初めての子育ては、喜びや楽しさの反面、誰にとっても不安なもの。特にそれまでバリバリ働いてキャリアを積んできたママにとっては、仕事とのギャップに戸惑ったり、子どもの未熟さを受け入れられないことが多いと言います。
チャイルド・ファミリーコンサルタントの浦郷美紀さんに、バリキャリママが陥りやすい子育ての落とし穴と、楽になる考え方を教えていただきました。

 

企業の人材育成と、子育ての違い

仕事で優先されるのは「目標達成」。常に結果を求められ、目標の達成度や効率などを軸に評価されます。人材育成も、高い業績を上げる人に「追いつけ、追い越せ」というスタイルが基本です。

 

一方、子育てでは、なかなか結果が見えないことや、効率の悪いことが当たり前。設定した目標に合わせて子どもを矯正するのではなく、その子の持つ個性や力を最大限に引き出すことが目的です。

 

高学歴で仕事ができるママたちは、ゆっくりと成長する子どものペースに合わせられず、つい結果を求めがち。たとえば「言葉が話せるようになる」という目標を設定し、達成するための方法を決めて、結果に一喜一憂してしまいます。

 

仕事ができるママたちは情報収集力も優れているので、「あれもこれも」とつぎつぎ目標を設定し、やるべきことを詰め込んでしまう傾向があります。

子どもは日々の生活の中で少しずつ成長していきますが、結果ばかりを求めすぎる親は子どもの小さな成長を見逃してしまい、育児の喜びを減らしてしまっているのではないかと感じることがあります。

 

「できない」自分に幻滅する

初めての子育ては、知らないこと、できないことの連続です。仕事では、自分自身ががんばればある程度状況をコントロールできますが、子育てはすべてが子どものペースで進むので、思い通りにならないことばかり。

 

さらに、小さな命を預かる責任や、今まで自由に使えていた時間の大半を育児のために使わなければならないという不自由さも重なり、仕事で成功を重ねてきたママほど、自己肯定感が下がりやすくなります。

「家事も育児もきちんとやりたい」

「自分の母がしてくれたことを、子どもにもしてやりたい」

そんな思いを持つ真面目なママほど、理想通りにできない自分を責めてしまうのです。

 

子育てを通じ、新たな自分を発見する

子育て中の女性を取り巻く環境は、時代と共に大きく変化しています。人口が都市に集中し、核家族で子育てをするようになったのはおよそ50年、2世代くらい前からです。男女雇用機会均等法が施行され、結婚後も女性が働き続けるという選択肢ができてから、まだ30年ほどしか経っていません。

 

今の日本では、育児や家事の負担が女性に偏っており、そういった外的要因が、バリキャリママの子育てを苦しいものにしているという側面は否めません。
同時に、自分自身の価値観や考え方のクセなどの内的要因から、子育てが辛くなる場合もあるということを、ぜひ知っていただきたいと思います。

 

子育ては「自分育て」とも言われます。親に育ててもらった自分から、自分自身が親になるという葛藤を経て、新たな自分を発見するタイミングでもあるのです。バリキャリママは、仕事とのギャップからその葛藤が大きくなりがちですが、その分、子育てから得られるものも多いのではないでしょうか。

 

思い通りにならないことや、「できない」自分と出会うこと。「そんなこともあるさ」と笑い飛ばして、ぜひご自身の新しいキャラクター探しを楽しんでいただきたいと思います。

【講座のご案内】

浦郷美紀さんが代表を務めるNPO法人子育て学協会では、子育ての軸を作るための学び「チャイルド・ファミリーコンサルタント養成講座」を開講しています。
10期生の募集に先立ち、2017年1月~4月にかけて無料体験会を開催します。ご関心をお持ちの方は、ぜひご参加ください。

詳細・お申し込みは以下のページからお願いいたします。

http://kosodategaku.jp/?cat=3

子育てを通して「新しい分を発見する」。そう考えると子育ても楽しいわね!
by ナオコ


プロフCue用チャイルド・ファミリーコンサルタント/NPO法人子育て学協会 代表理事
浦郷 美紀(うらごう みのり)
株式会社リクルートにて、人材・ブライダルの事業分野で営業、人事教育に25年間従事。「人」に関わる仕事を通じて「育った環境」「家族の抱える問題」が子どもの人生に大きく影響することを感じ、誰もが生きやすく、自分らしく輝ける基盤づくりを目指し現職へ。育ち合う家族づくり「ファミリービルディング」の普及活動を行っている。
http://kosodategaku.jp/

 

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