企画・営業・マーケ・人事・・・など、総合職系のフリーランスとして活躍する女性たちに、「フリーランスになったきっかけ」「これまでのキャリアの変遷」「フリーランスとしての働き方・働く魅力」を伺いました。

フリーランスとして働き始めたきっかけは何ですか?

人事コンサルタントとして外資系企業に勤めながら、2人の子どもを出産しました。コンサル業界において、仕事と子育てを両立する女性が会社で上り詰めていくのが非常に難しいことは、長年の経験から理解していました。

 

子どもの小学校受験を視野に入れると、会社に所属していては育児のための時間を十分取ることができません。1人目を生んだ時点で、「2人目を妊娠したら独立」と決め、実際に2人目の育休中から具体的な準備を始めました。
両親が自営業だったからかもともと独立志向が強く、子ども時代の夢は社長になることでした。フリーランスという選択は必然の成り行きでもあったのです。

 

Q 会社員時代は、どんなお仕事をされていましたか?

米国の大学で学び、帰国後に就職した外資系企業で初めて「経営コンサルタント」という職業を知りました。興味を引かれ自分もやってみたいと思ったのですが、大手コンサル会社で働くにはMBAが不可欠だと知り、仕事をしながらMBAの取得を目指して大学院に入学しました。

 

その後当初の会社を退職し、通学しながら念願の外資系総合コンサル会社で働きはじめたものの、周囲の会話がハイレベルすぎて理解できなくて・・・経験も力も足りず、クビになる寸前でした。

 

20年前当時は、まだ人事コンサルという概念のない時代。私は組織行動学や人材マネジメントを勉強していて、今後注目される領域に違いないと手応えを感じていたので、その分野のサービスを立ち上げたいと考えていました。そこに共感して支えてくださる方がいたので、なんとか会社をクビにならず、ちょうど時代の波が来たこともあり、人事コンサルで軌道に乗ることができました。
その後は会社を辞めてネットベンチャーの立ち上げに参加し、人事総括などを経験。再び外資系企業に入り、独立するまでマーケティング戦略、人事などに注力しました。

 

Q 今、フリーランスとしてどのようなお仕事をされていますか?

主に企業の人事制度構築、採用支援を行っています。多くの企業では、社員の誰かが本業の傍ら採用業務を兼務しているので、採用のノウハウが蓄積されていません。しかし本来、採用はテクニックを要する仕事。そのテクニックを提供し、より優秀な人材を獲得できるようサポートをしています。

 

私の強みは、採用される「学生側」、採用する「企業側」、双方を熟知していること。企業で採用基準を作っていた経験から、何が採用の決め手となるのか知り尽くしているので、その知識を活かして就職支援を行い、大学の就職率を上げるお手伝いをします。

 

一方で、就職支援を通して知り得た学生の声が、企業にとっては採用の重要な資料になります。学生にとって何がフックとなるのかなど、新卒採用における細かいノウハウを企業に提供します。中途採用においては人材エージェンシーとのコネクションが非常に重要ですから、これまで培ってきたネットワークを駆使して求人をコントロールし、書類審査から面接指導までを担っています。

 

Q 臼井さんにとってフリーランスで働く魅力は何ですか?

フリーランスになって労働時間が減ったかというと、そうでもありません。ただ、時間の融通が利く分、多忙な業務をこなしながらも、子どもに向き合う時間を作れることはフリーランスのメリットです。

 

4時半に起床し、子どもの支度などを済ませたら、たとえアポイントがなくても6時半前には外へ出て、お客さんとの約束の時間までカフェで仕事をするのが日課。休憩なしでスケジュールをびっしり入れますが、それも原則15時まで。それ以降は子どもが眠るまで、勉強を見たり夕食を食べさせたり、育児に手をかける時間と決めています。それから夜中1時すぎまで仕事をして眠り、また4時半に起きて・・・睡眠時間の短さは会社員時代と変わらずですね(笑)

 

ただ、今でこそ忙しく仕事をさせてもらっていますが、独立後3年くらいはうまくいかず、貯金を切り崩して暮らしていた時期もありました。徐々に仕事が増え、今ではお客さんが新たなお客さんを紹介してくださることが多くなりました。すぐにお引き受けできなくても「待っています」とおっしゃってくださるケースもあり、そんなときは、自分を評価し、頼ってくれているのだと実感できる嬉しい瞬間です。

 

Q 今後のキャリアをどう描いていらっしゃいますか?

フリーランスだからこそ、スピードとクオリティを維持することは必須。レビューする人がいない分、小さなミスも絶対に許されませんし、万一の突発的な出来事に備えて、リスク管理として納期3日前を厳守することも心がけています。自分の手がけた人事制度によって、社内の士気が高まった、あるいは業績が上がったと言われるのは、本当に喜ばしいことです。そのような結果を出し続けられるように、知識と情報の幅をより広げ、さらなる経験を重ねていきたいです。

 

その上で、もう少し生活スタイルに合わせて仕事をコントロールしていくことが今後の課題でもあります。理想は、子どもたちの夏休み期間を丸ごとオフにすること。今はまだ夢物語ですが、そんなメリハリのあるスタイルで働くことを目指していきたいです。

 

取材・文/横山さと(Cue powered by Waris編集部) 撮影/工藤朋子

※臼井さんにお仕事をご依頼されたいなどご連絡取られたい場合はCue編集部 info_cue@waris.co.jp  までお問い合わせください。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします