フリーランスとして仕事を始めたからには長く続けたい、と誰もが思いますよね。にもかかわらず、多くの人が「やっぱり続かない」と挫折してしまう現実があります。そこで今回は、フリーランス歴25年のライターが実践してきた「フリーランスとして働き続ける7つのコツ」をお伝えします。

 

1 まともな暮らしをする

どんな仕事でも健康管理は大切ですが、会社員と違って、有給休暇も身分の保障もないフリーランスにとって、健康管理は命綱です。

 

フリーランスになった当初は、誰もが「働かないとお金が入ってこない」という事実に愕然とします。そのため、仕事を請けすぎて寝不足になってしまったり、ついつい仕事に夢中になりすぎて昼夜逆転してしまったり、「一人ブラック企業化」してしまいがちです。

 

そうなると、短期的には多くの仕事ができても、継続的にいい仕事をすることはできません。身体を壊す、仕事のクオリティが下がる、致命的な不義理をするなどの状況に陥り、フリーランスを続けられなくなってしまうのです。

 

フリーランスとして生き残りたいなら、朝きちんと起きて、三食しっかり食べ、適度な運動をして、心身のコンディションを維持しましょう。

 

「まともな生活をしろ」というのは、私がライターとしてスタートした時、一番初めに師匠から教えられたことです。文章の仕事のほとんどは、普通に生活している普通の人に届けるものです。普通の人の暮らしが分からなければ読み手に届くものは書けない。そういう意味も含んでいました

 

2 常識人でいる

ビジネスマナーや社会常識を守れないフリーランスは、生き残ることができません(突出した才能がある場合は、例外もあるかもしれませんが)。

中でも、ライター、イラストレーター、デザイナーといったクリエイティブ職は、意外にルーズな人が多いものです。締め切りより少し早めに納品するだけで次の営業になる、と言っているライターもいました(すみません、私も見習いたいです!)。

 

ビジネスメールの書き方、名刺交換、人とのおつきあいなど、守ってくれる会社という鎧がないフリーランスだからこそ、常識を装備しましょう。

 

3 勉強を続ける

フリーランスとして独立したら、世間からは「その分野の専門家」と見られます。逆に、そうでなければ、食べていくことはできないでしょう。

 

今はどんな業界でも、変化・進化が著しい時代です。フリーランスになったら、一生勉強する覚悟を決めましょう。私は収入の1割を勉強に使うと決めていましたが、お金がなければ古書店や図書館などもありますし、業界の先達の下請け仕事を引き受けるなど、勉強の機会は工夫次第でいくらでも作れます。

 

むしろ、常に最新知識を追い求めたいほど好きな分野でなければ、独立は考え直したほうがいいと思います。

 

4「経験がない」という理由で仕事を断らない

フリーランスとして営業をしていると、「自分にはちょっと難しい」「ジャンル違いかな」という仕事の依頼が来ることもあります。

「経験したことがないから」という理由で諦めず、少し背伸びして挑戦してみましょう。独立初期には特に、仕事の幅を広げることにつながりますし、発注者・依頼者は「あなたに頼みたい」と言ってくれるのですから、それを信じて請けることをおすすめします。

 

「今月は忙しくて物理的に無理」というときに断るのは仕方がありませんが、その場合にも量を減らしてもらう、納期の交渉をするなど、「仕事をしたい」という姿勢を見せましょう。やる気を見せることが次の仕事につながります。

 

5 嫌な仕事はしない

前項と真逆のことを言うようですが、本当に嫌な仕事は断ってもいいんです。フリーランスに断れない仕事はありません。

 

いくら仕事が欲しくても、自分の信条とまったく違う仕事は請け負わない方がいいでしょう。

また、担当者とそりが合わない、仕事の進め方が気に入らない、というときも「次は請けない」という選択があります。仕事を受注する立場だからといって、言いなりになる必要はないのです。

 

6 横のつながりを作る

仕事を受けすぎてパンクしそうなとき、病気や事故で請け負っている仕事に穴を空けそうなとき、フリーランスは誰にも助けてもらえない…なんてことはありません。

そんなときは、同業他者(社)に頼りましょう。同業者は仕事を奪い合うライバルではなく、困ったときに助け合う仲間です。横のつながりがあるほど「あの人は顔が広い」とクライアントから信頼され、営業にもつながります。

 

私自身、仕事がなくて困っているとき、同業者から回ってきた仕事に救われたことがありますし、忙しすぎるときに同業者を紹介して感謝されたこともあります。フリーランスだからこそ、意識して横のつながりを作りましょう。

 

7 仕事の対価は堂々と請求する

仕事はそこそこできるのに、「請求書を出すのが申し訳ない」という人がいました。当然、報酬が安くなり、そのうち「自分には向いていない」とフリーランスをやめてしまいました。

 

仕事をしたら対価をいただく、それもできるだけ高くいただく、という健全な「がめつさ」を持たない人は、フリーランスには向かないかも知れません。

 

フリーランスになれば、確定申告なども自分でしなくてはなりません(税理士さんにお願いするにしても、経費ってどういうものかくらいは理解しておきたいですね)。もともとお金の計算が苦にならない人は別として、入ってくるお金と出ていくお金に関心を持ち、必要ならば交渉をすることも、フリーランスの仕事の一部です。

 

「フリーランスとして働き続けるための7つのコツ」、いかがでしたか? 基本的なことばかりですが、ご自身の習慣やコミュニケーションを振り返るきっかけにしてみてください。この記事が、これからフリーランスを目指す方、フリーランスとしてスタートしたばかりの方にとって参考になれば幸いです。

 

文/ライター 曽田照子

 

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