福岡でフリーランスとして活動する安元たえかです。

12年半勤めた出版会社を退職し、フリーランスの道へ。現在は、編集・企画・ライティング・マーケティングの事業で複数の企業やNPO法人と業務委託契約をし、パラレルキャリアを実践中です。

 

今回は、地方(福岡)のフリーランス事情についてお話しさせていただきます。地方在住で、フリーランスに興味がある方の参考になれば幸いです。

 

まだまだフリーランス人材に仕事を頼む企業は少ない

 

九州一の都市である福岡は、食べるものがおいしい、都会と田舎が近接、程よい都市の規模感、女性がかわいい&デキる人が多いと魅力あふれる都市です。

「住みたい、行きたい、働きたい都市」とも言われ、(出典:http://facts.city.fukuoka.lg.jp/data/favorite-place/)福岡市は国家戦略特区としてスタートアップも積極的に支援していますし、人口の増加数・増加率ともに政令指定都市中1位なんです。(出典:http://facts.city.fukuoka.lg.jp/data/population/

 

そんな勢いづく福岡ですが、フリーランス事情はというと、クリエイター系、士業、IT系人材は、以前から個人事業主として活動している方も多いです。

一方、総合職フリーランス人材はかなり数が少ない印象です。そんなに少ないなら、狙い目かも。と一見感じますが、仕事を発注する企業側も、フリーランス人材に業務委託を行う風土や慣習も東京とは比べ物にならないくらい少ないように感じます。

 

つながりや人脈で仕事がしやすい地方

 

時間と場所にとらわれず、企業を辞めて柔軟な働き方をする人が増えていく時代です。福岡県は住みよさに魅力を感じて移住してくる人も多く、フリーランスで働く人や個人事業主は増加傾向にあります。

しかし、フリーランス人材に仕事を発注する風土はまだまだこれから。そんな地方で新たな仕事を生み出し、いくつもの企業を取引先にしていくためのポイントは「つながり」「人脈」だと実感しています。

 

地方では、たびたび「世間は狭いなあ」と感じることがあります。新たに知り合った方が自分の知り合いとつながっていた、とか某企業さんとAさんは仕事上のつながりがあるとか、たいていどこかでつながります。実際に、初めて会った方とSNSでつながったら、ほぼ「知り合いの知り合い」だったりします。

 

なぜ、このように「人脈」が大きく仕事の依頼に密接に関わるのか。それは福岡、九州の風土も少し関係しているように思います。

 

岡山出身の私は、大学で福岡県にきたのですが、福岡で仕事をし始めて驚愕したのは「何高校出身?」という話題。大学以上に高校の同窓会の活動がかなり活発なのです。有名進学校の同窓会は強固なつながりがあり、社会人になれば、高校の同窓(というだけ)でお偉いさんにつないでもらったり、飲み会(という名の裏商談)に呼んでもらっていたり、というシーンを傍目で見てきました。それゆえ、地元出身者のコネクションには到底かないません。

 

「人脈」から生まれた仕事をひとつひとつ誠実に

 

そこで、地元出身ではない私が、福岡で仕事をしていくために大事だと感じたのが「人脈」と「人脈」をむすぶことです。

総合職フリーランスの場合、商品=ご自身(とそのアウトプット)であることが多いです。特に独立して間もないころ、仕事の依頼をしてくれるのは、自分のことをよく知っている人、もしくは知り合いの知り合いなど、横のつながりがほとんどです。

異業種交流会で初めて会って名刺交換をした人と、仕事の話になることはほとんどありません。

 

自分の周りの小さなつながりから生まれた仕事をていねいに誠実にクリアすることで、次の受注につながります。

よい仕事を残したら、その結果を話せばすぐに理解をしてくれることが多く、「●●さんに伝えとくよ」とか「紹介するよ」と、取引先につないでもらえることもよくある話です。反対にマイナスの評価も、こわいくらいあっという間に広がります。

 

「人脈」と「人脈」をつなぎ、プロジェクト化する

 

さらには、自分自身が、人脈と人脈をゆるくつないでいくことも大事です。自分が直接解決できない企業さんの課題に対して、腕のよい知り合いを紹介するとか、一緒にプロジェクトを進行するといったことで、自然発生的に仕事の話が舞い込むようになります。

 

「人脈の紹介」という形で、相手に自分の存在感を示すことができれば、情報や人材を求める組織が、「ウェブサイトをリニューアルしたいんだけどいい人知らない?」とか「新しいサービスをPRしたいんだけど」と尋ねてくるようになります。

相談が来たら、腕の見せどころです。クライアントの課題に最適な人脈をピックアップし、それぞれのスキルをいいとこ取りをしてプロジェクト化すれば、自分の強みを生かして、クライアントに貢献する仕事ができるのです。

 

案件の少ない地方で、フリーランスが継続的に仕事を受注するポイントは、「つながり重視」という地方ならではの特性を活かし、「人脈」をつないで成果を上げ続けることではないでしょうか。私自身も引き続き、このポイントを磨いていきたいと思います。

Spinplus 代表(フリー編集・ライター、マーケティングリサーチャー) 安元たえか安元 妙圭
Spinplus 代表(フリー編集・ライター、マーケティングリサーチャー)

2004年福岡で働く女性を応援する地元情報誌出版会社に入社。2007年読者コミュニティの立ち上げ、2011年アヴァンティ福岡編集長就任。同時にマーケティングリサーチ事業を立ち上げ兼務する。12年半情報誌・ウェブ・書籍において働く女性のインタビューを数多く行うほか、マーケティングリサーチや自治体が行う女性活躍推進に事業に携わり、2017年5月に独立。フリーランスとして編集、ライティング、マーケティングリサーチの業務を行う。福岡県よろず支援拠点コーディネーターとして中小企業の経営支援にも従事。

 

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