「小学生になる子どもとの時間を増やしたい」「中学受験を迎える子どもの勉強を見てあげたい」などと、お子さんの小学校入学や中学受験前に、働き方を見直すご相談が増えています。今回は、1の壁、小6の壁とキャリア見直しとの関係について解説します。

 

本当に子どものためなのか?

「子どもが新しい環境に慣れるまでサポートしたい」「子どもの勉強をそばでサポートしたい」と現在の仕事を辞める決定をしたときに、本当にそれが子どものための決断なのかを冷静に考えてみてください。

子どものサポートは他の家族でも十分可能だということはありませんか?
お子さん自身が自立していて、それほどサポートを必要としていないということはありませんか?

 

本当は、お子さんのためではなく、環境を変えたい自分のためということはないでしょうか?そうであれば、自分自身の問題として退職を決断した理由をもう一度見直してみましょう。ご自身として納得できる形でキャリアの選択をしていないと、あとから「こんなはずではなかった・・・」と後悔することにもなりかねません。

 

仕事の終わらせ方とつなげ方pixta_11986176_S

責任感が強く仕事にまい進してきた女性ほど、突然階段から降りたくなる衝動に駆られるものです。それが小1の壁、小6の壁の時期のタイミングと一緒になることは少なくありません。

けれども、年数を経て再び階段を登るのはエネルギーを必要とします。完全にキャリアの階段を降りてしまうのではなく、登るスピードを緩める、段差を小さくするなどして、細くても働き続ける方法を考えてほしいと思います。

そして、退職を考えた本当の理由を考えてみましょう。
そろそろ卒業してもよいと思っていたということはありませんか?

「自分なりに実績を出してきた」「ほかのメンバーに引き継げる状況にある」「本当はほかにやってみたい仕事がある」―――心の奥にそのような思いが眠っていることがあります。

仕事を辞める理由を整理し、自分なりに「区切り」をつけておきましょう。
自分が納得できていれば、前向きな次のキャリアパスへとつながります。

 

子どもの成長はキャリア見直しのタイミング

入学、受験などの子どものライフイベントは、親にとってもキャリアを見直すいい機会になります。3年後、5年後、子どもが成長した時に、自分はどうありたいのか、パートナーや職場の上司・クライアントとも相談しておくとよいでしょう。

数年ごとに真剣に考える機会があるのは、ある意味貴重なことです。
子どもがいるから何度もキャリアを見直すことができる。

育てられているのは親のほうかもしれません。

キャリアカウンセラー/島谷美奈子

国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー。福岡県出身。15年以上にわたり人材ビジネス業界、公的機関等にて人材活用・キャリアカウンセリングに従事。のべ5000名以上のカウンセリング実績を持つ。現在は、株式会社Warisでキャリアカウンセラーを担当するほか、女性の再就職セミナー講師、大手企業の職場環境改善委員を務める。横浜ウーマンビジネスフェスタ2015・2016実行委員。
http://waris.co.jp

 

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