フリーランスで働く女性にとって、欠かせないのが「自己管理」。自分の体と心の健康を、自分自身で守らなければなりません。そこで、フリーランスの産業医・内科医として活躍する野尻紀代美さんに、歳を重ねても元気に働き続けるための方法を教えていただきました。

「不安と付き合うための5つのコツ」。前回お話した2つのポイントに加え、今回は残りの3つの方法をお伝えしますね。

<前回までに紹介した不安と付き合うためのコツ>

1)不快なことを捨てる

2)体を動かす

3)自分の快適ルーチンをつくる

「自律神経」という言葉を聞いたことがありますか? 血のめぐりや消化、体温などをコントロールする神経のことです。自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経は緊張したとき、副交感神経はリラックスしたときに働きます。

 

両者は体の置かれた状況に応じてバランスをとっています。たとえば朝起きたときは、交感神経が働き始めるので、この時間は血圧が高くなりやすいのです。

>不安やストレスによる緊張は、交感神経を優位にします。

 

副交感神経が優位になるのは、睡眠中など、とてもリラックスしているとき。あくびが出るような状態で、手足があったかくなってきます。このバランスは難しいのですけれど、副交感神経を優位にするために、ヨガなどは効果がありますね。

 

ヨガに限らず、やっていて落ち着くことがあれば、それがあなたのオン/オフ切り替えスイッチです。

上手に切り替えて自律神経にメリハリをつけることで、不安を感じづらい習慣をつくっていきましょう。

 

4)書く、そして消す

実はこれが、不安が強い方に一番やってもらいたいことです。

 

今、不安に思っていることを、ノートに書き出してください。>そして、3週間後、もしくは1ヶ月後に見直してみましょう。あなたが不安に思っていたことは、本当に起こりましたか? 起きていないことの方が圧倒的に多いはずです。

 

確認したら、書いたことをわざとグシャグシャに、ペンや鉛筆で消してみましょう。すごーくすっきりするはずです!

慣れれば紙に書かなくてもできるようになりますが、慣れてきても、「実際に書いてぐちゃぐちゃに消す」という作業は、続けた方がいいかもしれません。「自分が不安に思っていたことは、ほとんどが起きないんだ!」と理解していただくのが、このワークの目的だからです。

 

不安というのは、ある意味「将来に対する悲観的な妄想」なのです。この癖を修正できれば、あなたの不安はかなり改善されることでしょう。

 

5)新しい出会いを作る

新しい出会いの機会をつくることで、趣味が広がり、不安が和らぐこともあります。

おすすめなのは、たとえば英語サークルに入ってみる、山登りのチームに入る、運動仲間を作るなど、自分が楽しめることを通じて、新しい仲間と出会うことです。

 

とは言え、不安が大きすぎるときにこれをやるのはオススメしません。新しい人間関係の中では、不快なことを言われたり、身の置き所がなかったり、悲しい思いをすることも多いからです。

 

不安な気持ちが落ち着いているときに、ぜひチャレンジしてみてください。付き合っていて気持ちのいい仲間と出会うことができれば、それが人生を変えるターニングポイントになるかもしれませんよ。

野尻紀代美
産業医(労働衛生コンサルタント)、内科(呼吸器)、日本ストレスチェック協会ファシリテーター

佐賀医科大学医学部医学科(現佐賀大学医学部医学科)卒。卒業後、東京逓信病院にて6年間、内科・呼吸器内科スタッフとして勤務。30歳のとき、3人で株式会社ヘルスケア・コミッティー起業。35歳で会社売却。この間、産業医・僻地診療、訪問診療などを経験。一児の母。
現在は産業医としてクライアント9社担当、僻地診療と東京での診療継続中。
趣味は散歩、水泳、自己逃避、読書。
https://www.facebook.com/westfield.consulting.Inc/

 

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