私は、2017年6月に22年間勤めた大手人材会社を退職し、47で、思い切ってフリーランスとして独立しました。今はキャリアコンサルタントとして女性のキャリア支援や法人向けキャリア研修やカウンセリングに携わっています。フリーになってから会社員の女性、特に30代~40代の女性から相談が増えました。内容はずばり「どうやったらフリーランスになれるの?」ということです。

 

彼女たちが一様に口にするのは、「これからは自由に自分らしく働きたい」ということ。一方で、安定した給与がもらえる」「社会保険などのセーフティーネットがある」という会社勤めの安心を手放せない、とも話します。そこで今日は、私がフリーランスになるに至った経緯をコラムにさせていただきます。現在、フリーランスを目指している方にとって、何らかのヒントになれば幸いです。

 

パラレルキャリアで不安を解消

 

どんな仕事でフリーランスになるかイメージできたとしてもその仕事をどのように収入につなげていくかを具体的にイメージするのは難しいもの。相談に来られる多くの人はここで立ちどまり、結果的に今の場所にとどまってしまいます。かく言う私も、その1人でした。頭の中ではサービス、価格、売り方、集客などのシミュレーションはできている。でも、それが通用するかはやってみないとわからない。やってみないと自信が持てないのに、会社を辞める勇気が出ない…という堂々巡りで、一歩も前に踏み出せない状況が数年続いていました。

 

そこで、私の考えた解決方法。それは、現職の仕事を続けながら休みの土日だけキャリアコンサルタントをすることでした。いわゆる「パラレルキャリア」です。平日は正社員として働いて収入確保しつつ、土日で自分の提供するサービスが通用するのか、ニーズがあるのか検証してみる。心配性の私には、性に合った選択肢でした。私の場合はこのような生活を3年間続け、今年6月にフリーとして独立しました。

 

どうやって副業先を探したのか

 

パラレルキャリアを始めたいと思っても、土日だけの仕事なんて、そんなに簡単には見つからないものです。私自身もそうでした。最初は副業紹介のサイトを色々とチェックしてみたのですが、キャリアコンサルタントの募集はなかなか見つからず、数少ない求人に応募しても、実績がない私にはお鉢が回ってきません。

 

次に私が考えたのは、キャリアについて考えている人たちがたくさんいそうな場所を探し、自分のサービスを売り込むことでした。

 

私が見つけたのは、一般社団法人が運営している、営業に携わる女性たちのコミュニティ。私もずっと営業畑でキャリアを積んできていましたので、女性ならではの悩みや迷いは嫌というほど理解できます。そこで、その団体を主宰する方に直接メールをしてみたのです。「私も営業に携わり、長くマネジメントに従事をしてきました。だからこそ営業女性のキャリアについて少しでもアドバイスさせてほしい」と。

 

我ながら思い切ったことをしたものだと思いますが、ありがたいことに、主宰の方から「ぜひ、一緒に営業部女子課の会を盛り上げてほしい。河野さんのやり方で、力を貸してほしい」とすぐにお返事をいただけたのです。

最初は3か月間限定で無料のカウンセリングを行い、その後は料金をいただいてカウンセリングをするようになりました。それから5年。今でも「営業部女子課の会」のみなさんとはお付き合いさせていただいています。

 

さらに「営業部女子課の会」でいただいたご縁から、女性のキャリア支援をしている会社の社長をご紹介いただき、その社長とも思いが一致。土日のキャリアカウンセリングをさせていただくようになったのです。現在、キャリアカウンセリング事業の企画運営にも携わらせていただいています。

 

仕事は与えられるものではなく、自分から作りにいくもの。仕事がなければ自分で生み出すしかありません。まずは思い切ってダメ元で行動に出てみることが何よりも大切です。私自身も、勇気を出してメールしたからこそ、今の自分がいます。

「仕事がない」と待ちの姿勢になっていては、何も始まりません。アンテナを張り巡らせ、「おもしろそう!」「相性良さそう!」と思うところには思い切って飛び込んでみましょう。意外なところから道が開けていくかもしれませんよ。

 

副業を通じ、自分の価値をブラッシュアップ

 

平日会社員、土日に副業という生活を続けている間は、時間的にも体力的にもきついことはありました。でもそれ以上に、これが次のキャリアに繋がるかもしれないというワクワクを強く感じていました自分の力不足を感じることもありましたが、それによってまた新しいアイデアがわくこともありました。そんな試行錯誤の中で、自分の提供価値がよりブラッシュアップされていったように思います。

 

「平日正社員」&「土日フリー」のメリット

 

1.平日の仕事で安定した収入を確保し、土日で思い切ったチャレンジができる

安定した収入があることは、やはり精神的に楽でした。人によっては「退路を断ってこそ、新しい道が切り開ける」と考える方もいるかもしれません。でも、誰もがそんなに思い切れるわけではない。心配性の方にとっては特に、パラレルキャリアはフリーランスになるための有効な選択肢だと思っています。

 

2.パラレルで進めるので本業と副業との相乗効果があり、人脈も広がる

パラレルキャリアで働く3年の間に色々な方とのご縁ができ、そのご縁は私がフリーランスになることを後押ししてくれました。同時に、本業においてもコラボできるようなご縁もあり、まさしくパラレルだからこその本業と副業の相乗効果を得ることができたと思っています。

 

私はパラレルキャリアという働き方を選んだことで、「フリーのキャリアコンサルタントとして働く」という夢を叶えることができました。私の経験が、これからフリーランスを目指す皆さんの参考になれば幸いです。

フリーランス キャリアコンサルタント 河野志織さん河野志織
フリーランス キャリアコンサルタント

立教大学卒業。株式会社リクルートスタッフィングにて法人営業に携わった後、営業マネジャー、営業部長として組織運営を行う。本業の傍ら「一般社団法人 営業部女子課の会」にて営業女子向けカウンセリングに従事。2017年4月にキャリアカウンセラーとして独立。個人及び法人に対してキャリアカウンセリングを幅広く実施。また株式会社エスキャリアのカウンセリング事業の企画推進や、企業向けキャリア形成支援の導入促進に従事。

https://listen-web.com/shiori-kono/

https://sior-kou.com/

http://escareer.co.jp/mycounselor

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします