みなさんは、お金に対する「不安」と「期待」、どちらが大きいですか?

実は、その両方のバランスをとることが、フリーランスのお金との付き合いでは大切です。いわばお金の「攻守」のバランスです。

今回は、お金の不安を軽くする「守り」のお金についてお話します。

 

〔1〕貯金「目安は手取り月収の2割×5年間=年収分」

フリーランスの場合は雇用保険がありませんので、働けなくなった際の保障が手薄です。仕事がなくなったとき、病気やケガをしたとき、出産・育児で一時的に仕事を休むときなどに備えて、「焦らなくて済む貯金」が不可欠です。貯金があるかないかで、その先の選択肢が大きく変わります。

 

目安としては、「手取り月収の2割の額を5年間」これを達成すると、自身の年収分の貯金ができます。フリーランスを検討している会社員の方は、安定収入のあるうちに貯金をスタートしましょう。

 

〔2〕小規模企業共済

「小規模企業共済」は個人事業主や小規模企業の役員を対象とした共済制度で、メリットが非常に多く、まさに“フリーランスで頑張っている人のための共済”です。

 

廃業時や退職時の退職金として毎月積み立てますが、メリットは何といっても、その全額が所得控除の対象になること。節税しながら、事業廃止時の備えを積み立てておけるので便利です。60歳まで積み立てれば、受け取る際に退職所得控除も受けられます。

 

予定利率は1.0%(2016年10月現在)と、銀行よりも高利率。掛け金を月額1,000円〜7万円の範囲内で設定できるので、収入が不安定で毎月の積み立てが心配という方でもトライしやすいですね。事業が波に乗って収入が増えてきたら、掛け金を増額してもよいでしょう。

 

12ヶ月以上納付すれば、途中解約しても損することなく解約手当金を受け取れます。また、一定の条件を満たせば、無担保・無保証人で事業資金の貸し付けを受けることも可能です。

*詳細はこちら http://www.smrj.go.jp/skyosai/index.html

 

〔3〕個人型確定拠出年金

個人型確定拠出年金制度は、個人事業主(国民年金第一号被保険者)などが国民年金保険料と合わせて掛け金を納付することで、将来受け取る年金額を増やすものです。

 

年金として受給可能となるのは原則60歳から。掛け金は月額5,000円〜68,000円の間で設定できます。掛け金は全額が所得控除の対象になり、受給の際も控除が受けられます。

 

ただし、途中で解約しても掛け金は戻りません。また、受け取れる年金額が事前に確定していないなどのデメリットもありますので、よく検討してからの加入が安心です。

*詳細はこちら http://www.npfa.or.jp/401K/

 

〔4〕がん保険

国民健康保険では、病気やケガで働けなくなっても傷病手当を受け取ることができませんが、治療そのものにかかるお金は、高額医療費制度でカバーできるケースも多いです。

 

ただ、さまざまな方からお金の相談を受けている中で、がん治療による出費が大きな負担となっているケースには、たびたび直面します。ですから、がん保険については加入を検討してもよいと思います。

 

最近は、できる限り仕事を続けながら通院で治療する方が多いので、通院保障のあるものがおすすめです。近年は各保険会社が競って付帯サービスを充実させてきていますので、既に加入している方もあらためて見直してみるとよいでしょう。名医を紹介してくれるセカンドオピニオンサービスや、24時間電話対応で病院をリサーチしてくれるサービスなど、内容も多様化しています。

がん保険だけは盲点だった~。守るのも自分自身だから保険も大事よね!
byサキ

ファイナンシャルプランナー/CFP認定者 高山一恵

女性向けFPオフィスの設立、取締役を経て、現在は株式会社Money&You取締役。同社が運営する女性と女性FPのマッチングサイト 『FP Café®』事業に注力する傍ら、相談業務、寄稿、講座などを通して女性の人生に関わるお金の知識を伝えている。
株式会社Money&You http://moneyandyou.jp
FP Cafe®

 

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