どんな人脈をどのように広げたらいいのか。フリーランスが生き残るための人脈戦略について考察しました。

 

どうしてフリーランスに人脈が必要なの?

フリーランスに人脈は必要でしょうか? フリーランス歴25年の私の経験からお答えすると「絶対あった方がいい!」です。

人は誰でも一人では生きていけません。フリーランスも例外ではありません。一人で業務をこなす時間が長いかもしれませんが、仕事を発注してくれるクライアントも、ユーザーも、エンドユーザーもすべて「人」ですから、人との関係は必ずついて回ります。

だからフリーランスは人間関係が大事。信用が財産。そして信用に基づいた人間関係のつらなりを「人脈」というのではないかと私は思います。

人脈は、フリーランスが生き残るための武器のひとつです。

 

人脈を広げるにはどうしたらいいの

さて、人脈があれば有利とは言え、人脈がないとフリーになれないわけではありません。もし、現在人脈がないのであれば、少しずつ作っていけばいいのです。

でも、ただ名刺を集めたり、SNSのフォロワー数を増やしたりすればいいわけではありません。

では、フリーランスはどうやって人脈を広げたらいいのでしょうか?

 

「人脈」を広げるために、よく使われる手段がこの3つです。

 

1.異業種交流会、パーティ

2.SNSなどネットのつながり

3.もともとの知り合いからの紹介

 

それぞれについて考えてみましょう。

 

1.交流会・パーティ

SNSで、あまり親しくない知人から「交流会」「お茶会」「ランチ会」「名刺交換会」「異業種交流会」などに誘われたことはありませんか?
「もしかしたら仕事の上でいい出会いがあるかも」と期待しながら出かけて行って空振りだったという経験が、私は何度もあります。

異業種交流会やパーティは、「時間とお金のムダ」という場合が少なくありませんが、中には、ごく少数ですが、行く価値のある会もあります。独断ですが以下に特徴を挙げてみました。

 

【行くだけ無駄な交流会―時間とお金のムダづかい】

・主催者が参加者をほったらかし、そもそも一人一人をよく知らない

・会の目的がよく分からない

・参加費がやたら高い

・どんな人が参加するのか、行ってみないとわからない

・同業者、お客様候補となりそうな人が参加していない

・ギラギラした婚活女子と名刺コレクターと化したおじさんが目立つ

 

会費が高いのは悪いことではないのですが、料理や会場などが会費に見合わないパーティは、主催者のための集金事業であることも少なくありません。「会費を無駄にしたくない」という気持ちで最後まで参加すると、お金だけでなく貴重な時間まで無駄にしてしまいます。

 

【行く価値のある交流会―仕事につながる】

・主催者が参加者同士をつなげようと、あちこちを仲介してくれている

・会の目的がはっきりしている

・参加費はほどほどで明るい会場、ノンアルコール飲料を多く用意している

・どんな人が参加しているか事前にお知らせがある/会いたい人がいる

・クライアント、同業者とのつながりができる

・男女とも自然な雰囲気、きちんと敬語で話している

 

行く価値のある異業種交流会は、主催者も参加者も、そこで会う人をひとりの人間として尊重しているのが、何となく雰囲気で分かります。

まったく知らない場所に飛び込む場合は、過去の参加者の感想、主催者のSNSなどを事前リサーチしてから申し込みましょう。

 

2.SNSなどネットのつながり

FacebookやTwitter、ブログなどを経由してメッセージを送ったり送られることで、つながりが広がることも少なくありません。

地方在住だったり、外出しにくい状況だったりする場合は、非常にありがたいですね。

実は私がこのコラムを書くきっかけになったのも、SNSのつながりです。このようにいい仕事につながる良質の出会いもありますが、ネットの社会には悪質な輩も存在しています。

相手のFacebookをさかのぼって確認する、名前や会社名で評判を検索する程度のリサーチは、最低限必要でしょう。

 

3.もともとの知り合いからの紹介

朝活で知り合った人、趣味のサークルが一緒の人、学生時代の同級生、以前の会社の同僚など、一見、仕事に関係ない友人知人が、自分にとって有益な情報を持っていたり、仕事につなげてくれることがあります。

こうした人脈は、仕事につながるかどうかにかかわらず、普段から裏表のない態度で信頼関係を築いていればこそ得られるもの。日ごろから自分のやりたいことを周囲の人に伝えることで、チャンスにつながることもあります。

時々「お客さんになりそうな相手としか付き合わない」という人がいますが、誰がどんな縁を運んでくれるか分からないですから、こういった態度はもったいないですね。

 

ちょっと話がそれますが、特にフリーランスは、同業者とのご縁を大切にすべきだと私は思います。

自分が急病のとき、仕事がタイトなときなど、代わりをお願いできる同業者がいれば安心です。身分の保証がないフリーランスだからこそ、同業者は蹴落とす相手ではなく、助け合う仲間と考えましょう。

 

「利他の精神」が本当の人脈につながる

私の知る人脈の達人は、みんな「利他の精神」の持ち主です。

それは彼/彼女が単純にいい人だからではなく(もちろんいい人なのですが)、「情けは人のためならず」を実践しているから。

「情けは人のためならず」とは、「相手のためにならないから情けをかけてはいけない」という意味ではなく、「情けをかけると、それが巡りめぐって自分のもとに返ってくる。人に情けをかけるのは人のためではなく自分のためだよ」という意味です。

「人脈、人脈」と焦ってつながりを求めるよりも、利他の精神を発揮して、いま目の前にいる相手に自分がどんな価値を提供できるのか、何をしてあげられるかにフォーカスすること。

一見遠回りでも、人脈を作るには、たぶんこれが一番の早道です。

 

文/ライター 曽田照子

 

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