あなたはふだん、仕事をする上でどのようなコミュニケーションを取っていますか?
フリーランスとしてさまざまな相手と会話をする毎日を過ごしている方でも、ご自身のコミュニケーションについて客観的に振り返ることは、意外に少ないのではないでしょうか。

 

前回の記事では、フリーランスの方が「多様な組織や人と仕事をしていくためのコミュニケーション術」の5つのステップの中で、最初の2段階「組織の風土を理解する」「『自分の力を発揮する条件』」を認識する」についてお伝えしました。

今回はいよいよ、自分のコミュニケーションを変えていく方法をご紹介します。

 

〔step 3〕自分のコミュニケーションに意識を向ける

フリーランスの方は、完全リモートで仕事をするケースもあれば、ふだんは在宅勤務で週1日出社というケースもあるかもしれません。そのような場合、コミュニケーションの機会や方法にも制約が出てきます。

また、ある企業ではうまくいったコミュニケーションの取り方が、別の風土を持つ企業にもマッチするとは限りません。
フリーランスには、ワークスタイルや企業の風土に合わせ、自分のコミュニケーションの取り方を常に調整していくことが求められるのです。

 

ここでは、「物事の理解の仕方」と「コミュニケーションスタイル・価値」という2つの軸で、自分のコミュニケーションを振り返ってみましょう。
これにより、あなたが発注元から仕事を受け取り、アウトプットするときの「癖」を知ることができます。

 

【A. 物事の理解の仕方】

□あなたはこれまで、どのように物事を学んだり把握したりして、物事を習得してきましたか。

□これまであなたが仕事をしてきた相手は、あなたにどのような方法で物事を伝えることが多かったでしょうか。

□あなたが最もスムーズに仕事を開始できたとき、仕事の依頼主とはどのようなやりとりがあったでしょうか。

 

物事の理解の仕方やコミュニケーションの方法は、以下の3つのタイプに大きく分けることができます。

1.「視覚」タイプ…表情や見た目、絵や図などを利用したコミュニケーションが得意

2.「聴覚」タイプ…自分で声に出したり、相手の話を聴いたりして理解することが得意

3.「触覚」タイプ…手で書く、実際にやってみるなど、身体で表現することが得意

(NLP「VAK表象体系」より)

 

【B. 自分のコミュニケーションスタイル・価値】

コミュニケーションそのものに、あなたは何を期待しますか。

みんなに注目されること? 合理的に目的を達成すること? みんなが楽しく過ごせることでしょうか。

以下の図を参考に、ご自身のコミュニケーションスタイルについて考えてみましょう。

img02

〔step 4〕自分のコミュニケーションの取り方を変える

自分のコミュニケーションを振り返ったら、次は、「共に仕事をする企業のメンバー」と「フリーランスとして仕事を受注する自分」との間にどのようなギャップがあるか、掘り下げていきましょう。

仕事の引き受け方、確認や報告の仕方、成果についての考え方、日常のコミュニケーションの取り方、アウトプットの方法などの視点から洗い出してみてください。

その中で、フリーランスとして企業から求められる成果を出すために、あなた自身が変えられることはありますか?

 

〔step 5〕組織と共に変わる

フリーランスという存在は、企業にとって「第三者」です。同時に「チームメンバー」でもあります。異なる視点を持っているからこそ、その企業の強みや弱み、マーケットの動向などを客観的に把握し、企業に新たな風を吹き込むことができます。

 

しかしながら、フリーランスにとってその企業は「発注者」でもあります。企業にとってネガティブな内容を伝えるときなど、「本当はこうした方がいいと思うけれど、仕事がもらえなくなっては困る」とつい口をつぐんでしまうこともあるかもしれません。

 

そんなときこそ、事業の成功という目的に立ち返り、「攻撃的」でも「受け身」でもない、「発展的で協調的」なコミュニケーションが取れるよう努めてみましょう。
感情的にならず、率直に物事を伝える力を身につければ、さまざまな企業とよいパートナーシップを築くことができるのです。

 

また、時には自分自身について、一緒に働く企業の方にアンケートを取ってみましょう。

□社員からは、あなたのことがどのように見えているでしょうか。

□企業から期待されていること以外に、あなたが貢献できていることがあるとしたら、何でしょうか。

□あなたに対し、「本当はこうしてほしい」という要望があるとしたら何でしょうか。

 

嬉しい答えも、耳の痛い答えも、あなたが「選ばれるフリーランス」になるための糧になります。さまざまな組織や人と働けるという強みを活かし、ご自身で成長の機会をつくっていってください。

 

「フリーランスのためのスキルを活かすコミュニケーション術」、いかがでしたか?
みなさんが自分のコミュニケーションの特性やこれからの働き方について考え、自分の力を発揮するフィールドを創り出すきっかけになれば幸いです。

 

【参考文献】
コリン・ローズ『加速学習』(ダイヤモンド社)
谷益美、枝川義邦『タイプがわかればうまくいく!コミュニケーションスキル』(総合法令出版)

KisatoGOTO_cue用港屋株式会社 代表取締役社長
(一財)生涯学習開発財団 認定プロフェッショナルコーチ 五島希里

フェリス女学院大学卒。大学卒業後、大手人材総合サービス会社にて財務・IRに従事した後、障害者雇用を目的とした子会社の設立。学生時代からこれまでのビジネスリーダーに関するヒアリングやインタビュー、コーチング等の実績は延べ5,000人超。2015年、これまでの人材育成経験を生かし、教育業界に特化した事業に取り組むべくフリーランスとして独立。様々な組織との大型案件が増えてきたことから、港屋株式会社の設立に至る。
http://www.minatoya-jpn.com/

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