自分の能力を活かしてフリーランスで働きたい。好きなことや得意なことで経済的な自立をしたい。働き方を変えて子育てと両立したい・・・。会社員からフリーランスへの転身を考える理由は様々です。

私もかつて人材企業やIT企業で会社員をしており、2年前の冬に脳科学を使ったコーチとして独立。フリーランスの道を選択しました。そこで実際に会社員からフリーとして経済的に安定するまでの間に感じた「会社員の時にはわからなかった、フリーになる上で本当に必要なこと3つ」をご紹介します。

1)スキルの切り分け

まずはスキルの切り分けです。スキルとは大きく分けて2つあります。1つは営業3年、経理5年といった、履歴書に書けるような数値で証明しやすいテクニカルスキル。もう一つは環境適応力や対人交渉力などのポータブルスキルと言われるもので、非言語的・非構造的なヒューマンスキルです。

 

例えば組織で働く場合、「その会社内ではどう評価されるか」という対象組織に合わせた判断が求められるため、これまでの経験からどんな状況に強みをもっているのかを2つのスキルとして出しておいた方がアピールもしやすくなりますし、働く環境選びの要素にもなります。

 

2)「働き方を解決すれば何とかなる」という誤算に気をつける

私が会社員からフリーランスになった時、最も大事だと痛感したのが「この働き方を通じてどうなりたいのか。何を大事にしたいのか」という自分自身のあり方でした。

 

フリーランスになるとすきま時間を有効活用できる。通勤時間の無駄が省ける。仕事を選べる。というメリットを享受できるものの、気が付けばPCは開きっぱなし、夜中も休日も気になってつい対応。という一人ブラック就業をひきおこしかねません。自由である半面「数時間だけれども365日仕事。休みなし」ということもあり得ます。もちろんそれを望むならよいのですが、大事なのは「何のためにフリーランスを選んだのか」ということ。単に「時間が欲しいから」だけでは短期的にがんばれても、持続可能なモチベーションにはなりにくい、というのが私の感想です。

 

そこで、フリーランスの道を歩み続けるためには「今人生で一番優先したいこと」「両立のためにできる解決策」を自分で作り出さなければいけませんでした。自由だからこそ、「いつ・どこで・どこまで・どのパワーで働くのか」というように、やりながらでもいいのでマイルールを作る。それを実行するための努力として、お客様や業務委託先としっかり意見交換する。「働き方を自由に”させてもらっている”から、その分は多少無理しても・・・」ではなく「自分で選んでいるのだから、お互いどうすることが最も良い解決策になりうるか」を主体的に考え実行することが必要だと強く感じました。

 

3)身近な家族の理解を得る

パートナーと共働きまたは子育てと両立している家庭の場合は、ここもぬかりなく押さえておきたいところです。私の場合、パートナーの会社が年功序列・終身雇用系の古き良き伝統企業のため、フリーランスという働き方はなかなか理解してもらえませんでした。だからこそ「フリーランスって内職だよね? 家にいるから楽だね。家事もできるね」というイメージを持たれないよう、2人の生活を踏まえたうえでの話し合いは必須でした。

 

休日、パートナーをディナーに誘い出し、「私はこの家庭をどういう風にしたいのか。なぜこの働き方にしようとしたのか」を熱弁したことで、お互いの人生観に対する理解も深まりました。また、フリーになってからも日々のスケジュールを日常会話として共有することで「働き方は変わっても、仕事は仕事なんだね」と理解してもらうことができました。

 

私が会社員からフリーランスになるとき、最も苦心したのは、「働くこと」の価値観の棚卸しでした。いざフリーランスになってみると、査定もフィードバック面談も存在しないため「自分が一人の人材として労働市場でどう評価されるか」「自分がどうしたいのか」を、会社員時代よりもずっと真剣に考えなければなりませんでした。

 

大変そうに聞こえるかもしれませんが、あらためて自分と向き合い、「今大事にしたいこと」「これから大事にしていきたい理想の未来に必要なこと」を「今ここ」にフォーカスしてしっかりと内省したことで、ブレなく仕事ができるようになりました。こうして自分の人生に本気で向き合う時間をとれたことが、フリーランスとして働くやりがいや充実感につながっていると思います。

ワークライフコーチ 山田真有奈山田 真有奈
ワークライフコーチ
北海道出身/東京在住

人材系上場企業での営業、ベンチャー企業での人事を経てコーチとして独立。「はたらく女性の人生をもっと自由で豊かに」を軸に、ワシントン大学の最新脳科学【TCI】を使った強みと才能を発掘するコーチとして活動。年間のべ300名以上のコーチングや企業向けセミナーを行う。女性にとって持続可能で心から満足のいくキャリアとライフイベントの両立とは?を模索するため、コーチのほかに法人広報・WEBライターなどのパラレルキャリアを実践している。現在一児の母として子育てとフリーランスの仕事の両立に奔走中。

Blog:http://ameblo.jp/bunshin2015

 

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