初めての子育ては、喜びや楽しさの反面、誰にとっても不安なもの。特にそれまでバリバリ働いてキャリアを積んできたママにとっては、仕事とのギャップに戸惑ったり、子どもの未熟さを受け入れられないことが多いと言います。
チャイルド・ファミリーコンサルタントの浦郷美紀さんに、バリキャリママが陥りやすい子育ての落とし穴と、楽になる考え方を教えていただきました。

 

自分が親に要求されたことを子どもにも求める

親ならば誰しも、子どもにはいい人生を送ってほしいと思うものです。けれど、よかれと思ってしたことが、子どもにとって大きな負担になることもあります。

 

バリキャリママの中には、教育熱心な母親に育てられた女性が少なくありません。そのため、厳しい環境で頑張ることが当たり前と考え、子どもにも高い目標を設定して頑張らせてしまう傾向があります。ママが耐えて頑張れたからと言って、子どもも同じようにできるとは限りません。

 

本人が望まない受験などで失敗すると、子どもには劣等感が、ママには不安が残ります。「うちの子は勉強ができないから…」などと口にするママを見ると、悲しい気持ちになります。

「いい人生」の基準は、勉強ができることだけではありません。子どもの好きなこと、楽しめることは何かを観察し、多様な軸でその子のよさを発見する力をつけたいものです。

 

何でも自由に選ばせる

両親が厳しく、自由に選択できない環境で育った人の中には、親を反面教師にして、子どもには何でも自由に選ばせるというタイプのママもいます。

「中学生になったから、今日からは何でも自分で決めなさい」などと急に言われても、子どもは途方に暮れてしまいます。

 

どうしたらいいか分からないとき、親に相談できない子どもがどうするかと言うと、あまり深く考えずに「これでいいや」と投げやりな選択をするのです。そのような選択を重ねた結果、本当にしたいことが分からないまま大人になってしまいます。

 

最初からすべて自由であれば、自分らしく生きられるというわけではないのです。厳しい両親に反発することで、逆に自分の生き方を見つけられる場合もあります。

子どもの経験はまだ浅く、知っている世界も限られていますから、いろいろな意見に触れる機会を持つこと、一緒に考えてくれる人の存在が必要なのです。

 

「立派な」親からの無言のプレッシャー

多くの子どもは「親を越えたい」と思っています。そのため、親の社会的地位が高いと、それだけで、子どもは無言の圧力を感じることがあります。

 

子どもへの期待をはっきり言葉にしなくても、親戚や友人のお子さんが有名校に受かったなどの何気ない会話の中に、親の価値観が反映されています。

敏感で優しいお子さんは、親が自分に有名校への進学や一流企業への就職を期待していないことを感じ取り、申し訳なさを感じることもあるようです。

親の期待に応えられない「困った自分」に苦しみ、問題行動を起こしてしまう子もいます。

 

自信につながる言葉かけ

大切なのは、「他の誰でもない、あなたがいるから私の人生が豊かで価値あるものになっている」ということを折に触れて子どもに話し、存在の大切さを伝えることです。

 

どんなに小さなことでも、子どものいいところは何回でも伝えてあげること。そして、「親とあなたは違っていい」「あなたには、親もかなわない素晴らしいところがある」ということも、意識して伝えるといいでしょう。

「あなたのそういうこころ、ママは到底かなわないな」という言葉が、子どもにとって一番の自信になることもあるのです。

【講座のご案内】

浦郷美紀さんが代表を務めるNPO法人子育て学協会では、子育ての軸を作るための学び「チャイルド・ファミリーコンサルタント養成講座」を開講しています。
10期生の募集に先立ち、2017年1月~4月にかけて無料体験会を開催します。ご関心をお持ちの方は、ぜひご参加ください。

詳細・お申し込みは以下のページからお願いいたします。

http://kosodategaku.jp/?cat=3

親とは違う子どもの存在価値を認めてあげることが自信につながっていくのね。
by ナオコ


プロフCue用チャイルド・ファミリーコンサルタント/NPO法人子育て学協会 代表理事
浦郷 美紀(うらごう みのり)
株式会社リクルートにて、人材・ブライダルの事業分野で営業、人事教育に25年間従事。「人」に関わる仕事を通じて「育った環境」「家族の抱える問題」が子どもの人生に大きく影響することを感じ、誰もが生きやすく、自分らしく輝ける基盤づくりを目指し現職へ。育ち合う家族づくり「ファミリービルディング」の普及活動を行っている。
http://kosodategaku.jp/

 

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