GEヘルスケア・ジャパン株式会社 サービス本部 サービスソリューション部 部長 田村咲耶さん
*役職名は、Waris利用当時のものです

 

フリーランスのプロ人材を積極的に登用している企業の経営者や人事担当者は、どんなきっかけでフリーランスを採用し、どんなメリットを感じているのでしょうか。

今回は、GEヘルスケア・ジャパン株式会社の田村咲耶さんにお話をうかがいました。

Q フリーランス人材を利用し始めたきっかけについて教えてください。

弊社では、医療機器の開発、製造、保守を行っています。弊社取り扱い製品の中でも、CTやMRIなどの大型の医療機器は、機器購入時にメーカーと保守契約を締結することが多いのですが、同じ医療機器でも小型の超音波診断装置については、保守を外部に委託するのは一般的ではありませんでした。そこで超音波診断装置を購入する医療機関向けに、メンテナンスを含むアフターサービスをパッケージとして、機器購入時にご提案する新たな事業を始めたのです。

 

これまでに実現されてこなかった概念の事業なので、営業マンや全国の販売店に弊社が提供するアフターサービスの内容やメリットを知ってもらうことから始めなければなりません。けれど、どれだけ利益が出るかも分からない中、専属のマーケティングスタッフを置くことが難しかったのが実情でした。そこで、プロモーション企画や販売店向けの資料制作と企画を、外部人材に委託しようと考えたのがきっかけです。

 

Q 御社の業務は専門性の高い分野ですが、フリーランス人材を活用された実感はいかがですか?
GEヘルスケア・ジャパン株式会社 印刷物

お願いしてよかったと思っています。弊社に来てもらったフリーランスの方は、もともと化粧品業界でのマーケティング経験をお持ちで、医療機器が専門だったわけではありません。けれど、外部の人材だからこそ、新たな風を吹き込んでくれています。医療機器の広告には様々な規制があり、チラシなどの印刷物を作るときも、私たちはつい無難な言葉を選んでしまいがちなのですが、豊富な経験を持つ彼女が専門知識のない人にも伝わる表現を考えた上で提案してくれて、「こんなやり方があるのか!」と新たな発見がありました。

また、我々はつい専門的な言葉を使ってしまいがちですが「この表現では、初めてこのサービスを学ぶ営業さんには伝わらないと思います」と、鋭い指摘をしてくれます。

彼女の頑張りもあり、超音波診断装置の導入時にメンテナンスを一緒に購入する施設の割合が、施策を始める前年度は5%だったのが、10ヵ月後には25%以上まで増えています。

 

Q フリーランス人材の方は現在週3日勤務、そのうち出社は週1日程度とのことですが、コミュニケーションに不自由を感じることはありませんか?

現在、出社は週1日、週2日は在宅勤務でお願いしていますが、彼女との間でリモートワークの不便さを感じたことは一度もありません。弊社はグローバル企業ということもあり、普段からウェブ会議や電話会議が多いことや、フリーアドレスを導入し、チーム全員が同じ場所に揃っていることにこだわらないカルチャーも大きいかもしれません。また、私自身も週1日は在宅、週2日は大阪、残り2日は東京出張という働き方をしているので、彼女にも私の出社日に来社してもらい、それ以外はウェブチャットや電話で十分コミュニケーションがとれています。また、彼女が一日の終わりに、その日のアウトプットを報告してくれているので、安心して仕事を任せられます。

 

アウトプットがしっかりしているので、週1出社でも安心してお任せできますし、最近は社内でも評判が広がり、別の部門からもぜひ彼女に業務を依頼したいという声が上がっています。ただし、社内にはいろいろな働き方の人がいるので、彼女の働き方やWarisの取り組みを部署のメンバーに説明し、理解してもらうよう心がけています。

 

Q 総合職系フリーランス女性の活躍についてどう思いますか?GEヘルスケア・ジャパン株式会社 サービス本部 サービスソリューション部 部長 田村咲耶さん

総合職としてキャリアを積んできた女性が、出産後も働き続けたいと願っても、「マミートラック」に乗せられてやりがいのある仕事ができないことは少なくありません。私自身も出産を経験しているのですが、他の会社で働く同年代の優秀な女性たちが結婚・出産・家族の転勤を機にどんどん退職していく姿を見てきました。

 

そんなキャリア女性が、フリーランスとして企業と業務委託契約を結ぶという新しい働き方は、女性活躍の切り札になるではないでしょうか。自由な働き方をするためには、もちろん、プロ人材として実力をつけることが前提になるのだと思いますが。能力のある女性が、出産や育児と仕事を両立して働き続けるために、こういった選択肢がどんどん広がってほしいですね。

 

取材・文/Cue powered by Waris編集部 撮影/小野さやか

 

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