企画・営業・マーケ・人事・・・など、総合職系のフリーランスとして活躍する女性たちに、「フリーランスになったきっかけ」「これまでのキャリアの変遷」「フリーランスとしての働き方・働く魅力」を伺いました。

Q:フリーランスとして働き始めたきっかけは何ですか?

もともとは、企業で職務を全うしたいと思っていたのですが、私の嫁ぎ先が「寺」だったため、だんだんと続けていくのが難しくなってしまいました。寺にはお彼岸とお盆など様々な年中行事があり、その期間は会社にお休みをいただいて、普段より増えるご来寺の方々の対応をすることになります。有休をフルで使っても、休みが足りない状況だったのです。

 

寺の嫁外で働いている人あまり見かけないのが現状ですが寺同士のお見合いが多かった昔と違って、会社勤めをしていて結婚して嫁いだ先が寺だった・・という方が増えているので、パートタイムで働いている人は見かけます。ですが、正直なところバリバリと働く人は見たことがありません。

 

会社員時代の最後の勤務先はフレキシブルな働き方をしても問題なかったのですが、地方出張が多かったので予定の調整が難しく、辞めること決めました。

 

「寺と両立ができ、結果を残せる働き方をしたい」と考えていたときに、社会人になってからの知人の紹介数社お客さになってくださる企業があったの、フリーランスとして働き始めました。両親も弟も自営業、学生時代の友人にも起業している人が多く、また、家庭や通っていた学校の教育方針も、独立への要素として大きかったかもしれません。

 

 

 

Q:会社員時代は、どんなお仕事をされていましたか?

大学を卒業してから、出版流通の最大手に就職しました。そこから数社転職をしていますが、主に経営企画とマーケティングで仕事をしてきました。業界としては、人材派遣業界が最も長く、その他ソフトウェア業界、投資ファンド業界の経験があります。経営企画で10年以上、戦略策定、予算管理、制度企画、予算やプロジェクト管理、内部統制など、加えてマーケティングで10年近く、リサーチ、販促企画、新規事業企画などに携わっています。また会社員時代最後の勤務先では、中小企業向けのコンサルに挑戦できたので、企業に必要な要素に幅広く経験することができました。この経験にとても感謝しています。

 

Q:今、フリーランスとしてどのようなお仕事をされていますか。

矢田貴子さん

3タイプの仕事をしています。1つめは規模が大きい企業での、経営企画をベースにした制度企画や業務改善、プロジェクト遂行の仕事です。

2つめは、ベンチャーマインドの強い企業での新規事業立ち上げ。事業の全体管理からプレスリリースの作成、営業など何でもやります。

3つめは、中小企業の業務改善です。歴史や実績を積み重ねてこられ、いい意味でも悪い意味でも過去のやり方に束縛されるという状態に対して、営業戦略や組織改編の策定などのサポートをしています。

 

事業の形態は様々ですが、企業が特殊な能力や特徴を生かして良い製品/サービスを作り、良い顧客を獲得し、売り上げを上げる、このフローは基本的に変わりません。それぞれプロセスは違いますが、私が企業をより良くするためにサポートする、という点は同じです。

 

携わる企業1つだけお願いしているのは、「組織の一員として扱ってください」ということです。外部のコンサルタントとして関わることを望む企業様もありますが、私は「先生」とも「コンサルタント」とも呼ばれるほど立派でもなく、「矢田さんに聞けば何とかなるよね」と気軽に接してくれる距離感が番嬉しいです。

 

Q:矢田さんにとって、フリーランスで働く魅力とは何ですか

矢田貴子さん

自分の道を切り開く気概がある人であれば、キャリアデザインが自分で可能なことです。会社の中にいれば、ある程度のキャリアデザインを用意してくれますよね。でもそのジョブローテーションの中には、自分がやりたくないステップがあるかもしれません。多大な努力は必要ですが、フリーランスであれば、望むキャリアを自由なプロセスでつかむことができます

 

デメリットは「上司がいないことです。「上司なんていらない」という独立精神が旺盛な方もいると思います。ですが、人に育てられた人だけが、人を育てることができるというように考えており、やはり企業という組織で仕事させていただく以上、「人を育てる」能力は必要です。フリーランスでも、どこか育てたり育てられたりの関係があった方が自分の成長につながると思っています。フリーランスとしていつまでも成長し続けられるように、どこかで自分で上司のような存在を探すことを意識しています。

 

Q:今後のキャリアをどう描いていらっしゃいますか。

寺もひとつの法人ですから継続が重要です。「寺の嫁」としての職務を全うし次の百年への継続に貢献しつつ、1社でも多くの百年企業を生み出す助っ人として貢献していきたいです。社員や業界を真剣に良くしようとする企業の、夢の実現をお手伝いしたいと思っています。

 

取材・文/庄司智昭(Cue powered by Waris編集部) 撮影/小野さやか

※矢田さんにお仕事をご依頼されたいなどご連絡を取られたい場合はCue編集部 info_cue@waris.co.jp までお問い合わせください。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします