仕事と育児を両立したいと考える女性にとって、保育園は育児をサポートしてくれる心強いパートナーです。ママやパパがフリーランスとして働いていても、もちろん保育園に入園することができます。ただし、書類の提出方法や入園審査の基準など、両親が会社員の場合とはいくつか異なる点があるのも事実。

そこで今回は、フリーランスならではの保活事情と、特に待機児童の多い都市部に住んでいるフリーランスママ・プレママが保活を成功させるためのポイントをご紹介します。早い自治体では、11月ごろから来年4月入園の申請が始まります。直前になって慌てないよう、今から少しずつ準備を進めておきましょう。

 

フリーランスママの保活は正社員ママより難しいって本当?

「フリーランスママの保活は、正社員ママに比べて不利」と聞いたことがあるかもしれません。なぜそのように言われるのでしょうか。自治体の窓口やホームページで入手できる保育園の入園案内を見ると、その理由が分かります。

待機児童の多い都市部では、入園案内の中に「利用基準」「調整基準」という2つの表が綴じ込まれています。特にフリーランスの方にとっては、この表がとても重要です。

2つの表には、「保護者が週40時間以上就労」「祖父母が同居」など、保育を必要とする状況や個別の事情によって、プラス・マイナスされる「指数」や「ランク」が書かれています。この点数の合計点が高いほど、認可保育園に入りやすいということになります。

フリーランスママにとってまず重要なのは「居宅外労働(外勤)」と「居宅内労働(内勤)」の項目です。自宅を事務所にしている場合、自治体によっては、外勤の人よりも点数が下がってしまうことがあります。

また、リモートワークなどを活用し、子どものお世話をしながら仕事をしている場合も、「同伴就労」として減点されてしまうことがあります。

さらに、育休中の会社員が職場に復帰する場合、多くの自治体で認められている「育休明け加点」が、フリーランスにはありません。フリーランスですから、出産後どのくらい休むかは個人の判断に委ねられています。けれど、休業中は収入が途絶え、無収入の期間が長く続くと保育の必要性が低いと判断されてしまうことがあるため、産休(産後8週間)が終わるとすぐ仕事に復帰する人も少なくありません。

これらの事情から、フリーランスの保活は決して簡単ではありませんが、入園できる確率を上げるための方法がいくつかあります。これからその方法を説明していきます。

 

フリーランスママの選択肢は「週5フルタイム/認可保育園」だけではない

まずはお住まいの地域の「入園案内」を入手し、自分の点数を計算してみてください。分からないことがあれば、遠慮なく役所に問い合わせましょう。役所の窓口では、希望する保育園の「ボーダーライン」の目安を教えてくれることがあります。入学試験のようでモヤモヤした気持ちになるかもしれませんが、自分の立ち位置を知ることが出発点になります。

ご自身の持ち点が、希望園への入園に十分であることが分かればひと安心です。逆に、このままでは希望の園に入園できないかもしれない…という場合はどうすればいいのでしょうか。

最初に知っていただきたいのは「選択肢は認可保育園だけではない」ということです。国の基準をクリアし、役所が申請窓口になる保育施設には、認可保育園の他に「認定こども園」「小規模保育所」「保育ママ」などがあります。

この他にも、自治体が助成する「認証保育所(横浜保育室)」や、公的な補助を受けない「ベビーホテル」、ファミリー・サポートや民間のベビーシッター、各保育園や子育て支援センターの「一時保育」など、保育の選択肢は数多くあり、保育時間や保育料もさまざまです。

フリーランスママにとって、子供の預け先を考えることは、自分がこれからどのように働いていきたいのかを見つめ直す機会でもあります。週5フルタイムで思い切り働きたいのか、しばらくは仕事量を調整して子供と過ごす時間を大切にしたいのか。リモートワークを中心にすれば、毎日子供を預けなくとも仕事を続けられるかもしれません。

働き方を自由に選べるフリーランスだからこそ、さまざまな保育の選択肢に目を向けて、仕事と育児のベストバランスを見つけることができるのではないでしょうか。

「それでもやっぱり、認可保育園に入りたい!」というフリーランスママのために、次回はいよいよ、保活を成功させるための具体的な方法をご紹介します。

 

文/ライター 髙橋実帆子

 

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