働き方や今後のキャリアについての悩みや不安――どう考えて、どう対処していったらいいでしょう?30代40代の働く女性に対するサポート経験が豊富なキャリアカウンセラー・島谷美奈子さんがお答えします。

【今回のお悩み】

ブランク1年以上・・・責任ある仕事で社会復帰は難しいですか?(38歳・離職中)

家庭も落ち着いてきたので、そろそろ仕事復帰を考えています。けれども周囲からはブランクがあると仕事復帰は難しいと聞きます。せっかく働くのであれば、ある程度任される仕事で復帰したいのですが、難しいでしょうか?

貪欲な経験が自信になる

私がこれまで復職・独立を支援した方の中には、数年にわたるブランクをお持ちの方もおられます。ブランク前の職務経験をお聞きすると、どの方もイキイキとした表情でお話をしてくださいます。

リーダーとして周囲を取りまとめた経験や、新規事業立ち上げの経験、プロジェクトマネジメントなど、20代から30代前半にかけて貪欲に仕事に取り組み、実績を出したご経験をお持ちなのです。それは「同期の中でも最初に任せてもらえた業務」であったり、「部署の中で注目を浴びた実績」、「社運をかけたプロジェクト」であったりします。

それらの結果を出すために、努力を重ねて仕事にまい進した数年間は、ブランクを経ても色あせない、人生の中での圧倒的な存在です。

パートナーの転勤や出産などのライフイベントでキャリアを中断せざるとえなかったとしても、その圧倒的な存在である「職務経験」を持っていたからこそ、キャリアの中断を決断できた、と言えるのではないでしょうか。

 

離職中に新たな強みを磨く

ブランクを経て仕事復帰し、活躍されている方たちは、仕事から離れていた間の過ごし方にも、特徴があります。

ご自身の置かれた環境を受け入れ、その中での経験や知識を活かして、新たな強みを習得されているのです。趣味を活かして自宅教室を立ち上げる、地域で社会貢献活動に従事する、PTA活動に積極的に参加する、家族の事業のサポートをするなどです。

それらを通して、事業主としての責任感やプロジェクトマネジメント力、価値観の違う方とのコミュニケーション力がさらに磨かれます。また、人によっては以前の職務経歴とは全く違う、新たな経験・スキルを増やしていることもあるのです。

ブランク中に磨いたスキル、新たな強みがあるからこそ、久しぶりの仕事復帰を楽しむことができた、と言えるのではないでしょうか。

ブランク前の「職務経験」に加えて、ブランク中の「新たな強み」を肯定的に捉えることで、久しぶりの仕事復帰に前向きに取り組むことができるのです。

 

初めに家族と折り合いを!pixta_21727064_S

久しぶりの仕事復帰では、仕事に慣れるまでは戸惑いもあります。家庭との両立で最初は疲れることもあるでしょう。その時に、最大の味方になるのは「家族」です。

妻、母の仕事復帰は家族にとっても大きな出来事です。急な環境の変化に不安を持つと、仕事の継続に難色を示すことも少なくありません。だからといって、その都度仕事を中断していては、クライアントからの信頼も失ってしまいます。

そのため、仕事復帰する方は「働きたい」という気持ちを数か月前から家族に伝え、具体的に子どもの預け先や家事の分担やアウトソースの段取りをつけています。

 

家族に相談し、協力を仰いで段取りをつけておくことは、復帰時の「最初の仕事」といえるかもしれません。総合職の女性だからこそ、スマートに進めていきたいものですね。

イキイキと働く妻、母の存在は家族にとってもうれしいはずです。

ブランクがあっても恐れず復職にチャレンジできるのは、
家族の協力があってこそね!
by ナオコ

キャリアカウンセラー/島谷美奈子

国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー。福岡県出身。15年以上にわたり人材ビジネス業界、公的機関等にて人材活用・キャリアカウンセリングに従事。のべ5000名以上のカウンセリング実績を持つ。現在は、株式会社Warisでキャリアカウンセラーを担当するほか、女性の再就職セミナー講師、大手企業の職場環境改善委員を務める。横浜ウーマンビジネスフェスタ2015・2016実行委員。
http://waris.co.jp

 

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