「働き続けることで組織の中での評価は上がるはず」「真面目にやっていれば、誰かが自分のスキルの高さを認めてくれるはず」。

長年働き続ける中で、いつの間にかそのような考え方に陥っていませんか?

今の時代、会社員であっても、そしてフリーランスとして独立するならばなおのこと、市場で自分の立ち位置を確立するには、セルフ・ブランディングが必要不可欠となりつつあります。

 

今年5月に東京で開催された『2017 世界女性サミット(Global Summit of Women)』※の中でも、リーダーシップ育成のテーマの一つとして「ブランディング」が取り上げられました。グローバルに活躍する女性リーダーの言葉から、今すぐ使えるヒントをご紹介します。

 

ブランディング=自分はどんな価値を提供できる人材なのかを伝えること

「ブランディングとは、女性らしさを捨てることでも、自分自身を無理に売り込むキャンペーンでもない。『自分は誰なのか』を伝えること」

カレン・グリーンバムさん(エグゼクティブ・サーチ・コンサルタント協会代表兼CEO)

 

自分の価値(バリュー)を周囲に伝えていくことに、ためらいを覚える女性は少なくありません。その一方で、他者からどのように見られているかは気になっているものです。

さらに、マーケティング用語でもあるブランディングという言葉に対して、相手の領域に無理やり踏み込む、売り込むというアグレッシブな印象を持っている方もいらっしゃるかもしれません。

 

けれど、実際にはそうではありません。自分はどのような価値を提供できる人材なのかを伝えることだと考えれば、楽になるのではないでしょうか。

自分から心を開いて相手に伝えることで信頼関係が育まれ、さらに、仕事へどのように貢献できるのか認識も深まり、よりスムーズに仕事が進むでしょう

 

「自分が誰であるか」を伝えること、それは言い換えれば、自分の存在自体がある一つの商標であると示すことだと言えるのかもしれません。

真面目にやっていたら、いつか誰かが認めてくれるかもしれない、と受身の姿勢で待つのではなく、「自分はこういう人材である」と発信し、価値を発揮できる人や場所とつながっていくことがブランディングにつながるのではないでしょうか。

 

フリーランスの価値は専門性だけではない

自分は相手に何を提供できるかを、「専門性」「市場価値」「ネットワーク」の軸で考える

アキレス美知子さん(SAP Japan株式会社 常務執行役員人事本部長)

 

フリーランスとして独立、継続される方のなかには、特に「専門性の高さ」を気にする方が多いようです。けれども、今の市場で活かせる経験・スキル、また人材ネットワークを持っているかどうかも重要な指標です。例えば複数の専門性を持つことや、事業会社とコンサルティング会社の両方での経験を持つことが市場価値になることもありますし、新規事業を軌道に乗せることができるメンバーを瞬時に集められるネットワークがある、特定のメディアとのリレーションができることが価値とされる場合もあります。

 

世界の女性リーダーたちの言葉を聞き、イベントへの参加、そして想いを発信することも、ブランディングの一つになると改めて実感しました。

自分という商標を、大切に育てていきたいものですね。

 

※世界女性サミット(Global Summit of Women)

毎年、開催国を変えながら世界各国1000 人以上の女性リーダーが一堂に会し、「女性と経済」について話し合う国際会議。27年目にして初めて日本で開催された。

キャリアカウンセラー/島谷美奈子

国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー。福岡県出身。15年以上にわたり人材ビジネス業界、公的機関等にて人材活用・キャリアカウンセリングに従事。のべ5000名以上のカウンセリング実績を持つ。現在は、株式会社Warisでキャリアカウンセラーを担当するほか、女性の再就職セミナー講師、大手企業の職場環境改善委員を務める。横浜ウーマンビジネスフェスタ2015・2016実行委員。
http://waris.co.jp

 

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