「婦人科疾患があり、フルタイムでの仕事は難しいが、キャリアを継続したい」
「子どもが欲しいので、体調を整えながら仕事を続けていきたい」など、婦人科疾患や不妊治療と仕事の両立に悩む女性は少なくありません。とは言え、婦人科の悩みは、特にビジネスの場では口にしづらいもの。
そこで今回は、婦人科疾患と仕事の両立に悩むキャリア女性の実態と、無理なく両立するための2つの方法をお伝えします。

 

つい我慢してしまう婦人科の悩み

PMSやプレ更年期の症状、婦人科系の違和感があっても、つい我慢してしまうことはありませんか?

仕事への責任感だけでなく、「婦人科系だから」が我慢の理由ではありませんか?

 

「婦人科系の悩みは『我慢することが当然』だと言われて育った」「ビジネスの場で女性特有の事柄を持ち出すのは良くないと考えてしまう」などの理由で、口にすることをためらう女性が多いのです。

 

PMSや更年期を理由に昇進を辞退する女性も

日本医療政策機構の調査によると、働く女性の中で婦人科疾患を抱える方は17にのぼり、年間の医療費と労働損失は6.73兆円以上と言われています。
http://www.hgpi.org/report_events.html?article=475

 

実際に、職場で昇進を打診されたことがある女性の中でPMSを理由に辞退した女性は6更年期の症状を理由に辞退した方は約半数という調査結果もあるほどなのです。
http://hormonecare-pj.net/info/press/38/

 

働き続ける女性が増えた現代では、女性の健康とキャリアの両立は企業にとっても重要課題の一つです。突然の退職や業務終了が続くと、企業としても大きなダメージを受けることになります。

 

業務分担や仕事の進め方を見直す

婦人科の悩みを抱える方は、長時間労働や、業務過多が体の負担となっていることがよくあります。我慢を重ねると、仕事の質や周囲とのコミュニケーションにも影響が出てしまいます。

責任ある仕事を任されているキャリア女性だからこそ、職場に働きかけて担当業務、働く場所や勤務時間の見直しができないか動いてみましょう。自分の担当業務を洗い出すことで、自分でなければならない業務なのかどうかを客観的に見直すことができます。一人ですべてを抱え込まず、業務分担や仕事の進め方を見直すことが、女性にとってだけでなく、職場全体の環境改善につながるきっかけになるかもしれません。

 

「手放したくないもの」「手放してもよいもの」を決める

また、婦人科疾患などの理由から働く環境や時間の制約ができたときは、自分自身のキャリアパスを見直すいい機会でもあります。

体調が改善した後や、将来出産して子供が成長した後に、「どこで」「どのような仕事を」「誰と」していたいでしょうか。
正社員として週5日、フルタイムで出社しなくとも、リモートワークやフリーランスという働き方の選択肢もあります。

「手放したくないもの」「手放してもよいもの」を明確にし、思い描くキャリアに向かって経験値を上げておくことで自信がつき、さらに難易度の高い仕事にチャレンジしやすくなるでしょう。

キャリアカウンセラー/島谷美奈子

国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー。福岡県出身。15年以上にわたり人材ビジネス業界、公的機関等にて人材活用・キャリアカウンセリングに従事。のべ5000名以上のカウンセリング実績を持つ。現在は、株式会社Warisでキャリアカウンセラーを担当するほか、女性の再就職セミナー講師、大手企業の職場環境改善委員を務める。横浜ウーマンビジネスフェスタ2015・2016実行委員。
http://waris.co.jp

 

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