12月18日(月)、京橋のDIAGONAL RUN TOKYOにて、一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会が主催するフリーランスのための確定申告イベントが行われました。

・フリーランスだからできる?! 節税マル秘テクニック~決算書チラ見せナイト~

 

イベントは、異業種で活躍するゲストワーカーを招いた、確定申告と節税対策のトークセッションと、確定申告に便利な会計サポートサービス各社のサービス紹介、そして、個別相談&交流会の3部構成。

 

フリーランスに必須の確定申告という真面目な内容ながら、食事やお酒を楽しみつつ、笑いあり、冗談ありの和気あいあいで盛り上がったイベントの様子を、レポートでお届けします。

 

第1部:ゲストワーカーのパネルトーク。決算書チラ見せ&秘密の節税法を赤裸々告白!

 

イベント前半は、3人のゲストワーカーによるトークセッション。

一般社団法人ワークスデザイン代表理事/一般社団法人エデュケーション・コミュニティ代表理事を務める森田次郎さんは、確定申告は

「夏休みの宿題みたい。直前に焦りだして、どうしようかなー、困ったなーと気なってはいるけれど、手を付けられないでいて、いよいよまずいぞとなってようやく、徹夜して仕上げる、みたいな」

と苦笑い。
一方、為替ジャーナリストで司会者の朝倉伊津子さんは、

「私は、嫌なことは先にやるタイプ。確定申告は提出期限の早めに出して、解放感を味わうのが好き」

とコメント。
そして、デジタルマーケターの清野 奨さんは、

「僕は朝倉さんとはまったく逆で、夏休みの宿題もやらないで逃げ切ろうとしちゃうところがあって(笑)。確定申告も、フリーランスで仕事を始めたばかりの頃は、出さなくてもどうにかなるだろうって思ったりもしてたんですよね。利益も少ないし、申告しなくても、そうそう監査が入ることもないだろうって」

と爆弾告白して、参加者を笑わせます。

 

今回のイベントには、税理士さんも登壇。清野さんの発言を受け、

「実際、個人事業主で監査が入る確率は、正直高くありません。法人で4%、個人はもっと低くなります。でも、最近は、確定申告をしていない人に調査が入ることが増えています。なので、確定申告は絶対にしたほうがいいです。なにより、本来、確定申告は義務ですからね」

とたしなめて、参加者もまた大笑い。
とはいえ、自分で確定申告するのは、ちょっと大変。3人の方はどのように対策しているのでしょう。

 

アウトソーシングして確定申告の負担を軽減

 

朝倉さんはアナログ派。「私は、12月ごろから支払い調書を集めて、国税庁のサイトから確定申告のフォーマットをダウンロードして、それに鉛筆で記入しています。わからないところがあれば、税務署に電話します。1年間分の経費領収書などを全部もって、申告会場へ行ったこともあります。それも方法だと思います。
自分で調べる、勉強するというのも大切。私は、歯の治療で年間50万円くらいかかった年があったんです。でも、高額医療費控除のことを知らなくて、申告しなかったんです。

 

あと、私はずっと白色申告なんですが、青色申告の手続きをすれば、最大65万円の控除がありますよね。私は、利益が低いので、白色申告でいいやと納得していますが、利益が大きい人は、帳簿をしっかりつけて、65万円の控除を受けるべき。権利ですから、利用しないのはもったいないですよね」と自身の反省とともに参加者にアドバイスしてくださいました。

 

また、勉強が大切、という朝倉さんの言葉を受け、「会計学の知識は大切」と頷く森田さん。「会計ついての知識が欠落していると、この人、仕事ができないなという印象も持たれやすいですからね」と清野さんも同意します。
そして、清野さんは、「青色申告は自分でやるには難しかったりもします。でも、ツールを使えば、自動的に計算ができる。あと、税理士さんはつけたほうがいいと僕は思います。確定申告にかかる時間と、その間、自分の本来の業務が止まることを考えたら、税理士さんを雇用する経費を使ったほうがいい。それこそ有益な節税にもなると思う」とも。

