「一社に縛られず、複数の企業でこれまでの経験を活かしたい」「働き方や働く場所を自分で決めたい」と、フリーランスを選択する女性が増えてきました。一方で、活動が軌道に乗るまでには、不安定な時期があることも事実。そんな時期を乗り切る上で大きな支えになるのが、家族の理解と応援です。

そこで今回は、フリーランスを目指す女性が、家族の理解と応援を得るためにやっておきたい3つのことをお伝えします。

 

1) 活動計画と収入の話をする

総合職女性が正社員からフリーランスへと働き方を変えることは、家族にも大きな影響を与えます。安定した収入が得られる会社を退職することに、懸念を示すパートナーは少なくありません。フリーランスを目指す文系総合職女性の多くが、正社員として高収入を得ているからです。

 

懸念を和らげるため、フリーランス転向後23年の活動計画について、家族と話しておきましょう。既に取引の約束があるなど、具体的な準備が進んでいることを伝えつつ、そもそもなぜフリーランスへ転向するのかも説明しておきましょう。

 

伝え方が不十分だと、パートナーが「家事育児を優先するために働き方を変えるのだろう」と考えてしまうかもしれません。

女性側も、収入や労働時間が正社員時代より少なくなる場合、「その分、家事や育児・介護を自分が担当しなければならないだろう」と考えてしまうことがあります。

 

女性のフリーランスへ転向を機に、男性は家計を担うことへのプレッシャーが高まり、女性は一人で家事や育児・介護を引き受けることへのプレッシャーが高まってしまう可能性があるのです。

 

そのような状況に陥らないためにも、フリーランス転向の理由やその後の活動計画を十分に伝えましょう。「フリーランスとしての覚悟」を家族に示すことが、その後の活動を応援してもらうことにもつながるのです。

 

2) 業務内容を「見える化」する

フリーランスの業務は、プロジェクトの終了や商品化、サービス化によって、初めて目に見える実績となります。ローンチまでのプロセスは、企業との守秘義務もあり、家族にも伝えることが難しいものです。そのため、「何をやっているのかわからない」と家族が不安を感じていることがあります。

 

家族の不安を減らすためには、事前におおよその業務量や業務計画を伝えることが有効です。「半年間のプロジェクトに従事しており、年度末が繁忙期」「春から週2日ボリュームの業務を2つ受ける予定」などです。

自分が登壇するイベントのチラシ、関わった商品やサービスがローンチした際のリリースや商品など、公表してよい情報や成果物は、できるだけ見せるようにしましょう。

 

フリーランスとしての自分の業務を伝えていくことは、家族に「フリーランスとしての実績」を理解してもらい、応援してもらうためにも必須です。

正社員時代は会社の名前が看板だったかもしれませんが、フリーランスの看板は自分自身。誇りを持ってあなただけの看板を掲げるためにも、まずは一番身近な家族に自分の仕事を伝え続けていきましょう。

 

3) パートナーのキャリアプランと擦り合わせをしておく

女性がフリーランスへの転向を考えるときに重要なポイントのひとつは、「パートナーが正社員として働き続ける(働き方を変えない)」ことが前提になっていないかということです。

 

フリーランスへの転向を考えるのは、女性だけではありません。「一社に縛られず、プロフェッショナルとして複数の企業と取引しながらキャリアを積んでいきたい」「子育てや介護との両立のために働き方を変えたい」という男性も増えています。パートナーが、フリーランスへの転向や起業を考えている可能性もあるのです。

 

自分だけでなくパートナーのキャリアプランも確認し、お互いのプランの擦り合わせをしておきましょう。双方が働き方を変えたいと望んでいる場合、どちらかの活動が軌道に乗ってから、もう一方が動くという方法もあります。

 

4) 家族はフリーランスのセーフティネット

フリーランスとしての活動が軌道に乗るかどうかは、経験・スキルや営業力だけでなく、バランスの取れた生活ができるかどうかにも大きく左右されます。モチベーションや健康の維持ができなければ、次の仕事の受注も難しいからです。そのためにも、家族の理解と応援は重要です。

 

活動計画や収入の話、業務内容の話、そしてキャリアプランの擦り合わせによって、お互いへの理解を深めておきましょう。ビジネスパーソンでもあるパートナーは強力なアドバイザーであり、フォロアーでもあるかけがえのない存在です。パートナーの理解を得られるかどうかは、これから増やしてきたい取引先の理解を得られるかどうかを計る目安にもなります。

自分のキャリアをご自身でデザインするために、ぜひ家族の理解と応援を味方につけましょう。

キャリアカウンセラー/島谷美奈子

国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー。福岡県出身。15年以上にわたり人材ビジネス業界、公的機関等にて人材活用・キャリアカウンセリングに従事。のべ5000名以上のカウンセリング実績を持つ。現在は、株式会社Warisでキャリアカウンセラーを担当するほか、女性の再就職セミナー講師、大手企業の職場環境改善委員を務める。横浜ウーマンビジネスフェスタ2015・2016実行委員。
http://waris.co.jp

 

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