残暑が厳しいこの季節。

「いつも疲れている」「眠っても疲れがとれない」「食欲がない」などの症状に悩まされている方も多いのではないでしょうか。

そこで、漢方薬剤師の住吉忍さんに、フリーランス女性が元気に夏を乗り切り、仕事のパフォーマンスを上げるためのボディメンテナンス術を教えていただきました。

Q.平日は忙しくて慢性的に寝不足。いつも体がだるく、週末にたくさん眠っても疲れがとれません。

働く女性の体は本当に疲れています。特に子育て中の方は、朝5時に起きて仕事をし、子どもが寝た夜9時以降にまた仕事をするなど、睡眠時間が短い場合も多いですよね。

 

西洋医学では、「平均〇時間眠ればOK」などと「平均」を重視する傾向がありますが、本来、人の体はそれぞれ違うもの。長時間眠らなければ疲れがとれない人もいれば、逆に寝すぎて体調が悪くなる人もいるのです。

 

大切なのは、自分の体にどれだけの睡眠が必要なのかを知ること。そのために、まずは自分の体の声に耳を澄ませてみましょう。ポイントはたったひとつ、眠った後に「体が心地いいかどうか」です。

 

のぼせやすくなる、ニキビが出るなども睡眠不足のサイン。疲れていると感じたら、まずは体を休めましょう。

特にフリーランスの方は、睡眠時間を削り、無理して働いて体調を崩しても、誰も仕事を代わってくれません。しっかり休息を取り、自分の個性を最大限発揮することができれば、結果的に、仕事でもいいパフォーマンスができるはずです。

 

Q.甘い清涼飲料水よりは体によさそうなので、水をたくさん飲むようにしていますが、何だか体がむくんでしまって・・・

体が疲れ、飲んだ水を体の「潤い」に変える力がなくなってしまう状態を、東洋医学の言葉で「水滞」といいます。この状態になると、飲んだ水が必要な場所に行き渡らず、あちこちに溜まって「毒」になってしまうため、むくみやだるさなどの症状が起こります。

 

人の体の潤いを司るのは、陰陽の「陰」。「陰」は夜眠っている間に養われます。ですから、よく眠る赤ちゃんの肌はつやがあってすべすべしていますよね。十分な睡眠時間を確保できないと、体の老化も早まります。

まずは質のいい睡眠をとり、水分を潤いに変える本来の力を取り戻しましょう

 

夏はたくさん汗をかきますが、だからと言って水分を一度にたくさん摂ってしまうことはよくありません。特に冷たい水は女性の体の内側を冷やしてしまうので、常温の水を適量、こまめに飲むよう心がけてくださいね。

 

Q.仕事が終わった後、冷えたビールを飲むのが毎日の楽しみです。お酒を飲むときに気をつけた方がいいことはありますか?

冷たいものの摂りすぎは冷えにつながるので、やはり適量を心がけた方がいいですね。個人差がありますが、「適量」を見きわめるポイントは、翌日にだるさや頭痛など、不調が残っていないかどうかです。

 

お酒を飲むと楽しくなり、つい体の声を無視してしまいがちですが、そのときの自分の状態を確認して、心地いいと感じられることを大切にしましょう。

 

冷たいビールを飲むときは、体をあたためるおつまみを一緒に食べるのもおすすめです。胃を保護してくれるチーズや、からあげなどのたんぱく質を摂るのもいいと思いますよ。

漢方薬剤師 住吉忍さん
住吉忍
漢方薬剤師

株式会社ウィメンズ漢方代表取締役。京都で相談薬局を営む家に生まれ、漢方薬に囲まれて育つ。調剤薬局勤務を経て、老舗漢方薬局で経験を積んだのち独立。現在は鎌倉にて自分自身の薬局を立ち上げ、複数の不妊専門医療機関の漢方外来を担当。これまでに、400人を超える女性の妊娠をサポートした実績を持つ。
https://womens-kampo.co.jp/message.html

 

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