

株式会社Waris共同代表・キャリアカウンセラー 田中美和

日経ホーム出版社・日経BP社で約10年編集記者。特に雑誌「日経ウーマン」で女性のキャリアを広く取材。調査・取材で接してきた働く女性はのべ3万人以上。女性が自分らしく働き続けるためのサポートを行うべく2012年退職。フリーランスを経て、2013年ハイスキル女性と企業とのフレキシブルなお仕事マッチングを行う株式会社Warisを共同設立。共同代表。著書に「普通の会社員がフリーランスで稼ぐ」がある。
https://waris.co.jp

 

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