企画・営業・マーケ・人事・・・など、総合職系のフリーランスとして活躍する女性たちに、「フリーランスになったきっかけ」「これまでのキャリアの変遷」「フリーランスとしての働き方・働く魅力」を伺いました。

フリーランスとして働き始めたきっかけは何ですか?

会社員時代に体調を崩し、働き方を見直したのがきっかけです。

以前から、仕事のクオリティよりも働く時間や場所が重要視される働き方には疑問を感じていたのですが、自由に働きたいと思いつつ、その答えがフリーランスだということには気づいていませんでした。
ただ、体調を崩してあらためて働き方と向き合ってみると、もっと違う働き方があるのでは?という考えが浮かんできて。考えた末に会社を退職しました。
海外で働くことも検討しましたが、知人などから少しずつ仕事を受けているうちに、「この働き方でやってみようかな」と思うようになり、31歳でフリーランスになる決断をしました。

 

Q 会社員時代は、どんなお仕事をされていましたか?

ひとつは、企業の広報部での仕事です。上場企業をはじめ数社で、広報の年間計画の策定に始まり、取材対応、リリース作成、社内広報、HPの制作など、一般的な広報業務をひと通り経験しました。もうひとつは、短い期間ではありましたが、PRエージェンシー。クライアントに対してPRをサービスとして提供する仕事です。

 

企業広報では、組織のつながりを意識しながらいかに他部署と連携し、役割を分担していくか、またコミュニケーションによってどのように他部署をサポートしていくのか、という企業内の広報担当としての役割やポジショニングの感覚が身につきました。一方、PRエージェンシーでは、自分の顧客を持つということを経験したので、売上や予算の管理、契約書・請求書の作成、利益率の計算といったことを実践的に学べました。

こうした会社員時代の経験が、フリーランスとして仕事をする上でかなり役に立っています。

 

Q 今、フリーランスとしてどのようなお仕事をされていますか?

クライアントにはベンチャー企業が多いのですが、ご依頼事項が定まっていない場合も多いので、まずは、クライアントの課題をヒアリングおよび整理し、ソリューションを提案するコンサルテーションからスタートします。その後、実際に提供する業務のカテゴリは主に3つです。

①は広報のフレームワーク作り。広報として何をするべきか、という広報活動の内容を策定し、時には、広報担当者の採用サポートや、人材教育などの人事的な役割も担います。

②は広報担当者がいない企業における広報実務

そして③はパブリック・アフェアーズ(公共的な広報活動)のサポートです。例えば、法律やガイドラインが新たに施行されたり、政策が自社のビジネスに影響を及ぼす場合など、ビジネスを円滑に進めるため、調整や準備をしなければならないことがあります。そうした際に、専門家への相談、他国の事例のリサーチなどを行い、何に沿ってどう活動するのかプランを立て、クライアント企業のビジネス環境に合わせて準備すべきことを考えていきます。

こうしたPRやコミュニケーションの業務のほか、大学や講演会などでの講義の機会を頂くこともあり、お引き受けしています。

 

Q 中野さんにとってフリーランスで働く魅力は何ですか?

労働時間も場所も関係なく、スムーズに業務を進行して結果を出すことが重要。仕事のリズムを自分で作り、成果主義に徹することができるのが魅力です。

私は、フリーランスになり時間が自由になったことで、むしろ時間の大切さに気づかされました。自分の時間だけでなく、人の時間も同じように大切。自分にとってもお客さんにとっても効率的である方法を考えるので、自然と生産性は上がりました。

また、お客さんとの距離が近くなったのも嬉しいですね。

仕事にコミットして成果を出すためには、想いや理念に共感できるか、本音で話せるか、が大切だと思っているのですが、会社員のときは「会社と会社」であるため難しい部分もありました。

 

現在は、年齢層の近いクライアントが多いこともあり、仲間意識が生まれやすく、想いを共有した上で腹を割って話ができるので、納得感のある成果を追求できます。また、ベンチャー企業の多くは、働き方にこだわらず、フリーランスもオープンに受け入れる土壌があります。組織が小規模なので意思決定も早いですし、機密保持契約をきちんと結んでいれば必要な情報を惜しみなく開示してくれるので、より質の高いアウトプットが可能です。

素晴らしいプロダクトやサービスを持っていても、今はまだPRにリソースを割けないというベンチャーが多いので、その部分をサポートしながら一緒にPRの基盤を作り上げ、会社の成長を見ていけるのは本当に面白いです。

 

Q 今後のキャリアをどう描いていらっしゃいますか?

フリーランスで5年。この働き方が自分に合っていると実感しています。

ただ、一人で働いているので、会社に勤めていた時よりも、受動的に新しいことをインプットする機会が減ります。そのため、意識的にスキルをブラッシュアップしたり情報を取得していかないと、古くなったことにも気づきにくい。常に新しいものをキャッチアップする努力は続けていきたいです。

具体的には、マスターしたいもの、興味を持ったことを日常的にリスト化しておくこと。そして、1ヶ月に2つ以上はセミナーや勉強会に出て、情報をインプットする機会を作るようにしています。

また、単発的に情報を得ることと並行して、中期的に専門機関で学んでいきたい気持ちも持っています。何を学べば今後のキャリアに生かせるのかを検討しているところです。一度は諦めたけれど、海外を拠点に仕事をすることにも挑戦したい。「場所にとらわれない」というフリーランスの働き方は、「日本にとらわれない」という発想にもつながりますので。

 

めまぐるしく環境が変化する世の中で、どのようにキャリアを発展・展開させていくか、PRの仕事をベースに可能性を探っていきたいです。先のことを緻密にプランニングするというよりは、走り続けながら少しずつ、新たな方向に舵を切っていくのかなと思い描いています。

 

取材・文/横山さと(Cue powered by Waris編集部) 撮影/菅原景子

※中野さんにお仕事をご依頼されたいなどご連絡取られたい場合はCue編集部 info_cue@waris.co.jp  までお問い合わせください。

 

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