 

「アウトソージングできるものは、したほうがいい」という森田さんは、クラウド会計ソフト、freeeを利用しているそう。「月のレシートをひとつの紙袋に入れておいて、確定申告提出期限ギリギリになったら、レシートを1枚ずつインポートしていく。そうすると、ソフトが自動入力してくれるので、自分で計算することなく、経理資料ができあがる」という便利なもの。「だから、確定申告はしているけど、ソフトに任せているから“確定申告の作業はしてない”という感覚」だそう。

 

清野さんも、会社の経理には、freeeを利用しているとのこと。また、「事業用のクレジットカードを作って、すべての決算をカードで行うと便利」とリコメンド。こうすれば、カード会社から月ごとの利用明細が出るので、経費の仕分けが一目瞭然となります。

 

ゲストワーカーから次々と飛び出す確定申告テクニックに、参加者も納得、メモの手がとまりません。

 

そして、いよいよ、トークは節税対策へ……!

 

仕事で使ったものはすべて経費計上するべし

 

「フリーランスはとにかく領収書などは全部取っておいた方がいい」と言う清野さん。「僕は、WEBの仕事をしているので、仕事の道具はパソコンだけ。でも、仕事の一環として、世界中で行われているWEBの勉強会やイベントには可能な限り参加しています。これにかかる交通費や宿泊費などはすべて、経費として計上しています」(清野さん)。

 

法人化している森田さんも、これに同意。「仕事に要する打ち合わせの飲食費はもちろん、独立準備についても、領収書があれば経費になります」と参加者に呼びかけます。

 

会計士さんによると、調査に入られた場合に、接待交際費や通信費などが過分だと指摘されるのは、「程度問題」とのこと。あまりに膨大であれば問題となりますが、その場合にも、「領収書がきちんとあり、理由と相手が明確であれば、それがエビデンスになる」そうで、やはり、経費としてつかったものの領収書は絶対的に必要なのだと思い知らされます。

 

また、会計士さんからは、掛け金が税金控除の適用となり、廃業した時に戻ってくる小規模企業共済、厚生労働省の担当の方からは、フリーランスでも年金の2階層がつくれる国民年金基金、そして、最大月に6万8千円が税金控除となり、受取時の税金も低いiDeCoなど、税制上、フリーランスに有利となる商品・制度の説明をしていただけました。

 

第2部 確定申告サポートサービス各社のサービス紹介

第2部では、森田さん、清野さんがすでに利用しているというfreeeの確定申告ソフトや、スマホで使える家計簿アプリで人気のマネーフォワードのMFクラウド確定申告、サポートサービスも充実した弥生など、確定申告サポートサービス各社のサービス紹介がありました。

 

1社各5分という短い時間でしたが、濃密で、的を射たプレゼンテーションが大好評。

「一度に多くのサービスの内容を担当の人から聞けたので、とても有意義でした。時間も短かったので、集中して聞くこともできました」

「5年前に独立して、書籍などのライティングを5年前からフリーランスで始めているのですが、ずっと白色申告なんです。さすがにそろそろ青色申告をしたいと思って、参加しました。1度、弥生のフリーソフトを使ってみたことがあるのですが、挫折した経験があります。でも、今回、サポートサービスが登場したと説明があったので、もう一度トライしてみたいと思いました」

「LINEで税理士さんに直接個別アドバイスがいただけるというサービスに興味をもちました。さっそく、登録してみたいと思います」

「こんなにたくさんの確定申告サポートサービスがあると、知りませんでした。楽しかったし、とても勉強になりました参加してよかったです」

など、喜びの声も多く聞かれました。

 

フリーランスにとって、確定申告は必須の業務です。ストレスなく、スムーズに行うためのテクニックをたくさん得られた、有意義なイベントでした。

 

取材・文・写真/簗場久美子(Cue powered by Waris編集部)

 

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