最近、複数の拠点を持って生活をする人が増えています。

多拠点生活はデュアルライフという名称でも知られ、近年注目を浴びています。複数の拠点を持ち、プロジェクトごと、あるいは季節ごとに活動拠点を変えながら、行き来する暮らし方/働き方です。

 

例えば、田舎暮らしで都会に働きに出る、といったスタイル。

自然豊かな場所に自宅を構えて、自由に作業をしたり、週末を楽しんだりする一方、打ち合わせなどがあれば都内に出てくる、という暮らし方です。

 

大都市2拠点、というスタイルもあります。私の知人は、東京と京都の2ヵ所に家を構え、プロジェクトごとに行き来しています。1週間の半分を東京、残りの半分は京都で過ごすのだそうです。更に他の知人は、横浜と福岡の2ヵ所を拠点にし、月の半分くらいずつを行き来しています。

中には、海外と日本、という複数拠点を持っている人もいるようです。

 

自営業やフリーランスならではの、自由な生活スタイルに憧れる人もいるのではないでしょうか。今回は、メリットとデメリットを見ていきたいと思います。

 

メリット1  リスクが分散できる

 

デュアルライフに注目をしたきっかけが、東日本大震災だという方も多いよう。

大きな災害に見舞われた時、フリーランスだと一気に仕事を失ってしまうかもしれません。罹災したクライアントが、社員を守るのに精いっぱいだったり、景気が悪化して外注できなくなったり、といったリスクがあるからです。加えて、自宅も被害を受けて補修が必要だとなったりしたら、更なる痛手ですよね。

 

しかし、複数の拠点を持っていれば、仕事は減っても自宅は安全なままだったり、片方の仕事がなくなっても、もう片方の仕事はキープできたり、といった可能性があります。

このように、何かあった時に安全を確保できる場所、という意味で、リスクを分散することができます。

 

メリット2  仕事が増える可能性がある

 

地方と首都圏を行き来している場合、地方では人材が少ない分、経験豊富なフリーランスであれば、重宝がられて仕事が舞い込むこともあるようです。首都圏での相場観や知識、人脈などは、地方でも役に立ちそうです。

 

地域おこしのために、知られざる名産品をプロデュース・プロモーションしたり、ベンチャー企業を誘致したり、といった活動に力を入れている行政や団体もたくさんあります。そういうところと連携できれば、さらなる可能性が見えてきそうです。

私が以前お話を伺った方の中には、実家の農業を手伝いながら、ITの知識を駆使して販路を拡大したという方がいらっしゃいました。

 

大都市2拠点生活の場合でも、他の大都市のトレンドを掴んでいることは、強みになるでしょう。幅広い人脈を生かして、新たなイノベーションを生む可能性もあります。

拠点を広げることで、相乗効果が生まれやすいと言えますね。

 

メリット3 リフレッシュできる

 

田舎暮らしに憧れる人は多いですよね。澄んだ空気、地産地消の新鮮で美味しい食べ物、静かで自然豊かな環境、首都圏に比べて格段に家賃が安く、広い家・・・。都会の喧騒を離れて、とてものびのび生活できるようです。リフレッシュでき、現代人の心の疲れにもよく効きそうですね。

 

デメリット1 お金がかかる

 

2拠点分の維持費が必要になりますから、その分お金がかかってしまうのは避けられません初期費用としての家具や家電のほか、ランニングコストとして家賃、光熱費、ネットや電話代などもかかります。持ち家だったとしても、固定資産税が発生するため、0というわけにはいきません。

また、2拠点を行き来するための交通費もかかります。アクセスのしやすさも、デュアルライフを送る上では重要なポイントになりそうですね。

 

また、田舎では仕事が見つかりづらいという点も見逃せません。大都市だったとしても、人脈を広げて仕事が取れるようになるまでには、時間がかかります。リモートでできる仕事を持ち込んで、生活に必要なお金を担保しつつ、新しい仕事やクライアントを探すというのが良さそうです。

 

デメリット2 家族への影響が出る

 

身軽な単身者であれば問題ありませんが、家族がいる場合は影響が出ます。特に子どもがいる場合は、保育園・幼稚園、学校をどうするのか?という問題が出てきます。子どもはどちらか1ヵ所に定住して、親だけが行き来する場合は、夫婦間での子育て・家事分担や、家を空けるタイミングの調整が必要になります。

また、何かあった時にすぐに駆けつけられない場合があるので、小さいお子さんを抱える親御さんにとっては、要注意点だと言えるでしょう。

 

いかがでしたか?フットワークの軽いフリーランスならではの、デュアルライフ。自然の中でのんびり仕事をしたり、仕事終わりに海辺を散歩したり、なんて生活には憧れてしまいます。お金がかさむというデメリットはあるものの、引き換えに豊かな時間が手に入るなら高くない、と考える人もいるでしょう。自分にとって、何が大切で、何が幸せなのか。改めて考えてみるのもいいかもしれません。

 

文/天田有美

 

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