9月2日、9日、30日の3日間にわたり、「フリーランスという働き方にチャレンジしたい」という文系総合職のための学びの場「Waris Freelancers Lab(ワリス・フリーランサーズ・ラボ) Ver.0」(主催:株式会社Waris)が都内で開催されました。

 

広がりを見せる、働き方改革。2017年は副業・パラレルキャリア等と並んで、フリーランスという働き方が注目を集めています。全国のフリーランスの数は1122万人にのぼるというデータもあるほど(ランサーズ株式会社調べ)です。

 

一方で、「フリーランス」と聞くと、エンジニア・プログラマー等のIT系職種か、ライター・デザイナー等のクリエイティブ系職種の働き方・・・というイメージを持つ方が多いのも事実。しかし、近年、事業企画・マーケティング・広報・人事等の文系総合職と呼ばれる職種でフリーランスとして働く人が増えているといいます。今回の講座は、そんなフリーランスを志す文系総合職のための学びの場です。その模様を前編・後編の2回に分けてお伝えします。

 

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初日の冒頭、マイクを握ったのは株式会社Warisコンサルタントの蟻川理香さん(写真下)。今回の学びの場の企画者です。同社は2013年から文系総合職の女性と、企業とのプロジェクト型ワークのマッチングに力を入れてきました。「『フリーランスという選択を通して、本当に幸せに活躍する方法』を実践的に学べる場をつくりたい。従来のジョブマッチングだけでなく、これからチャレンジしたいという人にも開かれた学びと共有の場をつくりたい――そんな想いから企画しました」

 

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続いて、同社共同代表の田中美和さんが登壇。「日本や海外におけるフリーランス最新事情」「未来の働き方『プロジェクト型ワーク』って?」「人生100年時代のキャリアの描き方」等の軸にそって話が展開されました。リンダ・グラットン氏によるベストセラー「ライフ・シフト」を引き合いに出しながら「人生100年時代、ライフステージの変化に合わせて会社員やフリーランス等、多様な働き方の選択肢を自分で判断し選び取る力が重要」との話に大きくうなずく参加者。

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初日後半は、ここまでの話を受けてワールドカフェ形式で「フリーランス」という働き方を選択することに対する「ワクワク」と「モヤモヤ」を参加者で共有しました。実は今回の参加者は大半がまだ会社員の立場。人事・経理・広報・マーケティング等のいわゆる「文系総合職」として組織で働く立場からすると、フリーランスを選択肢の一つとして考えてはいるものの、「独立後」を考えると迷いや不安は当然あるもの。では、それをどう解消していったらいいんだろう――?互いにアドバイスしあいました。続いて「これからの時代にフリーランスとしてイキイキ働き続けるために何が求められるのか?」についてもディスカッション。「(フリーランスになることで)何がやりたいか、そして自分には何ができるのかを明確にすることがまずは大切では?」「スキルや経験やもちろん、よい仕事をするためにネットワークも求められる」「とにかく行動すること。フットワークの良さこそ必要」などの意見が飛び交いました。

 

最後に全体で気づきや学びをシェアして初日は終了。2日目へ向けて課題が出されました。それは「ライフラインチャート(写真下)」を書いてくること。年齢を横軸に、「人生の充実度」を縦軸にとって、描くものです。これを通して、「自分のモチベーションの源泉」「自分のありたい姿」を探るのです。「フリーランスとして活躍するためには、自分の『ありたい姿』を把握したうえで、やりたい仕事を市場にどう『投入』していくかがポイントになります。2日目は、その基盤となる『自分のありたい姿』を言語化することにチャレンジします」(Waris蟻川さん)

 

ライフインチャート

 

 

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2日目のプログラムは、人事系のフリーランスとして活躍する勅使川原真衣さん(写真下)による『インスピレーショントーク』からスタート。戦略系コンサルティングファームの採用担当、組織・人材開発系コンサルティング会社での勤務を経て独立した経緯を飾らない語り口で披露してくれた勅使川原さん。

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フリーランスとしてやっていくうえで、『私の幸せの中身をよく知る』ことが大事。『自分が本当に手に入れたいものは何?』『私にとってはごく自然に楽に使える能力で、かつ使うことを厭わない技はどんなもの?』『自分の特技を最大限活用できる条件は何?』・・・等々、『到達したい場所』を常に自身に問いかけ続けるんです」。「自分を知る」ための手法の一つとして、人事のスペシャリストとしての知見を活かし様々なアセスメントツール(個人の特性や能力を図る検査。採用・研修・能力開発等の場面で用いられる)の紹介もしてくれました。「自分が好きで得意なことが、ちょうど相手が『やりたいけどできないでいること』と合致すれば相手の役に立つことができる。それこそフリーランスに求められることです」。

 

続いて、課題として各自が完成させてきた「ライフラインチャート」を用いて互いにフィードバックをしながら「自分を知る」ためのワークを行ったのちに、この日、二人目となる先輩フリーランス・轡田いずみさん(写真下)による「セルフマーケティング」講座へ。マーケティングおよび事業開発系のフリーランスとして活躍する轡田さんから「フリーランスとして最初に踏み出す市場の考え方」「目指す仕事へ近づくプロセス」を軸に話を聞きました。

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轡田さんは大手機器メーカー、教育系サービス企業を経て出産を機にフリーランスへ転向。現在は常時5~8社の事業開発支援の仕事をされています。そんな轡田さんが考えるフリーランスにとっての「セルフマーケティング」とは、決して「自分自身を売り込むこと」ではないと言います。「自分の持つ強みを編集し、誰かの困りごとを解決できる場所を見つけることです」。

 

この日は轡田さん考案のワークシートを使い、参加者一人一人が自身の仕事を通じて得たスキルや自身ならではの強みを言語化していきました。そのうえで、自身の特性やスキルを活かしてどんな相手にどんな価値を具体的に提供できそうか、競合との差別化ポイントはどこかといった点を考えました。加えて轡田さんからは「フリーランスに訪れる3つのステージと、各ステージでの注力ポイント」についてもアドバイス。最後に「フリーランスの仕事=専門スキルの提供、ではありません。クライアントの課題解決こそがフリーランスの仕事です。自分のスキル範囲に限らず、周りの力を巻き込めること、未知の課題に学びながら解を出せることも価値になるんです」との言葉が印象的でした。

 

最初に登壇した勅使川原さん、そして轡田さんに対しても会場内からひっきりなしに質問が飛び交い、参加者の皆さんの関心の高さが伝わってきました。こうして、フリーランスを志す文系総合職のための学びの場「Waris Freelancers Lab」は1日目、2日目の全工程を終了。いよいよ最終日、3日目へと入っていきます。(後編へ続く)

 

取材・文/Cue powered byWaris 編集部

 

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