長時間労働、人口減少による採用難──様々な労働環境の課題により、「新しい働き方」が広く議論される中、特に注目を集めているのがリモートワークという働き方。

 

働き方の自由度が増す一方で、互いに顔をあわせる機会が少なく信頼関係をつくる上で難しい部分があるのも確かです。
今回は、海外在住のため、顧客と対面でほとんど会うことのない「完全リモート」のスタイルで活躍するフリーランス駐妻3人が、「完全リモートでの顧客との信頼関係の作り方」について語り合いました。

 

前回までの「ブラジル駐在妻のフリーランス日記」はこちら

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■参加者
井川真由美さん
井川真由美さん
ドイツ在住。リモートの弁護士として複数企業の法務業務を担う。

 

後藤麻佑さん後藤麻佑さん
ブラジル在住中、コンサルティング会社、ベンチャー企業などのコンサルティング業務をリモートワークで実施(現在は帰国し、日本でフリーランスとして活動中)

 

加治屋真実
加治屋真実
ブラジル在住。リモートワークで複数のベンチャー企業の経営企画・営業企画業務を担う

 

■モデレーター

小崎亜依子
小崎亜依子さん
Waris Innovation Hub プロデューサー
Warisワークアゲイン事業プロデューサー

 

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(以下敬称略)

小崎)まず、みなさんの経歴とお仕事について教えてください。

 

井川)大学卒業後、都内の法律事務所にて弁護士として勤務していました。その後夫が社費派遣でMBA留学をすることになったため、私も夫と同じ大学のロースクールに入学し、卒業後米国ニューヨーク州の弁護士資格を取得しました。2007年に日本に帰国後は元の事務所に復職し働いていましたが、2014年12月に夫の駐在に帯同する形で、ドイツに渡り、現在はリモートで、日本のクライアント向けにリーガルサービスを提供しています。

 

後藤)私は、新卒で外資系化粧品メーカーにてマーケティング職として勤務しました。その後、戦略コンサルティング会社を経て、夫の海外赴任のため2016年ブラジルに来ました。現在はフリーランスとして、コンサルティング会社・ベンチャー企業などのコンサルティング業務に携わっています。顧客から依頼されて海外出張に行き、新規顧客探索のサポートなどをすることもあります。

 

加治屋)私は新卒で大手人材会社に入社し、経営企画・営業企画などの部門で約9年間働きました。2016年に夫の海外赴任に伴い退職。今はブラジル在住のフリーランスとして、日本のベンチャー企業の経営企画・営業企画業務にリモートワークの形で関わっています。

 

小崎)皆さん、海外に住みながら、リモートワークの形で日本企業の仕事をしていらっしゃいますが、どのようにして仕事を探されたのですか?

 

井川)日本の所属先法律事務所の仕事を一部担当しています。また、個人で受けている仕事もあり、ベンチャー企業を中心に7〜8社の仕事をしています。個人で受けている仕事は、日弁連のサイトに出ている求人を見て自分で応募したり、友人に紹介してもらったりして見つけました。

 

後藤)自分の興味があり、経歴がマッチしそうな企業に応募して、「リモートワークで仕事をしたい」と直談判しました(笑)。友人の紹介を頂くことも多いです。

 

加治屋)最初は仕事がなくて、友人知人に「仕事がしたい」と泣きついたり、自分にできる仕事をSNSでアピールしたりしました。そこから少しずつお仕事を頂けるようになってきました。

 

小崎)なるほど!最初は知り合いに頼んだり、企業に直談判したりして少しずつ広げてこられたのですね。皆さんが携わっている弁護士やアナリスト業務、経営企画は、難易度が高く、高度なコミュニケーション能力が求められる仕事ですよね。こうした仕事を、完全リモートワークでこなすのは大変珍しいのではと思いますが、具体的にどうやって顧客とコミュニケーションをとっているのでしょうか。

 

後藤)Dropbox、Skype、Slackを中心にGmailも使っています。ミーティング以外の時も連絡が密に取れる状態を保つため、仕事中は常にSkypeをオンラインにするようにしています。一時帰国の時にはなるべくオフィスに行って顔を合わせるようにしています。

 

井川)クライアントによって使っているツールが違うので、Skype、Messenger、Zoom、ChatWorkを使い分けています。相談の垣根を低くしたいと思っているものの、ツールをすべて立ち上げるとPCがフリーズしてしまうので、なかなかうまくいかないのが悩みです。後藤さん同様、一時帰国の時にはクライアントにご挨拶に行ったりしています。

 

加治屋)私もSkype、GoogleHangout、Chatwork、Dropboxなどをクライアントに合わせて使っています。半年に一度は帰国して、クライアントのオフィスで一緒に仕事をする時間を作るようにしています。

 

(つづく)

フリーランス 加治屋真実加治屋真実

フリーランス・駐妻キャリアnet代表

1983年生まれ。東京大学文学部卒業後、2007年に株式会社リクルートエージェント(現 リクルートキャリア)入社。経営企画、営業企画部門にて、中期経営計画や営業戦略立案、業務効率化などに従事。その後、事業開発部門にて新規事業の企画・立ち上げ・推進を担当。夫の海外赴任に伴い同社を2016年に退職。現在はブラジル在住のフリーランスとして、複数の日本企業の経営企画・営業企画業務にリモートワークの形で関わっている。また、キャリアに悩む世界中の駐妻を応援し共に成長するコミュニティ「駐妻キャリアnet」を運営している。

 

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