働き方や今後のキャリアについての悩みや不安――どう考えて、どう対処していったらいいでしょう?30代40代の働く女性に対するサポート経験が豊富なキャリアカウンセラー・島谷美奈子さんがお答えします。

【今回のお悩み】

パラレルワークをやってみたいのですが、何から始めたらいいでしょうか? 34歳・営業企画)

パラレルワークに興味があります。会社員でありながら副業を始める友人や、NPO法人の活動を始めた友人もいます。キャリアの幅を広げるためにやってみたいのですが、まず、何から始めたらいいでしょうか?

複数の仕事を並行して行うパラレルワーカー。新しい働き方として注目されています。会社員として働きながら、キャリアの幅を広げるために挑戦したいという女性も増えてきました。そこで㈱Warisのキャリアカウンセラーが、パラレルワーカーの実際について解説します。

 

「何を」「どのように」広げたいのか見極める

「キャリアを広げたい」という女性たちの思いを分解すると、以下のように分類できます。

 

☑現在の職種でさらに経験を増やしたい(複数の企業での経験を増やしたい)

☑現在の職種と近い領域の経験を新たに加えたい(領域を広げたい)

☑現在の企業とは違うフェーズの企業で経験を積みたい(大企業⇔中小⇔ベンチャー)

☑現在とは違うポジションの仕事をしたい(スタッフ⇔マネジメント)

 

現在の職種を深めていくのか、領域を広げるのか、視座を上げていくのか、その後どうなりたいかによって、仕事の選び方が異なってくるはずです。

まず「何を広げたいのか」を、最初に確認しておくとよいでしょう。

 

 

「転職ではない」理由を明確にする

他の仕事を経験することで、現職にはどのような影響があるでしょうか?

「専門性が高まる」「異業種での知見が増える」「マネジメントを経験することでメンバーとの関わり方がスムーズになる」など、パラレルワークで得た経験を現職でも活かせれば、シナジー効果が出せていると言えるでしょう。

 

一方で、現職での不満解消のためにパラレルワークを選ぶことはリスクが高い選択です。複数の仕事を並行して行うには、高い集中力も必要となりますし、双方で実績を出し続けなければ、どちらも失うリスクもあります。

 

フリーランス人材を複数受け入れている企業の採用担当者から、

「複数の仕事を持っていることを逃げにしている方もいるのでは?」

「一つの仕事にコミットできないのであれば、他の仕事でも厳しいのでは?」

と厳しい意見をいただいたこともあります。

 

 

パラレルワークを始める前に、確認しておきたいこと

 

☑現職ではこれ以上キャリアを広げる可能性はないのか、

☑複数の仕事を同時並行で進められるか

の2点を、よく確認しておきましょう。

 

例えば、社内の新規事業プロジェクトに手を上げたり、異動や管理職への挑戦などを試みた後での選択であれば、納得してパラレルワークに注力することができるでしょう。

また、業務内容やボリューム、進め方を周囲に交渉してある程度コントロールできているかどうかも、重要なポイントです。パラレルワークは自分がコントローラーとなって複数の仕事を管理する働き方だからです。コントロールできずに体調を崩してしまうと、どちらも失うリスクがあります。

 

パラレルワークに関心を持った時は、キャリアの見直しのタイミングです。

現在の仕事を振り返り、何をどのように広げたいのかを確認しましょう。そして、転職ではない理由を明確にし、双方の仕事でシナジー効果を出せるかどうか考えてみましょう。自分がコントローラーとなって複数の仕事をこなすことができると判断がついたときは、思い切って始めてみましょう!

 

<参考コラム>

増える兼業OK!成功するパラレルキャリアのコツ

http://cue.waris.jp/1950.html

転職ではなくパラレルワークという形でキャリアを広げることもできるのね。
by ナオコ

キャリアカウンセラー/島谷美奈子

国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー。福岡県出身。15年以上にわたり人材ビジネス業界、公的機関等にて人材活用・キャリアカウンセリングに従事。のべ5000名以上のカウンセリング実績を持つ。現在は、株式会社Warisでキャリアカウンセラーを担当するほか、女性の再就職セミナー講師、大手企業の職場環境改善委員を務める。横浜ウーマンビジネスフェスタ2015・2016実行委員。
http://waris.co.jp

 

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