前回の記事『ワーママがフリーランスになる3つのメリット』では、ワーキングマザーがフリーランスで働くメリットについて取り上げました。

①仕事をする時間と場所が自由

②仕事内容を選べる

③仕事量をコントロールできる

の3つです。

 

しかし、物事には常に裏と表があるもの。自由な働き方を手にする代わりに、リスクを取らなくてはいけない場面もあります。今回は、ワーキングマザーがフリーランスを選ぶ場合のデメリットについて考えてみたいと思います。

 

デメリット1:収入が安定しない

ワーキングマザーに限らず、フリーランスで働く上で必ずついて回る問題は、収入の不安定さでしょう。これは、自由な働き方と引き換えと言っても過言ではありません。

独身なら、自分がやりくりすれば済む問題ですが、家計を担っている立場であれば、パートナーとの話し合いが必要になります。

 

フリーランスの場合は、稼働しない=収入ゼロ、という厳しい世界です。病気をもらいやすい小さな子どもを抱えるワーキングマザーの場合は、子どもが病気になって看病のために1週間休んだので、その週は一銭も報酬が発生しない、という事態が起こりがちです。

会社員の“有給休暇”という制度がいかに贅沢なものか、身に沁みますよね。フリーランスになると、引き受けた仕事を自己都合でキャンセルした場合、違約金が発生することさえあります。契約内容にもよりますが、注意が必要です。

 

また、フリーランスになって、すぐに一定以上の売上があるとも限りません。時には、保育園代と相殺になったり、赤字になったりすることもあるでしょう。

それでも、キャリアを断絶しないために、未来への先行投資だと思って仕事をし続けることには、大きな意味があると私は考えています。

 

自身のキャパシティ、制約条件などを鑑み、パートナーと相談した上で、「保育園代は稼ぎたい」「会社員時代の80%は稼ぎたい」「会社員時代より稼ぎたい」などの目標を立て、稼働量を決めていくことをオススメします。また、やむを得ない事態に備えて一定の貯金を持っておくこと、収入がなかった場合どうするかを家族で話し合っておくことなどが大切です。

 

デメリット2:仕事の繁閑がある

仕事の依頼は、なぜかまとまってやってきます。そういう時は、睡眠時間を削ったり、移動時間も仕事に充てたりしながら、対応します。キャパシティが足りず、「暇な時だったら引き受けられたのに…」と泣く泣くお断りする案件もあります。

 

逆に、全然やることがない、暇な時期もあります。「バラけてくれればいいのに」と思うのですが、そううまくはいかないようです。

暇な時期が続くと、「このままずっとお仕事が来なかったらどうしよう。私は世の中に必要とされていないのかも。子どもを保育園に預けて、やることがないなんて…」とネガティブ思考に走ってしまいがちです。仕事の繁閑の差は、前述した収入の不安定さにもつながります。

 

会社員であれば、ここまで繁閑の差はありません。忙しければ、仲間でカバーしあったり、他の人に振ったり、時に他の人の仕事受けたりして、バランスよく回る仕組みができています。組織ならではの強みですね。

 

フリーランスでは、できるだけ暇な時間が発生しないよう、営業活動を怠らないことが大切です。大型案件はありがたいですが、なくなると一気に収入が減るというリスクもはらんでいます。

 

今の業務だけに100%の力を使い切るのではなく、新たな取引先を開拓したり、時間ができたら取り組みたい仕事を見つけておいたり、リスクヘッジをしておきましょう。せっかくフリーランスとして働いているのですから、取引先都合だけではなく、自分自身でビジネスを作り出していくことも大切です。「こんなサービスを提供したい」「こんな商品を作り出してみたい」といった、自分の中の欲求を形にしていくのも良いでしょう。

 

デメリット3:保活で不利になる場合がある

子どもを保育園に預けて働く場合、親がフリーランスだと点数が低くなり、入りづらくなる場合があります。

フリーランスは、自営業と見なされます。会社員と自営業では、基礎点が異なる場合があるのです。その他、勤務場所や月当たり・日当たりの就労時間などによって、点数が異なります。

 

会社員の場合は、オフィスにいる時間が労働時間とイコールになりますが、フリーランスの場合はプロジェクトごとに働いているため、どうしても労働時間が短くカウントされやすいのです。自宅をオフィスにしている場合は、内勤扱いになることもあります。

 

保活の上では、フルタイムの会社員が一番点数が高く、会社員でも時短の場合は1点マイナス、内勤だと1点マイナス、サポートをしてくれる家族が近くにいる場合はさらに1点マイナスなど、条件はなかなか厳しい場合が多いのです。

 

フリーランス仲間のワーキングマザーの中には、「自営業だからという理由で、認可保育園に入るのに3年かかった」『自営業は会社員より時間が自由になるのだから、自分で見られるでしょう』と言われた。替えの効かない自営業だからこそ、保育園は必須なのに」と悲痛な声を上げている人もいます。役所の職員に理解してもらうため、フリーランスの働き方について、パワーポイントでプレゼンテーションをまとめた方もいらっしゃいました。

 

子育てと仕事のバランスを取るために、リスクを背負って効率よく働ける環境を整えたというのに、そのせいで保育園に入りづらくなるなんて!そんな矛盾があっていいのか、と怒りを感じます。

 

自治体によってルールは大きく異なりますので、注意しましょう。ご自身がお住まいの地域はどういうルールで運営されているか、詳しく調べてみてくださいね。

 

▼参考記事

フリーランスママが保活を成功させるための5つの方法

フリーランスは保育園に入りづらいって本当? フリーランスママのための保活マニュアル【1】

これだけは知っておきたい! フリーランスママが保活を成功させるための5つの方法【2】

これだけは知っておきたい! フリーランスママが保活を成功させるための5つの方法【3】

 

 

いかがでしたか?

フリーランスはワーキングマザーにとっていいことずくめ!…というわけには当然いかず、リスクも背負わなくてはなりません。すべてのワーキングマザーにフリーランスが向いているとも思いません。メリット・デメリットを天秤にかけた上で、自分が理想とする働き方に近いと感じるのであれば、ぜひ一歩踏み出してみてください。“雇用形態を柔軟に変えることで、働き続ける”という選択肢もあることを知っていただければ幸いです。

 

文/天田有美

 

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