フリーランスの悩みの種のひとつが、「休暇」。会社員であれば、給与をもらいながら心おきなく長期休暇を取ることができますが、フリーランスの場合、そうはいきません。休暇を取るも取らないも自由。そして、どこでも仕事ができるため、休暇を取ると決めてもONとOFFのメリハリがつきにくい、などといった悩みがあります。

 

そこで、「cue」読者のフリーランスの男女に聞いてみました。

「あなたは夏休みを取りますか?」

今どきのフリーランス休暇事情はいかに?

※アンケートは「cue」オンライン上で6月、読者を対象に実施。有効回答者数42人(男性15人、女性27人)

夏休みを取る人が大半!

 

「フリーランスは夏休みを取りにくいのでは?」という予想に反して、約8割が「夏休みを取る」と回答。休暇を取る時期は、6月から9月までバラつきがあったものの、「8月」という回答が目立ちました。

ちなみに、回答者のフリーランス歴は「5年以上」が約4割と最も多く、「1〜3年未満」が約3割、「1年未満」が約2割、「3~5年未満」が約1割でした。

Q.「夏休み」はとりますか?

  • はい
  • いいえ

Q.何月に取得予定ですか?

  • 6月
  • 7月
  • 8月
  • 9月

休暇日数は中期派と短期派が主流。「旅行」のための休暇が半数

夏休みの期間は、4日以上1週間以内の中期派と、3日以内の短期派がそれぞれ約4割。残り2割が1週間以上の長期派という結果に。休暇中の過ごし方は、「旅行(国内・海外)」というアクティブ派が半数以上で、「家でのんびり」というまったり派、「スキルアップのための勉強」という回答がそれぞれ2割でした。

Q.どれくらいの長さで取得予定ですか?

  • 3日以内
  • 4日以上1週間以内
  • 1週間以上

Q.夏休みは主に何をして過ごす予定ですか?

  • 旅行(国内)
  • 家でのんびり
  • スキルアップのための勉強など

夏休みを取得するために心掛けている「マイルール」

ONとOFFのメリハリがつけにくい、という悩みを抱えるフリーランスも少なくありません。休みをしっかり取るために、読者のみなさんはどんなことを心がけているのでしょう。

 

◆夏休みは働かないと決め、年間の収支計画を年度頭に立てる。万が一、夏休み期間にかぶる仕事を打診された場合、重要性とその期間にやる必然性を見極め、極力前後にずらしてもらえるよう交渉する。また、きちんと休みを取れるよう、なるべく業務を仕組み化して、自分でなくても対応できることを増やしておく。(女性・32歳、事業開発)

 

早くから夏休みを取る時期を決め、年度初めや仕事の契約時に関係各所に伝えておく。(女性・35歳/人事)

 

前もって旅行の予約をするなど、動かせない予定を入れる。(女性・35歳/設計事務所運営)

 

連絡のつきにくい山に行きます!(女性・41歳/通訳・翻訳)

 

◆取引先の連休中に作業を依頼されることがあるので、その前に取っておくようにしている。在宅だと夏は暑くて効率が落ちるので、何かと理由とつけて休むようにしている。(男性・58歳/DTP翻訳・ソフト開発)

 

仕事をコントロールすることと休みをコントロールすることは表裏なのだなと最近思います。思い通りに行かないのが普通なので、対応力を高めるほかないのかなあと。(女性・49歳/ライター)

 

「休暇」に関する悩みを抱える人は半数以上

「休暇を取る」「取らない」派に関係なく、半数以上の方がフリーランスならではの悩みを抱えているようです。特に多かったのが、「休暇を取っても100%仕事から離れられない」「休暇後、仕事のしわ寄せが不安」という声でした。

 

◆自分自身はフリーランスのため長期休みの計画は自分次第のところはあるのですが、家族に合わせると、結局、お盆やお正月などの世間一般の休暇時期に重なってしまいます。 また、組織と違って代わりの人がいないため、急な仕事の対応があった場合は休暇中でも自分で対応しなければいけません。実際、去年の夏休みは、田舎に帰省中もPCを持って行き、色々と仕事をしていました。(女性・40歳/調査・コンサル)

 

休暇中であっても電話・メール対応はゼロにはできず、やむなく旅行先のホテルで終日仕事・・・ということも過去にはありました。(男性・45歳/システムエンジニア)

 

プロジェクトが立て込んでいるときは、会社員のように強制的に休むことがないので、ついつい働いてしまう。(女性・41歳/調査・カウンセラー・コンサルタント)

 

休んだ分、所得が減るので休めないのが辛い。(女性・30歳/音楽療法士)

 

◆小さな悩みですが、例えば祝日や子どもの学校の振替休日などで、ふだんは稼働しているウィークデーのうちの1日が休みになった場合、フリーだからこそ仕事に大きく響いてくるように感じています。子どもと一緒に休みたいけれど、しわ寄せも大きい。個人プレーの悩みのひとつだと感じています。(女性・36歳/ライター・イラストレーター)

 

休暇を取るメリットをどう感じている?

収入面やスケジュール面など、夏休みを取るデメリットはあるものの、それを上回るメリットももちろんあります。「休暇をしっかり取る」派のみなさんは、どのようなメリットを感じているのでしょう?

 

◆フリーランスになりたての頃は、「休む=収入が減る」のトレードオフだと考えていました。そんななか思い切って長期休暇をとったところ、リラックスした状態で色々とアイデアが思いついたり、興味関心のままに動く中で次の仕事につながったりと、むしろプラスの側面が見えてきました。このことに気づいてからは、休暇も仕事の一部と考え、予定に組み込むことにしています。(女性・32歳/事業開発)

 

◆休みを目的にせず、手段として有効活用すると仕事にもプラスだと思います。(男性・32歳/ディスカッションパートナー)

 

フリーランスの休暇事情、いかがでしたか? 休暇を取るメリット、デメリットはそれぞれあるようですが、フリーランスとして長く活動していくには、やっぱり休暇は欠かせません。心と身体をゆっくり休め、インプットを増やすことで、新たな仕事を生む可能性もありますよね。“休む技術”は、フリーランスにこそ必要なスキルなのかもしれません。

みなさんも、今年は思い切って夏休みを取ってみませんか?

 

文/孫 奈美(Cue powered by Waris編集部)

 

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