商工会議所、信用保証協会、行政、業界団体などが、独立・起業・創業を支援するセミナーを開催していることをご存じですか?

起業のための知識は、フリーランスが知っておきたいビジネスの知識と重なる点が多く、セミナーを受講することで学び以外のメリットもたくさんあります。

これまでの受講経験から、公的機関が開催している起業・創業セミナーを、フリーランスがどう活かしたらいいのかお伝えします。

 

公的機関が開催している起業・創業セミナーを受けるメリット

(1) コスパ良し!さらに安心
コスパという面では、公的機関のセミナーがやはり一番です。

私が受けた商工会議所の創業塾は、5回シリーズで7,500円。金額が金額だけに、まったく期待していなかったのですが、昼食を挟んで土曜日の6~7時間、毎回さまざまな講師からしっかり学べてとてもお得でした。

 

民間の「女性起業支援」セミナーは数十万円するものが少なくありません。それどころか100万円を超える講座や塾もあります。消費者センターなどには悪徳セミナーのトラブルが多く寄せられているそうです。

 

高額だから悪いというわけではありませんが、それだけの「投資」に見合った効果が得られるかどうか、受講前によく調べ、考えましょう。ある民間の女性起業セミナーは商工会議所の20倍以上の価格でしたが、それ以上のリターンがあったことを付け加えておきます。

 

(2)内容がためになる
当たり前ですが、セミナー内容がためになります。私自身も、必要かなと思いつつ学ぶ気になれなかった事業計画書、補助金などの分野について、商工会議所の起業セミナーで学んだことが特に参考になりました。

 

フリーランスとして仕事をしていると、「仕事を請けて、仕上げて、お金をいただく」という一連の流れだけで満足してしまいがちです。もちろん一人前になるには、まずそれができるようになることが第一歩ですが、その先、どんな風に仕事(=事業)を展開していきたいか、俯瞰して考えるためには、起業家のような経営的な視点が必要です。

 

(3)変な勧誘がない
民間のセミナーや交流会でありがちなのが、「本格的に学ぶならこちら」と高額なセミナーに誘われ、断りにくくて困った…という事態。公的機関のセミナーならば、まず、そんなことはありません。

 

(4)仲間ができる、仕事に発展する
同じセミナーを受けた受講生同士は、互いに励まし合ったり、情報交換したり、時に愚痴を言い合ったりする仲間になれる可能性が高いです。心強いですね。

 

起業セミナーでは「相手のビジネスプランにアドバイスする」などのワークショップが取り入れられることが多いのですが、人にもまれながら他人の価値観を知る、自分が提供できる仕事の価値を客観的に見る、ということも大きな収穫になりました。

 

ただの仲間ではなく、ビジネスがらみの話ができ、信頼できる仲間というものが、フリーランスにとっては得がたく、ありがたいもの。そのつながりは、卒業後も続きます。私自身も、受講後だいぶ経ちますが、同期に仕事を頼んだり、紹介しあったりといったことがあります。

 

また、講師や主催者との繋がりが仕事に発展することも珍しくありません。自分で営業をしなければならないフリーランスにとって、学びのチャンスはビジネスチャンスでもあるわけです。

 

(5)公的なバックアップを受けられることもある
さらに公的機関の起業セミナーを受講すると、補助金の申請や融資を受けるのに有利になることもあります。募集要項に明記してあることが多いので、申込時にチェックしてみましょう。中には、フリーランスでも対象になる補助金もあるそうです。

 

このように見ていくといいことずくめのようですが、気をつけて欲しいポイントもあります。

 

公的機関が開催している起業・創業セミナーを受けるときの注意点

(1)「教えてもらう」という意識では何も生まれない
どんなにコスパの良いセミナーでも、すべてを教えてくれるわけではありません。絶対に儲かる秘訣や、フリー生活を成功に導く「正解」を教えてもらえるはず、なんて期待しながら受講するとモヤモヤするだけかもしれません。

 

人生にも仕事にも唯一の正解はなく、どれを選ぶかは自分で決めなければなりません。フリーランスとして生きていくとはそういうことです。「将来につながる選択肢を増やせるかもしれない」というくらいの気持ちで受講するのがいいかもしれません。

 

(2)学ばないフリーランスは消えていく、でも学んで安心してはだめ
学ぶことはとても楽しく、仲間とのディスカッションはエキサイティングです。成功しているフリーランスは、「学ぶのが好き」「自分の専門分野ならいくらでも学んでいられる」という人ばかりです。もちろん学ぶのはいいことですが、学ぶことだけで満足していては、趣味と同じです。

 

会社員なら、研修やセミナー受講も仕事のうちです。でも、フリーランスになって同じようなつもりでいると墓穴を掘ります。

 

漫然とセミナーを受講する時間を営業や作業に当てれば、その分お金を生み出せたはず。収入に結びつけられなければ仕事ではない、ということを忘れないでくださいね。学びは、フリーランスにとってお金と時間の「投資」なのです。

 

まとめ:期待しすぎず、決めつけず、ともかく行ってみよう

先ほど「セミナーは投資」と書きましたが、実はどんなセミナーでも、行って無駄になることはありません。行動すれば、必ずなにか得るものがあります。それは、もしかしたらセミナーの中身ではなく人との出会いかもしれませんし、途中で立ち寄ったカフェでひらめいたアイディアかもしれません。

 

フリーランスになりたい人や、フリーランスになったばかりの人は、ともかく情報を集め動き始めてみましょう。はじめの一歩として、コスパのいい公的機関の起業&創業イベントやセミナーはおすすめですよ。

 

【総合職系フリーランスにおすすめのセミナー】

☆私が受講した「船橋ハッピー創業塾」(市外でもOK)

現在は、説明会の募集中です

http://www.e-funabashi.com/archives/news/%e5%b9%b3%e6%88%9029%e5%b9%b4%e5%ba%a6%e3%80%80%e8%88%b9%e6%a9%8b%e3%83%8f%e3%83%83%e3%83%94%e3%83%bc%e5%89%b5%e6%a5%ad%e3%82%bb%e3%83%9f%e3%83%8a%e3%83%bc-2

 

☆常時セミナーを開催している支援拠点もあります。まめにチェックしてみてはいかがでしょうか。

・東京創業ステーション

http://www.tokyo-kosha.or.jp/station/

 

・武蔵小山創業支援センター

http://www.musashikoyama-sc.jp/

 

・TIPS

http://tips.smrj.go.jp/

 

文/曽田照子

 

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