フリーランスで働いていると、会社員の友人から「一人で仕事って、自由が効くのはいいけれど、孤独じゃない?」と心配されたり、「フリーランスという働き方に興味はあるけれど、誰とも話さないで仕事をするのは嫌なんだよね」と相談されたりすることがあります。

 

どうやら、「フリーランスは組織に属していないから、一人で仕事をしているものだ」と思っている人が意外に多いようです。もちろん、一人で仕事をするスタイルを好んで選んでいる人もいると思いますが、私の場合は違います。

自由に働ける環境は確保したいものの、周りの方々からもらえる刺激や視点がないと、仕事は楽しくないと思うからです。

 

フリーランスでもチームワークを感じられる、孤独に陥らない働き方について、お話していきたいと思います。

 

仕事を一緒にするかどうかは、会ってから決める

偉そうに聞こえてしまうかもしれませんが、フリーランスとして仕事をする上で、私が大切にしているポイントの一つです。

 

人脈で仕事が繋がっていくフリーランスは、誰かの紹介で新しい案件が舞い込むことが少なくありません。信頼できる相手からの紹介であれば、会わずに決めてしまうこともありますが、たいてい「まずはお会いしませんか」とお声掛けしています。普段顔を合わせる機会が少ない分、最初にしっかりと対面で擦り合わせておく必要があると思うからです。

 

昨今はマッチングサイトなども充実しており、会わずに仕事を発注・受注できる、便利な世の中です。

やりたい仕事と求められる仕事内容がマッチしていれば、受けても問題はないようにも思えますが、大切なのは相性です。

 

私は、お会いして、「目指す方向性が同じ」「相性が良さそう」と感じられたら、ご一緒することに決めています(もちろん、最終的には先方のご意思次第ではありますが)。

この段階で違和感があると、リモートで仕事を進めているうちに、不満が出てきたり、困った時に相談できなかったりと、信頼関係が築きにくいのです。

 

逆に、相性が良く、信頼できるクライアントであれば、成果を上げた時に喜びあったり、困ったら相談したり、というチームのような関係性を築くことができます。

 

作業単位ではなく、プロジェクト単位で業務を請け負う

「この作業をこの金額でやってほしい」という依頼が来ることがあります。業務を一部切り出して外部に委託するフリーランスとの契約では、よくある依頼です。

 

私は、この作業単位の仕事も、あまり受けないようにしています。お引き受けするのは、すでに何度かご一緒しており、お互いの人となりや仕事の進め方をわかっている企業からの依頼のみ、と決めています。

作業だけをしていると、その先に誰がいて、どんな思いを抱えていて、この作業がどう影響するのかが見えにくいからです。そのため、仕事に魂を込め辛く、単純作業になりがちで、つまらなく感じてしまいます。

また、発注する企業側も、「作業をする人」としか見てくれないため、それなりの扱いしかしてもらえず、仕事の発展や広がりに欠けます。

 

一方、プロジェクト単位で請け負うと、定期的にミーティングの場があったり、進捗を共有し合ったり、困ったら助け合ったりと、外部の人間ながら、チームワークを感じながら仕事を進めることができます。

プロジェクトに新人やその業務を初めて担当する人がいる場合、培ってきた知識や経験をシェアすることで、教育担当のような形で貢献することもできます。

 

常駐型の案件を請け負う

案件によっては、会社に常駐する形での勤務を求められることもあります。会社に行けば、当然周りにたくさん人がいますから、孤独は感じにくいものです。

 

ただし、落とし穴があります。それは、“業務委託さん”として、社員ではないために、周囲から距離を置かれてしまうことです。物理的に座席が遠いなどの環境であれば、なおさらです。会社にいて、周りにたくさん人がいるのに一人ぼっちというのは、在宅で仕事をしているより辛いものです。

 

そのような状況に陥ることを防ぐために、できることがあります。雇用形態に関わらず、温かく迎えてもらえる職場を探すのもひとつの方法ですが、もっとも大切なのは、こちらから働きかけることです。

 

外部人材としてフリーランスを受け入れたことがある会社は、まだ少ないのが現状です。そのために、フリーランス人材をどう扱ったらいいのかわからない、という本音を持っている会社も多いのです。

 

オープンな態度で周囲と接したり、空き時間やランチタイムに仕事以外の会話をしたり、担当業務以外に貢献できそうなことがあれば提案したりと、自分から動いてみましょう。

そうすると、「気軽に話しかけていいんだ」「ここまでお願いしてもいいんだ」と、周囲も距離の取り方や関わり方がわかってきます。

こちらからコミュニケーションを取りに行ってみると、案外、「壁を作っていたのは自分自身だった」という気づきがあるかもしれません。

 

***

 

いかがでしたか?

フリーランスは、クライアントや仕事仲間と顔を合わせる機会が少ない働き方。チームで働く喜びを感じたいのなら、自分から働きかけることが大切です。コミュニケーション能力が磨かれますよ。

逆に言えば、フリーランスは自分次第で、チームワークを発揮することも、単独で動くことも可能ということ。

この利点を生かし、自分らしい働き方を見つけられるといいですね。

 

文/ライター 天田有美

 

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