残暑が厳しいこの季節。

「いつも疲れている」「眠っても疲れがとれない」「食欲がない」などの症状に悩まされている方も多いのではないでしょうか。

そこで、漢方薬剤師の住吉忍さんに、フリーランス女性が元気に夏を乗り切り、仕事のパフォーマンスを上げるためのボディメンテナンス術を教えていただきました。

Q. 仕事や育児に忙しく、ゆっくり料理をする時間がありません。簡単で体にいい献立を教えてください。

多忙なフリーランス女性の皆さんにぜひおすすめしたいのが、「自分でだしをとったお味噌汁」です。煮干しや鰹節でだしを引くのが面倒なら、市販のだしパックを使っても構いません。自分への投資だと思って、だしやお味噌はいいものを使ってくださいね。

 

味噌汁には季節の野菜などいろいろな具を入れられますし、女性の体に欠かせないミネラルをしっかり摂ることができます。前の晩、多めに作っておけば、翌朝飲むこともできますよね。

 

「朝食はパン派です」という方も、「パンとコーヒー」の組み合わせを、「パンとお味噌汁」に変えるだけで、栄養バランスがとれるようになります。毎朝1回、あたたかいお味噌汁を飲むことで、冷房で冷えた体をあたためる効果も期待できます。

 

子育て中の方にも、お味噌汁はおすすめです。化学調味料ではない、だしの味を覚えることで子どもの味覚を研ぎ澄ませることができますし、偏食もなくなりやすいようです。

 

Q. 暑さで食欲が湧きません。食べないとすぐに疲れてしまうので、無理に食べるようにしていますが…

食欲がない、朝起きるのがつらい、夕方になると疲れが出るなどの症状があれば、「気虚」という状態かもしれません。

 

このタイプの方の場合、胃腸が弱っていることも多いので、食欲がないのに無理に食べ過ぎることはおすすめしません。食べる量を8分目くらいに抑え、消化にいいものを少しずつ口に入れるようにしましょう。

 

疲れるとつい甘いものが欲しくなるかもしれませんが、そんなときもチョコレートや生クリームではなく、お米やかぼちゃ、お芋などでエネルギーを補うのがおすすめです。

 

食欲が湧かず、どんどん痩せてきてしまうなどの症状があれば、漢方の専門家に相談してみるといいでしょう。漢方薬で体質の改善を促すことができますし、体質に合わせ、効果的な食事法をアドバイスすることもできます。

 

たとえば同じ大根でも、「気虚」の方は煮物などあたたかい料理で食べるのがいいとされていますが、ストレスなどでエネルギーが流れていない「気滞」という体質の方には、サラダなどシャキシャキした調理法が向いています。

自分の体質を知ることで、日々の食事にも活かすことができるのです。

 

Q. 夏を乗り切る体力をつけたい! おすすめの運動を教えてください。

効果的な運動も、実は体質によって大きく変わってきます。

夏でも手足が冷えやすい「陽虚」の方には、ジョギングなどの有酸素運動は向いていないので、ゆるい筋トレなどがおすすめ。

「気」のめぐりが滞っている「気滞」の方には、リラックスできるヨガなどがいいでしょう。

 

最近はホットヨガやよもぎ蒸しが流行っていますが、喉が渇きやすく汗をかきやすい「陰虚」体質の方がこういった運動で一気に体をあたためすぎると、だるさや疲労感が残ってしまうことも。

 

「つらくても体を動かさなきゃ!」と無理をするのではなく、自分の体にとってどんな運動が一番気持ちいいか、楽しみながら探してみてください。仕事や子育てで忙しい方は、全身を使って拭き掃除をするだけでもいい運動になりますよ。

漢方薬剤師 住吉忍さん
住吉忍
漢方薬剤師

株式会社ウィメンズ漢方代表取締役。京都で相談薬局を営む家に生まれ、漢方薬に囲まれて育つ。調剤薬局勤務を経て、老舗漢方薬局で経験を積んだのち独立。現在は鎌倉にて自分自身の薬局を立ち上げ、複数の不妊専門医療機関の漢方外来を担当。これまでに、400人を超える女性の妊娠をサポートした実績を持つ。
https://womens-kampo.co.jp/message.html

 

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